世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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大学生になっても(第四回)
大学生になっても(第四回)noriさん作

大学を出て、俺は野坂とCD屋を見たり、雑貨屋などを見まわった後、野坂が疲れたというので、カフェに入ってコーヒーを飲むことにした。

「芳賀、なんかつきあわせちゃったね。」
「別に退屈ではなかったぞ。」
「そうなんだ、よかった、だって芳賀ったらずっと怖い顔してたし・・・」
「これは俺の地顔だ。」
「ほら、その顔で言われると、怒られたみたいなんだ。」
「そうか、そういうつもりはないのだが・・・」
「芳賀、少し笑ってみなよ。」
「笑うって、こうか?」
「きゃははは、それって笑ってるより、顔がひきつっているじゃん。」
「うるせえ、無理して笑ってやったんだぜ。」
「ウケる、芳賀ってマジウケる。」

野坂は誰でもキュンとなってしまうような、爽やかな笑顔をした。そんな笑顔を俺が独り占めできたらいいだろうなと、ふと思ってしまった。

「ねえ、芳賀、俺たちけっこう親しくなったじゃん、下の名前で呼んでいい?」
「別にいいけど・・・」
「じゃあ、呼ぶよ、ええと、たくと・・・」
「なんか、慣れないから、ちょっとハズい感じだな。」
「俺のほうも下の名前でいいよ。」
「じゃあ、しゅん・・・ これでいいか・・・」
「うわあ、たくみが恥ずかしそうな顔した、なんかビミョーにかわいい。」
「ばあか、ヘンなこと言うな。」
「たくみって、いつも怖い顔してるけど、その中はけっこうかわいかったりして。」
「んなことあるか、かわいいのはしゅんのほうだろうが・・・」
「俺のこと、かわいいって思ってくれてるんだ・・・」
「誰だってしゅんのことはかわいいって思ってるだろうが・・・」
「たくとに言われるとなんかすげえうれしい。」
「ばあか・・・」

俺たちはけっこう親しくなったと思う。大学に入って初めて友達ができたということだ。

「おっ、もうこんな時間だ、俺、そろそろここ出なきゃ。」
「たくと、アルバイト?」
「そうじゃなくて、今日は俺が家でメシ作る日なんだよ。」
「そうなんだ、お母さん、いないの?」
「いねえ、というかいなくなった。おやじがアレじゃあ、逃げたくなる気持ちもわかるけどね。」
「そんで、たくとが夕飯作るの? なんか似合わねえ・・・」
「うるせえ、作らなきゃ、飢えちまうだろうが。」
「でも、たくとがどんな料理するのかけっこう興味あるな。」
「じゃあ、しゅん、これから食いに来る?」
「ええっ、行っていいの?」
「いいぞ。でもたいしたものは出ねえからな。」
「でも、お父さんもいるんでしょ?」
「いるけど、しゅんだったら、おやじも歓迎すると思う。」
「そうかなあ、じゃあ、思い切っておじゃましちゃおうかな。」
「おお、おじゃましろ、ウチは大歓迎だ。」

俺はしゅんを連れて地下鉄に乗った。地下鉄はそれほど混んでいなかったので、俺たちはドアの近くに並んで立った。

「なんか、たくとが電車に乗ってるって、ちょっとヘンな感じ。」
「ヘンってなんだよ。」
「だってたくとってスポーツカーとかに乗って学校来そうだもん。」
「アホか、ドラマじゃねえんだぞ。」
「なんか、たくともけっこう普通なんだね。」
「しゅんこそ、電車なんか乗っててだいじょうぶなのか、ほらなんていうか、痴漢っつうのか、ヘンなことするやつとかいねえのか?」
「まあ、この線は他より空いてるからね。でも、俺のこと心配してくれてるんだ。」
「ああ、友達だからな。」
「たくとにそう言われると、けっこううれしいというか・・・」
「しゅん、人前でそんな無防備な笑顔すんな、危ないヤツを引き寄せるようなもんだ。」
「ばあか、ひとりのときはへらへら笑うわけないじゃん。」
「そうか、ならいいが・・・」

