世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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翼と直の新婚旅行(?)最終回
翼の顔がぼくに近づいてきて、キスをした。また今回もぼくのほうが出遅れてしまったようだった。

翼:オレのこと、いつまでも好きでいてくれる?
直:もちろん翼がいちばん好きだよ。
翼:浮気するなよな。
直:そんなこと心配してるんだ、大丈夫だって。
翼:ほんとだろうな・・・
直:大丈夫だって。

ぼくは翼をベッドに寝させて、キスをした。翼は気持ち良さそうに目を閉じている。しばらく気持ちのいいキスを続けた後、ぼくは翼のジーンズを脱がせようとした。

翼:ちょっと待って、オレたちまだシャワー浴びてないぞ。
直:べつに汚いわけじゃないから、このままでもいいだろう?
翼:ダメだって、きれいになった直を抱きたいし・・・ 直だって、きれいにしてからしないと終わった後でひいちゃうって言ってたじゃないか。今日は特別にオレが全身洗ってあげるからさあ、ふろに入ろうよ。
直:めずらしいじゃん、翼が洗ってくれるって言い出すなんて・・・ じゃあ、洗いっこしよう。
翼:ほんと、直って扱いやすいんだから・・・
直:翼、なんか言ったか?
翼:いや、なんでもないって。直、着てるもの脱がせてあげるね。
直:じゃあ、翼のはぼくが脱がせて上げよう。
翼:直、今すげえスケベな目つきしたぞ。
直:だって、なんか脱がせっこするのって、すごく感じちゃうんだもんね。
翼:そんなこと、いちいち言わなくても、直のギンギンのもの見たらわかるって。

バスタブに入って、翼はバスフォームをあわ立てて、お湯の表面を泡でいっぱいにし始めた。その泡を手にとって、翼はぼくの体を洗い始めた。全身を洗ってくれていたが、一ヵ所だけぜったいに触れようとしなかった。

直:いちばん洗って欲しいところをまだ洗ってもらってないんだけど・・・
翼:だってそこを弄ると、すぐに爆発させちゃうのは、だれだっけ・・・
直:ううう・・・
翼:次はオレの体、洗ってくれるんでしょ。

まずは翼の弱点をわざと避けて、ぼくは手を動かした。そして最後に、乳首と内股をやさしく愛撫した。それまでまだ半分くらいしか勃起していなかった翼のものが、急に最大限に大きくなった。翼の目がすこしトロンとしてきた。ところが翼はこういうときでも冷静さをすこし残しているのを、ぼくは忘れていた。

翼:直、泡を流して、ベッドに行って、ゆっくりしようよ。
直:わかったよ、先に行って待ってて。
翼:今夜はオレがあそこも洗ってあげようか?
直:それだけは、翼に見せたくないなあ。
翼:いつか、オレにさせてね。
直:そのうちね。

翼が出て行った後、ぼくはいつもよりもていねいに後ろを洗った。いくらそのあとの楽しみのためとはいえ、こればかりはあまりかっこうのいいものではない。翼は洗ってくれると言っているけれど、この姿だけは好きな人にはぜったいに見られたくないと思う。
ベッドに戻ると、翼はバスローブすがたで横になっていた。ぼくは翼の脇に横になった。

翼:いまちょっと考えてたんだけど・・・
直:何をさ・・・
翼:オレは直がいなくなったら、たぶん生きていけないくらい落ち込むだろうけど、直はオレがいなくなっても、たぶんオレみたいには落ち込まないんだろうな。
直:そんなことないさ、ぼくだって翼のことすごく好きだし。
翼:直がすごくオレのこと大切に思ってくれてるのはよく知ってるよ。そういうことじゃなくて、相手がいなくなったときに、落ち込んでそれを長く引きずるかどうかってこと。
直:でも、それは前提が間違ってるよ。だって、ぼくはいなくなることないし・・・
翼:そうだね、いま心配することじゃないよね・・・
直:そうだよ、ぼくはいつも翼がいちばん好きだよ。
翼:なんか、いつかは直に嫌われるんじゃないかって、ときどき思うんだ。
直:それは、ぼくのほうが言うせりふだよ。
翼:直は、愛想いいし、バカみたいに人がいいし、かわいいからみんなに好かれるし、なんかオレいつか嫌われるんじゃないかと思うと・・・
直:ば~か、かわいいのは翼のほうだろうが・・・ 

