世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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翼と直の新婚旅行(?)その3
ホテルですこし休んだあと、ぼくたちはラウターブルンネンを散歩した。夕食を食べるレストランを見つけるのが目的だった。スイス料理を出すよさそうなレストランが見つかったが、まだ夜の営業がはじまっていない。もうすこし歩いていると、眺めのいいテラスのあるカフェが見つかったので、そこにはいって、明日の予定を検討することにした。

翼:明日はユングフラウに行くんでしょ?
直:もちろん朝早く登山電車に乗って、まずクライネシャイデックというところに行って、そこで乗り換えてユングフラウヨッホに行く予定だよ。
翼:3500メートルくらいまで行けるんだっけ。
直:氷河があるよ。
翼:すごいな、氷河見られるなんて。
直:見るだけじゃなくて触れるよ。
翼:なんか楽しみ。そんで明日はどこに泊まる?
直:どうしようか? あの滝の上にミューレンって小さな村があって、けっこう静かでいいらしいよ。
翼:ホテルだいじょうぶかなあ。
直:あとで、フロントのおばちゃんに聞いてみよう。

レストランの開店までにはまだ時間があったので、いちどホテルに帰って、フロントでミューレンのホテルのことを聞いてみた。すると、知っているホテルがあるので、部屋が空いているか電話で聞いてくれることになった。電話で交渉してくれ、ときどき、アイガーの見える部屋がいいんでしょう、とか、値段はこのくらいだけどいい、とかこちらに聞いてくる。おばちゃんの説明のよると、あまり大きなホテルではないらしいが、眺めはいいし最近きれいに改装しているというので、そこに決めることにした。

翼:どんなホテルか楽しみだね。
直:いいホテルだといいね。
翼:そろそろレストランに行こうよ。
直:そうだね、昼食べてないから、おなかすいちゃったね。

レストランに戻ると、ちょうど開店したばかりで、ぼくたちがいちばん最初の客だった。眺めのいいテラス席に座ることができた。この村は谷のそこにあるので、比較的暗くなるのが早そうだけれど、それでも9時ころまでは明るいだろう。
夕日に染まりはじめた山を見ながら、ぼくたちはサラダとフロマージュフォンデュを食べた。最初は楽しく食べ始めるのだが、ちょっと食べていると、チーズがくどく感じられて、二人ともすこしずつ食べるペースが落ちてくる。パンだけではとてもチーズを食べきれそうにないので、ゆでたジャガイモも一皿持ってきてもらって、チーズをつけて食べる。パンよりもこっちのほうがチーズにあっているような気がした。

翼:まあこんなもんかな。
直:フロマージュフォンデュあんまり美味しくなかった?
翼:ううん、でもちょっと多すぎたかな、でもすごいチーズだよね。
直:このスイスのワインは美味しいでしょ?
翼:これはよかったよね、日本に買って帰りたいな。

結局二時間以上かけて、デザートまで食べて、ぼくたちはホテルに戻った。

翼:なんか直、ワイン飲み過ぎたんじゃない。なんか眠そうだよ。
直:大丈夫、新妻をほったらかして、寝るわけないじゃん。
翼:とかなんとか言って、はんぶん寝てるじゃんか。
直:今夜は新婚旅行での初夜の儀式をしないと・・・ だからいっしょに風呂にはいろう。
翼:それは明日の朝にしようよ。今夜はもう寝たほうがいいよ。直、着替えしてあげるから。
直:えっ、ほんと! うれしいな。

翼はぼくの着ているものを脱がせていった。ぼくはすこし勃起し始めていた。

翼:うわあ、直、今日はこんなスケベなパンツはいてたんだ。勃起したらチ♂ポがはみ出しそうじゃんか。
直:勝負パンツ!
翼:寝るときは勝負パンツ脱いで、ゆったりしたトランクスにしようね。眠くてもここだけは元気なんだね。

ぼくは翼にトランクスをはかせてもらい、ついでにパジャマも着せてもらうと、その後すぐに眠ってしまっていた。

翌朝目がさめると、横で翼が気持ちよさそうに眠っていた。翼はぼくと色違いのパジャマを着ていた。股間のあたりに手をのばしてさわってみると、朝立ちのせいか翼のチ♂ポは完全に勃起していた。ぼくはパジャマの中に手を入れて、かたいものを直接ゆっくりと撫でた。そうしていると、翼も目をさまし、ぼくのパジャマの中に手を入れて、ぼくのものを触り始めた。