電車は駅に着き、俺たちは駅の近くにあるスーパーに買い物をするために入った。

「うわあ、たくとってこんな普通のスーパーで買い物するんだ。」
「ここは安いんだよ。」
「なんか、似合わねえ。だってたくとだったら、紀ノ○屋とか、ガー○ンとかでセレブな買い物しそうだし。」
「このあたりにはそんな高級スーパーはねえよ。」
「マジで一個100円とかの野菜買うんだ。」
「料理したらたいして変わんねえよ。おっ、今日は卵安いじゃん。」
「すげえ、たくとがこんな庶民的な買い物してるなんて、大学の女の子たちは絶対に思わないよ。これは買わないの?」」
「それは今日は安くないから、買わない。」
「すげえ、たくとって金銭感覚すげえ。」
「いちいち感心してんじゃねえよ、ほら、俺はレジに並んで清算してくるから、しゅんは入り口のところで待ってろ。」

俺はレジで金を払い、デイパックからトートを取り出して、買ったものを入れた。

「げっ、たくとったら、買い物袋持参なんだ。」
「レジ袋、有料だから節約。」
「それにしても、チョーイケメンが葱の飛び出たトートバッグを持ってるなんて、なんかちょっと笑える。」
「なにがおかしいんだよ、こら、笑うな。」
「たくとって、チョーウケるんだけど・・・」

なにがしゅんのツボにはまったのかわからないが、とりあえずは親しくなれているようだ。

マンションに帰ると、まだおやじは帰ってきてないようだった。たまに早く帰れると朝は言っていても、仕事で急な問題が起きると帰って来ないことも多い。
とりあえず、俺は晩御飯の準備を始めた。しゅんは手伝うと言って、キッチンに入ってきたが、あまり役には立たないみたいだ。

「たくとって、こんな庶民的なおかずを作るんだ。」
「じゃあ、俺が何食べてるって思ってんだよ。」
「なんか、ワインを飲みながら、フォアグラとか食べてそうじゃん。」
「あんなもん、家でまで食いたくないよ。それよか、こういう普通のおかずをいかにして美味しく作るか、けっこう大変なんだぞ。」
「たくとのエプロン姿だけでもけっこうウケるんですけど、それでみそ汁を作ってるなんて、チョーすげえ。」
「手伝う気があるんだったら、そこのネギをみそ汁の薬味に切ってくれ。切る前に手を洗えよ。」
「たくとのお嫁さんになる人、きっとたいへんだね。」
「しゅん、なりたいんだったら、もらってやってもいいぞ。」
「ばあか、俺は男だ。」
「いまどき、男同士のカップルなんて珍しくねえだろう。」
「そうじゃなくて、俺の目標は、大学に入ったら、まずはかわいい女の子を彼女にすることだ。」
「はいはい、わかった、わかった、そうムキになんないで、俺はしゅんを応援してるから。」
「たくと、じゃますんなよ、俺はぜったいにかわいい彼女を見つけるからな。」
「はいはい、がんばれよ。でもなんか空回りしてるような気がするけど・・・」
「んなことねえよ、俺は燃えてるだけだ。」

そして夕飯が出来た頃を狙ったように、おやじが帰宅した。

「あら、野坂クンだっけ、いらっしゃい。」
「おじゃましてます。昨夜はご迷惑をおかけしました。」
「あら、いいのよ、わたしは後始末は慣れてるから。」
「おやじ、メシ前にシャワー浴びるんだろう。」
「すぐ浴びてくるから、ちょっと待ってて・・・」