翼が急に抱きついてきて、キスをした。ぼくはまた急激に勃起してしまっていた。翼のバスローブを脱がせて、全身にキスの雨を降らせた。翼もいつもよりも感じやすくなっているようだった。ぼくたちは激しくお互いを求め合った。愛し合っていくうちに、自然に69のスタイルになり、舐めあう音だけがピチャピチャと響いていた。そのうちに、ぼくのほうがイキそうになったので、翼の口をはずそうとしたら、翼が「先にいっていいよ」と言って、さらに激しく舌を使って刺激してきた。ぼくはあまりの快感にあっけなく、翼の口に発射していた。翼の口の中で何度も弾けて、大量の精液で口の中をいっぱいにしていた。

直:翼、ゴメン、いっぱい出ちゃった。早く吐き出しなよ。
翼:飲んじゃった、それにしても直って量多いよね。
直:いつも、先にイッちゃって、ごめんね。
翼:それは直が感じてくれてるんだから、オレもうれしいし・・・

翼は、射精後のけだるさを感じているぼくを、やさしく愛撫してくれていた。そして、後ろのほうを集中的にほぐしたあと、翼はぼくの足を持ち上げて、勃起したものを後ろにすこしずつ、入れ始めた。最初に入ってくる瞬間は、いつになっても慣れることができない。一瞬苦しそうな顔をぼくはしてしまうが、翼はそのままゆっくりと奥まで入れていった。入り口を通過してしまうと、違和感がウソのように消えて、今度は、すこしずつ快感が体の中からわいてくる。翼は、ぼくがいちばん感じるあたりで、前後運動を繰り返してくれる。ぼくは射精の快感とは違った、気が遠くなりそうな快感に包まれて、だんだんと理性が飛び始めていた。そしてとうとう翼のものがぼくの中でさらに大きくなり、そして律動を始めると、ぼくの快感はピークを迎えていた。翼の射精が終わり、すこしずつ小さくなっていったものが静かに抜かれても、ぼくは快感の余韻に包まれて喘いでいた。
翼が自分でコンドームをはずそうとしたので、ぼくは急いで翼の手を止めて、ぼくの手ではずしてあげた。翼にしては大量の精液をだしたのか、コンドームの先はずっしりと重かった。はずした後、翼のぬるぬるの亀頭をすこし触ると、翼は快感に小さく声を上げた。
ぼくの体のほてりがおさまるまで、しばらく二人は抱き合っていた。そのままぼくは眠ってしまっていた。

翌日、ぼくたちはチューリッヒ空港から、スイス航空で日本に帰ってきた。翼との、短いけれど楽しい新婚旅行が終わったのだった。

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翼と直の新婚旅行(?)その9
チューリッヒの街を観光しながら、チューリッヒ湖まで歩いていった。すこし天気が下り坂で、夕方になってきたせいか、チューリッヒ湖の風景はくすんだ色だった。
チューリッヒ湖

ホテルに帰る途中にショッピングセンターを見つけ、すこし雑貨や下着類を買いたかったので、中に入ってみることにした。
日用品売り場ではちょうどいいソムリエナイフが手ごろな値段で売っていたので、二個ゲットした。あとは袋状になったバス用のタオルを何種類か買うことにした。翼はきれいな色のカップを二個記念にと言って買っていた。
それから下着売り場に行くと、あまり日本ではないようなしゃれた色のものがディスプレイされている。

翼:直、なんか目がらんらんと輝いてるよ。
直:そうかなあ、ふつうだと思うけど・・・ そうだ翼にも買ってあげるよ、どれが欲しい?
翼:えっ、買ってくれるの? ほんきでさがすからすこし待って。オレの場合は、どのサイズがいいのかなあ。
直:翼なら、ゆったりめがよければ3、ぴったりがよければ2かな。ぼくは3だね。
翼:それじゃあ、オレはこのマリンブルーのボクサーにする。
直:それもいいけど、こっちのローライズほうが色っぽいと思うよ。
翼:それは、もっこり強調されすぎ、直のスケベ。
直:それじゃあ、色違いでぼくとお揃いにしよう。二人で買えばいいでしょ。翼はじゃあこのマリンブルーね、ぼくは思い切ってピンクにしちゃおうかな。
翼:オレはこっちのライトブルーのほうが直には似合うと思うけどな・・・
直:じゃあ、ローライズのほうはライトブルーにして、こっちのきれいな黄色のビキニも買っちゃおうかな。
翼:そのビキニだと、直大きくなったはみ出すんじゃないの。
直:そうだね、そうなったら翼にすぐ触ってもらえるから、ぼくには好都合だよ。
翼:いつまでもここにいたら、直がどんなへんなこと言いだすかわかんないから、早く買ってしまおうよ。
直:それがけっこう楽しいのに・・・ そうだ、今日の勝負パンツ、どっちにしたほうがいいと思う? 翼の好きなほう穿くから。
翼:もう勝手にしなさい!まったく~・・・

