世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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「夜尿症矯正合宿」第8話 tetsuyaさん作

『夜尿症矯正合宿』 第8話 by tetsuya

俺はまだ寝息を立てている木田を揺り起こした。
木田はうーーーんと唸り、さらに布団の中にもぐっている。
結構寝起き悪いな・・・
でももうそろそろメシの時間だし・・・
「木田くん・・・そろそろ起きようぜ」
木田はのそっと頭を布団から出した。そして細めた目で俺を見つけると、
「あ・・・・なか・・・がわさん」
「もうそろそろ飯だよ 起きなきゃ」
木田はじっと俺を見つめていたが、ふと何かに弾かれたように、
「あっ!!」と小さく声を上げて上半身を半分起こした。
「木田くん・・・ やっちゃったのか?」
俺は知ってるくせに・・・という自分の頭の中の声を聞きながら言った。
木田は一瞬表情を曇らすと、うつむきかげんに「はい」と言った。
「そうか・・・そのままじゃ気持ち悪いだろう。着替えようよ」
「中川さんは・・・」
「俺? 俺も大失敗。」
俺は首をすくめるようにして言った。木田の表情がちょっとほっとしたように見えた。
木田は意を決したように起き上がる。
ジーンズは全体がぐっしょりと濡れ、変色していた。
布団には特大の世界地図。小便のきつい臭いが辺りに漂う。
俺はその臭いを嗅いで不覚にもボッキしてしまった。
さっき自分ので嗅いだはずの臭いなのに・・・

「着替えなきゃ・・・」と言って俺は詰まった。
そう言えば着替えもこの『制服』なんだろうか?
着替えに関しては特に何にも言っていなかったが。
まあスタッフにでも聞いてみるか。
「ちょっとスタッフに聞いてくるよ」
俺はそう言って濡れたジーンズのまま部屋を出た。
入れ替わりに寺上と野村が帰ってきた。
こんな情けない格好をたとえ仲間とはいえ見られてしまうのは嫌だった。
「あれ、どこへ行くんですか?」
野村が声をかけてきた。俺は二人の肩を両手でつかまえて小声で言った。
「木田くんもやっちゃったんだ」
「えっ! オネショ?」寺上が声を上げたのを俺は制すように指を口に当て、
「しーーーっ! 彼はプライド高いやつだから一人にしといてやってほしいんだ」
「木田さんが・・・そうですか。 分かりました」
野村が答えた。
「はい。分かりました。その辺ぶらぶらしときます」
寺上も言った。二人とも現役オネショくんだけに気持ちはよく分かるのだろう。
俺は二人に目で合図を送ると、スタッフルームに向かって走った。

股間が冷たい。 スタッフルームには相沢だけがいた。
俺はあいさつもそこそこに、用件を切り出した。
相沢も俺の情けない格好を見て、何の用かすぐに分かったのだろう。
彼は俺が全てを言い終る前に一言こういった。

「着替えはありません」

「・・・・・!?」

俺にはその言葉がしばらく飲みこめなかった。

「オネショした人には、罰としてそのままの姿で過ごしてもらいます。 
まだ9月ですから一日あれば十分自然乾燥するでしょう」

そのままの姿・・・じゃあ一日中小便で濡れたジーンズで過ごさなければならないのか!?
相沢の淡々とした答えに俺は非情なものを感じ、怒りがこみあげてきた。
「いくらなんでもそれはないじゃないですか!
ただでさえ恥ずかしい思いをしているのに 着替えを許さないって・・・」
俺は強い口調で言ったが、相沢は淡々と、
「僕も経験者です。そういう道を通ってきたんです。
だから所々シミがついてたでしょう そうやって恥ずかしい目にあって、
初めて克服しようっていう気概が生まれるんです」
「そんな目にあわなくたって克服したい気持ちは同じだよ!」
「ここはそういうやり方なんです。 それで実績を上げてきてるんです。 
どうしても気持ち悪いっていうなら 今日は一日下半身裸で過ごしたらどうですか?」

何言ってもこいつには通じない。
俺はきびすを返すと、走ってきた廊下をとぼとぼと帰っていった。

部屋に戻ると木田が濡れたジーンズやTシャツを脱いで、バスタオルを身体に巻いていた。
「あれ? 着替えは?」
俺は相沢に言われたことをそのまま木田に告げた。

「こういうやり方・・・か・・・・」
木田は壁を拳で殴った。ボンっという鈍い音が部屋に響き渡る。

木田は大きく息を吐きながら立ち上がると、
「中川さん、せめてタオルで下半身を拭きましょう。このままだと太腿とかかゆくなりますよ」
「あ、うん。分かった」
俺と木田はハンドタオルを持ち、洗面所に行った。
固くタオルを絞って素早く部屋に戻る。
木田は巻いてあったバスタオルを取ると、俺の方に背を向けて身体を拭き始めた。
プリっとしたきれいなケツがあらわになる。
色白のきめ細かそうな肌で、俺はちらっちらっと横目で堪能した。
そして布団の側に置いていた、濡れたブリーフとジーンズに足を通す。
木田は気持ち悪さに顔をゆがめながら、それでも思いきって穿いた。
再び木田がおもらししたままの格好になる。
俺は何も声をかけられなかった。彼の胸中を思うと。
でも木田のそんな格好をエロティックに思う自分もいた。
ジーンズから伸びるすらっとした長い足。
ジーンズの上からでも分かるプリッとしたケツ。
適度に鍛えられた胸や腹。 広い肩幅。 

でもおもらしジーンズをはいている・・・

「どうしたんですか?ボーッとして。もう拭いたんですか?」
木田に促されて俺ははっと我に返った。そうだ。俺も拭かなきゃ。
俺も木田に背を向け、ジーンズとブリーフを脱ぎ、木田がやったように下半身を拭く・・・

その時バタッとドアが空いて、寺上と野村が入って来た。
俺はドア側に身体を向けていたので、すっぽんぽんで身体を拭く俺の目と彼らの目が空で混ざりあった。
「あ!! すいません!!!」
二人はすぐに部屋を出た。そしてドアの向こう側から、
「もう飯なんで・・・皆待ってますから・・・」
申し訳なさそうに野村の声がした。
「ああ。分かった。すぐ行くよ!ありがとう!」
俺はぐっしょり濡れたブリーフとジーンズに足を通すと、木田と一緒に部屋を出た。
俺は先を行く木田の濡れたケツを目で追いながら食堂まで歩いた。

第9話につづく

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