直:翼、これから風呂にはいろうよ。たぶんけっこう臭くなってるから。
翼:直は仮性だから、白いかすが臭っちゃうからね。でもオレはあの臭い、なんかなつかしくて嫌いじゃないけど。
直:はいはい、どうせ翼とのと違って、仮性だから、ときどき中が臭います・・・。
翼:なにスネてんの、オレはそのほうが好きだって言ってるのに。あっ、わかった。年下のオレにそう言われるのがいやなんだ。
直:翼、かわいくないぞ。
翼:そのことば、禁止!

ぼくたちは風呂に入った。バスタブは大きいのだが、深さがたりない。二人で入ると、半身浴をしているようだった。翼にキスをすると、翼はさらに激しくキスをしてきた。それだけで、ぼくはとろけそうになる。

翼:直は相変わらず感度いいよね。
直:翼だってけっこう勃ってるじゃないか。
翼:でもさ、今日はこれから観光でしょう。
直:大丈夫だよ、まだ時間早いし・・・
翼:でもさ、オレ夜にゆっくり楽しみたい。
直:そうだけど、これどうしてくれるんだよ。オナニーしてもいい?
翼:夜までガマンしてくれると、オレとってもうれしいんだけど。
直:翼が、そういうんじゃガマンするかあ。そのかわり、今夜は寝させないぞ。
翼:昨夜オレをほったらかしにして先に寝ちゃったのはだれだったかな・・・
直:昨日はすこし飲みすぎた。
翼:直はお酒好きなくせに、弱いんだから・・・

そう言うわけで、ぼくたちは勃っているところを避けて、からだを洗いあって、風呂から出た・・・

シュタウプバッハの滝
ラウターブルンネンの通りから見えるシュタウプバッハの滝

テーマ:GAY - ジャンル:アダルト

翼と直の新婚旅行(?)その2
ローゼンガルテン(バラ公園)からまた旧市街をぶらぶらしながらホテルに戻り、レストランでビュッフェスタイルの朝食を食べる。翼はヨーロッパで初めての朝食なので、何を食べるかしきりに悩んでいる。それでもなんとか食べられるだけのものを持って席に帰ってきた。
朝食を食べながらこれからの予定を検討する。翼が急にアインシュタインが住んでいた家を見たいと言い出した。ガイドブックによるとホテルから歩いて10分くらいのところにある。どうもさっき通ってきた石のアーケードが両側にある通りにあったらしい。
ホテルのチェックアウトは11時なので、荷物を部屋に置いたまま、歩いてアインシュタインの家に行く。中では英語の説明があり、翼はときどき質問をしながら面白そうに聞いている。それほど広い家ではないのでそれほど時間がかかることもなく見学を終えて、ちょっとだけ回り道をしてまだ歩いていない通りを見物しながらホテルに戻った。
ホテルをチェックアウトして、ベルン駅に向かう。窓口でインターラーケンまでの切符を買う。列車は30分おきに出ていて、次の発車まで10分くらいだ。
ベルンを出た列車はすぐに田園地帯を快調に走る。しばらくすると山が近くなり、トゥーン湖が列車の右側に見えてきた。

翼:きれいな湖だね。
直:トゥーン湖って言うみたいだよ。
翼:そうか、ラーケンはラックだから、湖のあいだにあるってことだよね。
直:そうだよ、この湖とブレンツ湖のあいだにある町ってこと。
翼:インターラーケンから登山電車にのるんでしょう?
直:まずは本格的な登山電車じゃなくて、急勾配のとこだけ、歯車がかみ合って上っていくんだよ。
翼:そんで今夜はどこに泊まるつもり?
直:インターラーケンからは二つの方向に電車が出てる。ひとつはグリンデルワルト、もうひとつはラウターブルンネンっていうとこ。
翼:グリンデルワルトって有名なとこだよね。
直:超有名観光地。日本人もたくさん来てるんじゃないかな。ラウターブルンネンは谷間の小さな村で、観光地だけど、グリンデルワルトよりは静かかな。
翼:じゃあ今夜はラウターブルンネンに泊まることにしようよ。いいホテルが空いてるといいね。
直:観光案内所で聞けばすぐに見つかると思うよ。
翼:どんなとこに泊まれるか楽しみ。