ホテルに戻って、翼といっしょにシャワーを浴びて、軽く汗を流した。翼に買ってきたローライズを穿かせてあげると、翼の筋肉質のからだをさらにセクシーに見せる。ぼくもお揃いのを穿いた。そしてアイロンのかかったシャツとパンツを着て、ほんの少しだけフォーマルっぽくして、レストランに出かけたのだった。
レストランの奥まった席に案内され、席に座ると、思ったよりも肩のこらないインテリアで、これならば気軽に食事ができそうだった。
翼がフォアグラを食べたいと言うので、メインがフォアグラのコースにする。新婚旅行最後の夕食なので、ワインも翼が飲みたがっていたコルトンはすこし高いので、アロスコルトンを注文する。
前菜は数種類の料理が一皿にきれいに盛り付けられて出てきた。そのなかの一種類の料理が、れんげに乗って出てくるのはヌーヴェルキュージーヌの定番になっているようだ。
メインのフォアグラはフルーツ系のすこし甘いソースがかけられているのに驚いた。まあ鴨なんかはオレンジソースとかかけるんで、同じ鳥料理つながりというわけでもないのだろうけど、このフランボワーズのちょっとすっぱくて甘いソースが思いのほかフォアグラによくあっている。フォアグラの濃厚な味に、すこしタンニン強めのアロスコルトンが負けていない。

翼:フォアグラもおいしいけど、このワインちょっとくせがあるかなって最初は思ったのに、飲んでるとだんだんおいしくなって来た。
直:やっぱ料理と合うと、ワインはずっとおいしく感じられるよね。
翼:スイスのワインじゃないのがちょっとだけ残念。
直:でもスイスのワインってどれがいいのかわかんないからなあ。
翼:ワインまだ残ってるし、デザートの前にチーズすこし食べたいな。
直:いいよ、チーズはスイスのを頼もうよ。

スイス産のチーズを何種類か食べ、そのあとデザートを食べながら、エスプレッソを飲んだ。

部屋に戻って、すこし休憩する。とにかくふたりとも食べすぎで動けなかった。
しばらくソファに並んで座っていた。たぶん翼もこのあとすることの準備は十分できている雰囲気ではあったけれど、しばらく二人ともお互いを牽制するように、だまったままでいた。
その少し緊張したような状態を最初にやぶったのは翼だった。翼の顔がぼくに近づいてきて、キスをした。また今回もぼくのほうが出遅れてしまったようだった。

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翼と直の新婚旅行(?)その8
体調が悪かったので、ミューレンで二連泊することになり、他の観光はできなかったけれど、アルプスを眺めながらゆっくりと過ごすという、ある意味非常にぜいたくな時間を持つことができたのだった。

翼:なんかここで飽きるくらいアルプスを眺めたこと、今回の旅行のいちばんの思い出になりそう。
直:そうだね、ほんとすばらしい経験だったよね。
翼:明日はチューリッヒに行かなきゃならないんでしょう?
直:あさっての飛行機に乗るからね。明日はチューリッヒでゆっくりしよう。
翼:今回はゆっくりしてばっかりだね。
直:こんなの退屈?
翼:そうじゃなくて、こんな旅行もいいなって思うよ。直は?
直:翼といっしょならどんな旅行でもいいなあ。

ぼくは翼に抱きついた。

翼:どんなに体調がよくなくても、することは同じだね、直は・・・ 今日はさっさと寝たほうがいいよ。また熱が上がると、明日困るじゃん。
直:ううっ・・・ しかたないから今夜は寝るか・・・

またしても翼に腕枕をされて、不覚にも眠ってしまっていた。

翌日は朝ホテルを出て、ラウターブルンネンで荷物を受け取り、インターラーケンに出て、インターシティに乗った。ベルンで乗換えをして、チューリッヒには2時ころに着くことができた。さっそく予約をしておいたホテルに行ってチェックインをする。

翼:すごいりっぱなホテルだね。
直:最後だからね、すこしだけいいホテルにした。でもホテルの予約サイトだとそれほど高くないよ。
翼:なんか、直がフランス語でチェックインしてると、なんかセレブになったみたいな感じ。
直:チェックインなんかは、初級会話でも大丈夫だよ。

部屋に案内されて、中に入ってから翼ははしゃぎっぱなしである。内装がヨーロッパの伝統的なスタイルですごいとか、アメニティがブランド品だとか、ベッドが大きくて寝心地がよさそうだとか・・・

直:気に入ったみたいだね。
翼:いちどこんな重厚なホテルに泊まってみたかったんだ。
直:確かに新婚旅行のわりにはラウターブルンネンとかミューレンでは、けっこうカジュアル系のとこに泊まったからね。
翼:あれはあれで、オレすごくよかったと思うよ。ホテルが小さいから、みんな親切で感じよかったし。
直:今夜は、ここのレストランで夕食食べよう。
翼:そうすると、ジャケットとか着なきゃならないかな。
直:えりのあるシャツ着てれば大丈夫だと思うけど。それより、夕食まですこし街を観光しよう。
翼:チューリッヒ湖を見てみたいな。

ぼくたちはホテルを出て、すぐ近くにあるローマ時代に砦のあったという丘に登った。そして、リマト川のほうに降りていき、川に沿ってチューリッヒ湖のほうに歩いて行った。テーマパークのように整った美しい街並みが続いていた。

チューリッヒリマト川
リマト川に映るチューリッヒの街並み

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翼と直の新婚旅行(?)その7
昼過ぎに目が覚めると、翼はテラスの椅子に座って本を読んでいた。ぼくが目覚めたのに気づくとベッドの横に来て座った。

翼:朝より熱下がったみたいだね。
直:だいぶすっきりしたみたいだよ。
翼:昼飯なんか食べる?
直:軽いものだったらね。

翼が厨房から持ってきてくれたスープとパンでぼくたちは軽い食事をした。

直:きれいな景色見れた?
翼:この辺はどこ歩いても、スイスって感じのすごいいい景色ばっか。すごかった。写真とって来たから見せてあげるね。

ミューレンからのトレッキングコースの眺め


翼:すこし上に登っただけで景色がすごく変わるんだ。
直:午後もぼくはたぶん寝てるから、また違うところに行ってきたら・・・ いっしょに行けなくて悪いんだけど・・・
翼:午後はオレもここで本でも読んでゆっくりする。直といっしょにいたいし・・・

ぼくの熱もほとんど下がっていたので、テラスの椅子に座って景色を眺めることにした。翼がぼくの座る椅子に毛布をしいてくれて、さらにぼくが座るとその上からもう一枚毛布をかけてくれた。

翼:寒くない? 寒かったらもう一枚毛布持ってくるけど。
直:大丈夫、ぜんぜん寒くない。なんかハンス・カストルプもこんな感じでテラスに座ってたんじゃないかなあ。
翼:それってなに?
直:ほら、魔の山の主人公さ。胸の病気でスイスで療養してて、こんなふうにテラスで毛布にくるまってるんだったと思う。
翼:トーマス・マンの有名な小説だね、オレは読んだことないけど・・・
直:スイスといってもこの地方じゃないから、山の景色なんかはずいぶん違うんじゃないかな。
翼:でもオレ、ここの景色すごく好きだよ。
直:翼とゆっくりこうやって見れてよかった。
翼:なんかすごいぜいたくな時間だよね。

ぼくたちは雄大なアルプスの眺めを午後のあいだずっと眺めていた。といってもぼくのほうは薬のせいで半分は眠っていたけれど・・・

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翼と直の新婚旅行(?)その6
翌朝早く目がさめると、となりで翼がからだを丸めるようにして眠っていた。翼のハッキリとした顔が、眠っているとみょうにかわいく、すこし幼く見えてくる。翼を起こさないように、ぼくは静かに頭をなでた。ぼくもまた満ち足りた気分になって、もう一度眠ってしまっていた。
次に目がさめると、翼は起きてシャワーを浴びているようだった。
起きようと思ったのだけれど、なぜか体が重い感じで、熱っぽい。ちょっと疲れが出ているのかもしれなかった。そうしていると翼がバスルームから出てきて、裸のままベッドに座った。

翼:直、起きた? オレが起きたとき、直に触ったら、いつも体温低めの直が、今朝はなんか赤ん坊みたいに暖かいんだよね。それになんか顔もすこし赤いし、熱出てるんじゃないの?