そんなことを話しているあいだに、インターラーケンオスト駅に着いた。インターラーケンにはウエスト駅とオスト駅があり、ベルン方面から来ると先にウエスト駅に着くのだけれど、ラウターブルンネン方面に行く電車はオスト駅から出るので、間違わないようにしなければならない。
インターラーケンから出る電車は、グリンデルワルト方面とラウターブルンネン方面がでているが、途中の駅までは、同じ線路を通っていくので、連結されているので、車両の行き先を確かめてのる必要がある。

翼:なんか間違って乗っちゃいそう。
直:まあ間違ってもそれほど遠くに行くわけじゃないから、心配しなくてもいいよ。間違ってグリンデルワルトに着いてしまったら、今夜はそこで泊まればいいわけだし。それにグリンデルワルトの観光案内所には日本語の話せる人が常駐してるらしいし。
翼:別に直は日本語話せる人がいなくても困らないじゃん。
直:でも日本語のほうが楽だからね。
翼:それならラウターブルンネンの案内所に英語の話せるヤツがいたら、オレが交渉してもいいぞ。
直:ありがとね、翼。

電車はインターラーケンオスト駅を出て山のほうにかなりの速さで進んでいく。10分ほど走ったところで、しばらく停車して、先にグリンデルワルト行きの電車が発車した後、ラウターブルンネン行きが発車する。勾配がだんだんきつくなり、がたんと軽いショックがした。ラックレールに歯車がかみ合ったようだ。電車は普通の鉄道では考えられないような勾配を力強く上っていく。しばらくして線路が平坦になったと思ったらラウターブルンネンに到着していた。
駅前の観光案内所でホテルを紹介してもらう。予算と眺めなどの希望を言うとすぐに適当なホテルに連絡してくれて空きを確かめてくれる。さいわいすぐに条件に合ったホテルを紹介してもらい、地図をもらってホテルに向かう。

翼:けっこうあっけなく見つかったね。
直:まだ時間が遅くないからよかったんだろうね。ここからは5分くらいで行けるってさ。
翼:あっ!あの水なに?
直:あああれね、シュタウプバッハの滝っていって、ヨーロッパでいちばん落差の大きい滝らしいよ。
翼:すごいよね、下のほうはだんだん霧みたいになってるね。あれが見える部屋かなあ。
直:そっちのほうが良かった? たぶん部屋はあっちの山のほうが見えると思うから、滝は見えないかもしれない。
翼:そうか、滝と反対方向のほうが景色開けてるもんね。

ホテルは規模はそれほど大きくはなかったけれど、シャレというのか、大きな三角屋根の伝統建築で、スイスらしい雰囲気だった。入り口を入って行くと暖炉のあるフロントとラウンジがあり、フロントには誰もいなかった。
直:大きなホテルじゃないからいつも人がいるわけじゃないんだろうね。
翼:ひょっとしたらそのカウベルを鳴らすと誰か来るんじゃない?

カウベルを鳴らすと民族衣装をきたおばちゃんが奥から出てきた。駅前の案内所で紹介されて来たと言うと、すぐに話は通じ、部屋のキーを渡してくれる。
木の階段を上って二階に上がり部屋に入る。飾り気のないシンプルな部屋ではあるが、思ったよりも広い。それよりもまどから見える風景がすばらしい。

翼:いいながめじゃない。
直:気に入った?
翼:すごく気に入ったよ。ベランダのチェアに座ってゆっくりと眺めたいね。
直:もう三時過ぎたのに、まだ昼メシ食ってなかったね。
翼:オレ朝食いすぎて、まだ腹減らない。直は?
直:ぼくもそれほど減ってない。それじゃあ今は飲み物だけにして、夕食を早めに行くことにしよう。
翼:オレもそのほうがいい。休んだらどこか見に行く?
直:明日は登山電車を乗り継いでユングフラウヨッホに行って、グリンデルワルトを見る予定だから、今日はさっきの滝の上の高原にあるミューレンって村に行ってみようか? でも天気がどうかなあ。
翼:登山電車って、ひょっとしてあそこの斜面を今登っているあの電車?
直:そうだね、たぶんあれだね。上のほうの雲がかかってるあたりの下がベンゲンの村があるところだろうね。