そう言って翼はぼくに覆いかぶさって、額をぼくの額にくっつけた。

翼:やっぱすこし熱いよね。熱あるみたいだよ。
直:たいしたことないって。
翼:直、からだだるくないの?
直:すこしはだるい感じするけど、それほどひどくないし・・・
翼:今日は少なくとも午前中は寝てなよ。そんで昼ごろにもしも熱が下がってきたようだったら、起きたらいいんじゃない?
直:だって、今日はジュネーヴに行って、翼にレマン湖を見せたいし。
翼:でも今夜のホテル予約してるわけじゃないでしょう?それならいっそここにもう一泊していかない?そうしたら、直、今日は無理しないで、熱下がるまで寝てられるよ。
直:でもせっかくスイスまで来たんだし、レマン湖くらいは見せたいな。
翼:オレならいいよ、ここ気に入ってるし、直の体調のほうが大切だもん。
直:翼、やさしいね。ここもう一泊できるのかなあ。
翼:それじゃあ、オレ、フロントで今夜も泊まれるか聞いてくるね。それから、朝食も部屋で食べれないか聞いてくるよ。直、待ってて。

翼は部屋を出て行った。どうも今回の旅行では、ぼくは調子が狂いっぱなしで、翼にいろんなことをさせてしまい、これではダンナ失格だなあ、とも思う。でもたまには翼の世話になるのもまたうれしいし、いいものだと思う。
すこしして翼が戻ってきた。手に体温計を持っている。

翼:フロントで直が熱出したので今夜も泊まれないかって話してたら、ちょうど日本人のお医者さんも泊まってて、ぼくの話をとなりで聞いてて、よかったら直の様子診てくれるって言ってるけどどうする? とりあえず体温計かしてもらったから、熱はかりなよ。

熱をはかると、38度近くあった。

翼:やっぱけっこう熱出てるね。やっぱお医者さんに頼んでみるよ。
直:寝てれば直ると思うよ。それに、このダブルベッドで男二人寝てるところを知られたくないし・・・
翼:だめ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。オレ呼んでくるからね。

翼は中年の日本人男性を連れてきた。宇都宮で医者をしている人らしい。医者は誰も旅行でも聴診器は持ち歩いているのだろうか。胸と背中に聴診器をあてて診察し、さらに口の中を懐中電灯で照らして診てくれた。

医者:のどがすこし炎症を起こしてる以外は特に問題はないようですね、でもその割には熱が高い。海外にでると本人も気づかないところで疲れがたまりますから、そのせいで熱が出てしまったんでしょう。消炎鎮痛剤を差し上げますから、それを飲んで寝てれば明日にはよくなると思いますよ。

お医者さんはそう言ったのだけれど、ぼくにはほんとうの原因はたぶんあれだろうとわかっていた。なにせ、昨夜翼とがんばりすぎて、アナルのあたりが炎症を起こして熱をもっているのだ。たぶんすこし切れてしまっているかもしれない。医者には言えなかったけれど、翼にそれを打ち明けたら、有無を言わせずパンツを脱がされて、アナルを調べられてしまった。

翼:なるほど、これじゃあお医者さんにみせられないよね。
直:でも、のど用にもらったけど消炎鎮痛剤はアナルの炎症にも効くし・・・
翼:直、ゴメンね、オレあんまり気持ちよくてちょっと無理なことしたかも・・・ とりあえずきず薬塗ってあげる。

部屋に持ってきてもらった簡単な朝食を食べると、ぼくは熱のせいか眠くなってしまった。

直:翼、この辺、簡単なトレッキングのコースがいっぱいあるそうだから、行っておいで。
翼:直をおいて行けないよ。
直:だいじょうぶだって、翼がいてもぼくは寝るだけだし。
翼:じゃあ、昼までに戻ってこれるくらいのとこ、散歩してこようかなあ。
直:そうしなよ、翼に退屈させるより、すこしでも楽しい思いしてくれたほうが、ぼくもうれしいし、安心して眠れる。
翼:じゃあ、ちょっと行ってくるね。きれいなところあったらデジカメで撮ってくるから、あとで見せてあげるね。

翼は出かけていった。ぼくはそのまま昼までぐっすりと眠ってしまったのだった。

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翼と直の新婚旅行(?)その5
部屋の戻ったぼくたちは、しばらく窓ぎわのソファに座って、だんだんと暗くなっていく山を見ていた。すぐにベッドに入ってもよかったのだけれど、特別な夜にするためには、もうすこしだけ大事に取っておきたい気分だったのだ。ぼくたちは外が暗くなるまで、からだを密着させてソファに座っていた。二人ともあまりしゃべらなかったけれど、お互いの気持ちが通じているのを感じていた。

翼:暗くなっちゃったね、
直:そうだね、そろそろ風呂に入ろうか? いっしょに入ってくれる?
翼:なんでそんなこと聞くのさ・・・ 服脱がせてくれる?
直:いいよ、立ってこっち向いて・・・

ぼくたちはなぜか初めてエッチをしてときのように、緊張していた。ぼくはためらいがちに、翼のシャツを脱がせ、そしてジーンズを下ろした。翼のボクサーはすでにすこし盛り上がっていた。ぼくが翼のボクサーを脱がせようとしたら、翼はその前にと言って、ぼくの服を脱がせた。ぼくのボクサーはすでに見事にテントを張っていた。いつもなら翼は元気だねとかからかうのだが、何も言わずにぼくのボクサーを脱がせた。ぼくのチ♂ポはボクサーのゴムのところに引っかかり、そのあとはねるようにぼくの下腹部をバシンと打った。次に翼のボクサーを脱がせると、翼のチ♂ポもさっきよりも硬くなって、上を向いていた。ぼくは翼をハグして、キスをした。二人のチ♂ポは最大限まで大きくなっていた。
翼がすこしからだを離してしゃがみ、そしていきなりぼくのからだを両手で抱き上げた。翼は着やせするし、顔が小さいので小柄に見えるのだけれど、実際は小さくないしけっこう筋肉がついて、力がある。

直:こら、翼、下ろせよ。ぼくのほうがダンナだって、翼も言ってるじゃんか。
翼:いいの、オレ、直のこといちど抱いてあげたかったんだ。直の恥ずかしがる顔、かわいいよ。
直:ぼくが翼のこと抱き上げてあげるから、おろしてくれよ。
翼:もうバスルームに着いちゃったよ。

翼はぼくを下ろして、バスルームに入った。バスタブに向かい合って座って、ぼくたちは長いキスをした。ぼくはそれだけでイキそうになっていた。それを翼は察知したのか、キスをやめて、二人で立ち上がった。そして、翼は石鹸をじかに手にとって、ぼくのからだを洗い、次に自分でからだを洗い始めたので、ぼくはそれを押しとどめ、手の上で石鹸を泡立てて、翼のからだを洗った。

翼:直、ここでイッちゃだめだよ。
直:そうだね、夜は長いし、あとはベッドで楽しもう。
翼:じゃあ、オレ先に出て、ベッドで待ってるね。あとゆっくり洗っておいでよ。

と言って翼はバスルームを出て行った。ぼくはシャワーを使って、ぬるいお湯をすこしだけ後ろに入れて洗った。この姿は翼にはとても見せるわけにはいかなかった。
ベッドに行くと、翼が毛布を手で持ち上げていたので、ぼくはそこに横になった。

直:そうだ、ティッシュとか準備しとかなくちゃ。
翼:直、あんまり色っぽくないこと言わないの。
直:でもさ、あとで困らない?
翼:準備はオレがもうしてるから、直はそんな心配しなくていいよ。今夜はすべてオレにまかせてほしいな。直はあとのことなんか心配しないで、思いきり感じててくれると、オレもうれしいし・・・
直:そんなこと言われたら、ぼくは感じまくって、翼をおいてかってに一人でイッちゃうかもしれないぞ。
翼:直がそんなに感じてくれたら、オレもぜったいいい気持ちになるから。