ぼくたちは荷物も解かずに、冷蔵庫から缶ビールを持ち出して、ベランダのいすに座り、目の前に広がる絶景を眺めながら、しばらく午後の静かな時をすごした。

ラウターブルンネンのホテルからの眺め
ホテルのベランダからの眺め。天気がすごく変わりやすくて、このときは少し雲がかかっている。
翼と直の新婚旅行(?)その1
翼との新婚旅行の第一日目は、早起きで始まった。成田空港に8時半ごろまでには着きたいので、うちを出たのは6時過ぎだった。翼はすでに休みが始まっていたので、すでにぼくのマンションで泊まっていたので、朝早くても一緒に出ればいいのだが、意外なことに早く起こすと翼は少しぐずって、なかなか目を覚まさないのである。何度からだを揺すって起こしても「眠いよ~」と珍しく甘えた声を出すので、ぼくのほうもなんとなく起こしづらいのだ。といっても出発の時間は決まっているので、心を鬼にして翼を少し乱暴に揺すると、翼も仕方なく不機嫌なまま目を覚ました。翼は寝る前とかの眠い時だけ甘えてくることがあるのだけれど、ちゃんと目が覚めているときにはあまり甘えてこないので、ぼくにとってはちょっと貴重な時間なのだ。
というわけで、翼がなかなか起きなかったものだから、朝食を食べる時間がなかったので、乗換駅のカフェでサンドイッチとコーヒーで軽く朝食をとった。
空港でチェックインをすませ、荷物を預けた後、出国手続きをすませて、出発ゲートに行った。翼は海外旅行は二回目だという。二十歳の時にとったというパスポートを見ると今よりもさらにかわいいのだ。

直:翼ってマジかわいかったんだな!!!
翼:子供ぽかっただけだよ。かわいいって言うの禁止だって言ってなかったっけ?
直:でも今のほうがいい顔してるよ、ほんと・・・
翼:顔をほめられてもぜんぜんうれしくない!

あんまり言うと翼を怒らせてしまうのでやめたけれど、翼が二十歳のときも見ておきたかったなと本気で思った。
飛行機は10時半に成田を出発した。目的地のチューリッヒまでは12時間以上の飛行時間なので、一人で乗っているとものすごく退屈するのだけれど、翼とときどき話しているだけで、驚くほど早く時間がたっていく。翼はゲームをしたり、映画を見たりして、けっこう楽しそうである。
時間よりも少しだけ早くチューリッヒの空港についた。なんなく入国手続きを終えて、荷物が出てくるのを待つ。翼は新婚旅行だからと言って、新品のリモワのスーツケースを買ったのでピカピカなので、出てくると一目でわかる。ぼくの少し傷のついたスーツケースも翼のと並んで流れてきた。
空港内のスイス国鉄の駅に行き、ベルン行きの列車、インターシティに乗る。

翼:全部二階建てなんだね。二階に乗ると眺めよさそう。
直:でも荷物があるから、できたら一階部分に乗りたいね。
翼:あっそうか、荷物のこと忘れてた。
直:翼、見てごらん。列車に三ヶ国語で略語が書いてあるだろう?
翼:駅の人とかはなんかドイツ語みたいなのしゃべってたよね。
直:このあたりはドイツ語圏だね。あとはレマン湖のあたりがフランス語圏で、スイス南部はイタリア語圏。その三ヶ国語が書かれてるわけ。
翼:そういえば、さっき通路を譲ったらメルスィって言ってたけど、あの人はフランス語圏から来た人かな。
直:ドイツ語圏でもありがとうはダンケじゃなくてメルスィって言うこともあるみたいだよ。

列車は一時間ちょっとでベルンに着いた。まだ7時前で、この時期このあたりの日没は9時ころだから、まだ昼のように明るい。
日本から予約してあるホテルは駅から200メートルくらいなので、荷物を引っ張って歩いてもそれほど遠くはないし、タクシーに乗ろうとしても近すぎて行ってくれないだろう。