翼は積極的にぼくのからだを愛撫してくるのだけれど、ぼくはあまりの気持ちよさにすぐにイキ層になってしまうので、しばらく翼の手を止めて、ぼくのほうが翼にいろんなところを愛撫して、さらに翼の露茎なのにきれいな色をしているチ♂ポをぼくは口に含んだ。翼はぼくの後ろをゆっくりとほぐしている。
ぼくの後ろが十分にほぐれて準備ができると、翼は自分のチ♂ポにコンドームを着けた。

直:べつにつけなくてもいいよ、今日は十分洗ったし・・・
翼:そうじゃなくて、中出しすると、直、下痢しちゃうだろ。直が、苦しくなるのは、オレいやなの。
直:なんか翼ってやさしいね。
翼:直がいつもオレにやさしくしてくれるから、すこしだけどお返しね。

翼のチ♂ポを迎え入れるために、ぼくはうつ伏せに寝た。そうすると、翼が顔を見ながらしたいというので、仰向けになって、足を上げた。翼がゆっくりと進入してくるのだけれど、翼のは巨根というわけではないので、その姿勢では、ぼくの感じるポイントまですこし届かないのだった。しかたがないので、いちど離れて、今度は翼が仰向けに寝て、ぼくは翼のチ♂ポの上にしゃがみ、翼のチ♂ポを後ろに挿入して、すこしずつ腰を下げていった。翼の上に座ってしまう直前のところで、翼のチ♂ポの先がぼくのいちばん感じるところに当たった。ぼくはゆっくりと腰を上下させた。翼のほうを見ると、翼も激しい快感に顔をゆがめていた。そうしていると、あるとき、ぼくの目の前でフラッシュが閃光を放ったようになった。ぼくは快感の波に包まれていた。イクという感覚もないまま、ぼくのチ♂ポは弾けた。一発目は翼の顔を越えて、ベッドボードの上にあたり、二、三発目は翼の顔に命中し、また四発目がいちばん大量の精液を発射し、翼の顔をかすめて、もう一度ベッドボードを汚した。さらにそのあとも翼のノドのあたりから、胸を汚していった。十回くらい大量の精液を噴出して、ぼくの射精はやっと終わった。

直:翼、ゴメン、なかなか止まらなかった。
翼:すげえ、十回くらい発射したんじゃない? うわっ、顔にかかったのが目に入った。

ぼくは急いで翼の目のあたりに撒き散らした精液を拭った。ほかのところに出した精液も拭きとろうとすると翼に止められた。

翼:顔のだけでいいよ。オレも早くイキたい。それに直のチ♂ポあんなに出したのにまだ小さくなってないから、もう一度いけるでしょ。

翼はそう言うと、腰を小刻みに上下させはじめた。翼は最初は感じるのが遅いのだけれど、ある点をこえると急激に感じやすくなる。しばらく腰を上下させていると、急に快感が押し寄せてきたようだった。そしてまた、ぼくの感じるポイントが疼きはじめた。
翼のチ♂ポがすこしづつさらにぼくの中で大きくなった。ピークが近いようだった。それでも翼はかなり持続力があり、その状態でさらに腰を上下させていた。あるとき、翼のチ♂ポが急に膨らみ、そして規則的に律動をはじめた。翼の絶頂が来た。それはさらにぼくの感じるポイントを強く刺激した。ぼくも翼にすこしだけ遅れて二度目の発射をはじめた。翼の射精は五回くらいの射出で終わった。ぼくは二回目にもかかわらず、また十回近く発射していた。

翼:直、大丈夫? 疲れたでしょう、ここに横になりなよ。
直:翼こそ、疲れてない?
翼:オレは一回しかイッてないし、横になってしてたから疲れなかった。
直:翼、ぼくの精液でベトベトだよ。
翼:直、いつも多いけど、今夜は信じられないくらい出たよね。
直:なんか、いつもよりずっとよかった。
翼:オレもだよ、いつもの何倍も感じた。直、愛してる。

ぼくが後始末をしようとすると、翼がオレがやると言ってぜんぶきれいにしてくれた。さらに翼は腕枕をしてくれている。

直:翼、腕枕、ぼくがしてあげるから、腕どけて。
翼:今夜はオレがしてあげたいんだ。
直:あんまり、甘やかされると、つけあがるかもしれないぞ。
翼:いいよ、直だったら許す。

どうもベッドの上ではだんだん翼のペースにはまっていっているような気がする。そのうちベッドの上の主導権を翼から取り戻さなければならない、と思いながら、ぼくは翼に抱かれるように眠ってしまったのだった。

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翼と直の新婚旅行(?)その4
朝食を終えて、ホテルを出て、ぼくたちはユングフラウヨッホにまで登山電車で上り、グリンデルワルトを見て、ラウターブルンネンに戻り、そしてミューレンのホテルに午後3時ころ着いた。(スイスの典型的な観光地の様子は省略します。)

まだ早かったので、ミューレンを散歩するためにホテルを出た。教会があったので近寄っていくと、正面のドアが開いて女性が出てきた。ぼくたちを見て、中を見たいんだったらどうぞ、というので、ぼくたちは中にはいることにした。
中では作業服の男性が、パイプオルガンの調整をしていた。ぼくたちが見ていると、調整が終わり、男性は鍵盤の前の椅子に座り、試し弾きをはじめた。弾き終わるとぼくたちのほうを振り返って言った。

男性:いい音だろう。
直:バッハのコラールですね。
男性:よく知ってるね、あんたらの国でもバッハは有名なのか?
直:だいたい知ってますよ。ぼくも弾いてみていいですか。
男性:オルガンは弾いたことあるのかい?
直:はじめてですけど、難しくないコラールだったら弾けるかも・・・

ぼくは有名なバッハのコラールのピアノ編曲版を弾いてみた。タッチがぜんぜん違うので、滑らかに弾けないけれど、なんとか最後までいくことができた。

男性:驚いたね、うまいもんだ。俺は、修理終了の報告をしてくるから、戻ってくるまで弾いてていいよ。

そういって男性は出ていってしまった。

翼:直、うまいじゃんか。
直:パイプオルガンは初めてだったけどね。
翼:直の部屋のデジタルピアノ、飾りじゃなかったんだ。でもオレのまえでは弾かないね。
直:なんか、練習してるの聞かれるの恥ずかしいからね。
翼:もう一曲なんか弾いてくれる?
直:そうだ、今のぼくたちにちょうどいい曲、思い出した。
翼:オレも知ってるような曲?
直:ぜったい知ってるから、聞いてごらん。

ぼくはワーグナーの結婚行進曲を弾いた。ピアノと違って荘重な響きなのでゆっくりと弾く。最初のテーマの部分はちゃんと覚えていたけれど、中間部のあやふやなところは適当に省略して、最後のテーマの部分はちゃんと弾いて終わった。
弾き終えると、ぼくは翼を連れて入り口のところに行き、翼の手をとって、祭壇への通路を、結婚行進曲のテーマを口ずさみながらゆっくりと進んだ。

祭壇の前で、翼に向き合って僕は言った。

直:翼、ずっとぼくといっしょにいてくれる?
翼:・・・、なんかオレ感激して泣けてきた。
直:翼、返事は?
翼:オレでいいのか?
直:翼のほうこそ、ぼくでいいの?

翼の涙で濡れた顔が近づいてきて、ぼくは翼にキスをされていた。ほんとうはぼくのほうから、翼にしなければならないのだけれど、翼に先を越されてしまったのだった。

翼:オレ、めちゃくちゃ感激した。直のこと、ずっとだいじにするからね。
直:それはこっちのセリフだよ。なんかぼくも泣けてきた。
翼:直、泣かないで。いつもオレがいるからね。

なんか今回は調子が狂ってしまったようで、翼にずっと主導権をとられてしまっていたようだ。

涙をふいていると、男性が最初にあった女性を連れて、中に入ってきた。ぼくたちは、オルガンのお礼を言いい、外に出た。
ぼくたちは無言のまま、アルプスの山々に囲まれた高原を歩いた。やっと翼と気持ちまで結ばれたような気がした。

ホテルに戻って、早めに夕食をすませて、部屋に戻ると9時になっていた。まだ山の頂上あたりに明るさがすこし残っていた。

ミューレンからの眺め
ミューレンのホテルからの見えるアイガーとユングフラウ

(このあとことは大切に書きたいので、次回にということにします。また引っ張ってしまってすみません・・・ 次回はやっと直と翼の××です)

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