翼:あのレンガ造りの建物がホテル?
直:そうみたいだね。
翼:すげえ古い感じ、でもなんかヨーロッパの建物って感じ。
直:でも中はずいぶん改装されてるみたいだよ。

立派なフロントでチェックインをして、ベルボーイに案内されて部屋に行き、設備の説明をうけていると、荷物も届いた。

翼:外はクラシックなのに中はけっこうモダンなインテリアだね。
直:気に入った?
翼:窓から見える町並みもなんかすごく整ってきれいだよね。
直:別にダブルの部屋でよかったんだけどね、なんかツインの部屋にしてくれたみたい。
翼:このベッドダブルじゃないんだ?
直:シングルが二つくっついてるんだよ。
翼:なんか直ってがっかりしてない?
直:だって新婚旅行なんだぞ・・・
翼:ほらキスしてあげるから、機嫌直しなよ。

いきなり翼がのしかかってきて、ぼくはベッドに押し倒されて、キスをされてしまった。これはほんとうはぼくのほうがやることなのだけど・・・

翼:今日はこれで終わり!
直:ええ!それはないぜ。ぼくはよくてもここが許してないよ。

ぼくは翼の手をとって、テントを張っている中心部に持っていった。

翼:あいかわらず直のここは元気だよね。でもさ、まだ外は明るいから少し街を見に行こうよ。だってせっかくスイスに来てもったいないじゃん。
直:しかたないなあ。
翼:そんなモッコリじゃ外に出られないじゃん、早く小さくする!
直:こればっかりは思うようにいかないんだよね。

しばらくして平常時に戻ったのでぼくたちは街に出た。大きな時計台があってたくさんの人が見上げている。5分ほど待っていると、上のほうでからくりが動き始めた。少ししてからくりが動きを止めたので、この先何が起こるんだろうと、たくさんの見物人とともに待っていたが、何も起こらない。どうもさっきの動きだけで終わりのようである。なんだという落胆が見物人のあいだに広がる。

翼:なんか期待しちゃったせいか、ちょっとがっかりだったね。
直:まあ時計台のからくりってこんなもんなんじゃない。
翼:古い時計台に石畳の道、おとぎ話みたいな家が並んでて、ほんとヨーロッパに来たって感じがする・・・
直:気に入ってよかった。次は連邦議事堂の建物を見に行こう。
翼:この通り、車が入ってこないんだね。
直:ヨーロッパの街は旧市街は車乗り入れ禁止のところがけっこうあるよ。でも路面電車は走ってるだろう。
翼:そうか、みんな街には電車で来るんだね。

その夜は、二人ともあまり空腹を感じなかったので、軽いものを食べてホテルに戻った。
ホテルに戻るとぼくはやる気満々で先にシャワーを浴びて、ベッドで翼を待った。翼のシャワーがなかなか終わらないので、疲れていたぼくはそのまま翼が戻ってくる前に眠ってしまったのだった。

翌朝目が覚めると、翼はまだ気持ちよさそうに眠っていた。翼のものを探ると朝立ちのせいで、半分勃起していた。しばらく擦っていると、だんだん硬さを増してきたので、強く擦ってみると、いきなり翼が目を覚ました。

翼:直、またいたずらしてたな。もう、せっかくいい夢見てたのに、起きちゃったじゃないか・・・
直:どんな夢見てたのさ。
翼:あとで教えてあげるから、今はおれションベンしたいから、トイレに行く。
直:少し翼とスキンシップしたいのに・・・
翼:今朝は観光するんでしょ。直も早く顔を洗う!

ぼくたちは朝食前にちょっとホテルを出て、古い街並みの中を歩いて、川を渡って対岸の丘に登っていった。丘の上は公園になっていて、眺めのいいところにオープンテラスのカフェがあったので、そこに座って街をゆっくりと眺めることにした。

翼:なんかすごいいい景色。こんなの初めて見た。
直:なんかベルンの町が一望できる最高の場所みたいだね。
翼:右の方の木の枝の向こうに見えるのが昨日行った連邦議事堂だね。
直:そうするとホテルはあの辺かな。
翼:直、ありがとね、こんないいとこ連れてきてくれて。
直:少しは見直した?
翼:うん。直ってひょっとしたら、オレにとってほんとうはけっこう掘り出し物だったりして。
直:こらあ! 

ぼくは翼の頭を軽くはたいた。翼はお返しと言って、ぼくのわき腹を拳骨で殴るふりをした。
ぼくたちはとても幸せな気分でホテルまでベルンの古い街並みを歩いて戻った。

ベルン
対岸の丘の上のカフェから見たベルン旧市街の街並み


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