ダイニングテーブルにおかずを並べ、おやじが出てきたのを確認して、俺はみそ汁とご飯をつけた。

「どうぞ、召し上がって。まああたしが作ったんじゃないけど。」
「おやじ、ことば、ことば。」
「悪いけど、もう普段通りにしゃべるわよ。もう野坂くんにはバレても仕方ないでしょ。」
「おやじって、仕事柄、普段から女ことばなんだよ。」
「でも、ゲイってわけじゃないのよ、でもことばは女なの。あたしたちの業界じゃ珍しくないのよ。」
「そっ、そうなんですか・・・」
「あら、野坂クン、驚いてる?」
「いや、なんか、たくとのお父さん、けっこう男っぽいイメージだから・・・」
「そうだよ、似合わねえだろう。ていうか、このビジュアルで女ことばは衝撃受けるよな。」
「いいのよ、女ことばのほうが仕事がうまくまわるのよ。」
「そうなんですか、わかりました、なるべく慣れるようにします。」
「あら、野坂クンは素直でいい子ね。うちのとは大違いだわ。」
「大学生の息子が素直じゃ、キモイだろうが・・・」
「そんなことないわよ、たーくんはいくつになってもあたしの子供なんだから。」
「げっ、たくとって、家ではたーくんって呼ばれてるんだ。似合わねえ、マジウケる。」
「うっせえ。ったくおやじがいつまでもそんな言い方すっから、俺が笑われるんだ。」
「あら、いいじゃない、かわいいかわいい息子なんだから、たーくんでいいでしょ。」
「じゃあ、しゅんのこともそんな感じの呼び方しろよ。」
「そうねえ、野坂クンはしゅんクンっていうんだ。それだったら、しゅーくんに決めた。」
「お父さんがそう呼ぶのはまあいいけど、たくとはダメだからな。」
「なんでだよ。」
「たくとが俺のこと、しゅーくんとか言ってみろよ、大学でなんて言われるかわかんねえぞ。今でさえ、俺たちカップルだって言われてんだからな。」
「あら、たーくんたち、そんなふうに言われてるの。じゃあ、この際だから、ホントにそうなっちゃえば・・・」
「おやじ、ったく、ヘンなこと言うんじゃねえよ。」
「あら、そうかしら、けっこういいカップルに見えるんだけど・・・」
「しゅんはとりあえず彼女を作るのが目標なんだってさ。」
「あら、そうなの、まあウチのたーくんは無愛想だし、相手としてはダメよねえ・・・」
「そうじゃないです、たくとは無愛想だけど、けっこうホントは優しいし。でも俺はかわいい彼女が欲しいんです。」
「そうなの、わかったわ。でも彼女ができても、たーくんのことは見捨てないでね。」
「おやじ、俺としゅんとは友達なんだから、しゅんに彼女が出来ても友達じゃなくなんねえよ。」
「わかったわ。でもしゅーくん、今日はウチに泊まってくでしょ。」
「おやじ、引き止めたら迷惑だって。」
「俺はべつに迷惑なんかじゃないけど。」
「じゃあ、決まりね。」
「おやじ、もうどうすんだよ・・・」
「たーくん、だいじょうぶよ、また起こしてあげるから。」
「ぜってえだぞ、忘れんなよ。」
「なんかたくとって、お父さんといっしょだと子供みたいなところもあるんだね、ちょっと意外というか・・・」
「そうなのよ、たーくんは外見はつんけんしてるんだけど、実はけっこう子供みたいなところもあるのよ。」
「おやじ、るっせえ、それ以上言ったら、殺す。」
「なによ、あたしはなんも言ってないわよ。」

夕食の後は、おやじは自分の部屋に入ってしまったので、俺としゅんはふたり並んでソファに座って、なんとなくテレビを見た。そして12過ぎになって、おやじが俺の部屋に入ってベッドメイキングをしてくれた。

「ふたりで寝られるようにしておいたわよ。お風呂に入ってから寝なさいね。それからしゅーくん、寝る時用のTシャツとパンツよ。たーくんのだからちょっとしゅーくんには大きいかもしれないけど、まあだいじょうぶでしょ。」
「お父さん、ありがとうございます。」
「ほら、交代でお風呂に入りなさい。ゆっくり暖まるのよ、特にたーくんはね。」

俺たちは交代で ゆっくりと風呂に入った。じゅうぶんに暖まってから、俺たちはベッドに入った。

「たくと、なんかゴメン。」
「何が?」
「昨夜の俺のオネショのせいで、布団がちょっとだけ臭ってるから・・・」

別にしゅんがオネショをしなくても、もとから俺のオネショの臭いがこびりついているのだが、それはしゅんに言うわけにはいかない。

「気にすんなって。たいして臭ってないし。」
「たくとって、子供の頃、オネショしたことある?」

子供の頃に限らず、まだ現役の寝ションベン垂れなのだが、それを言うわけにはいかない。

「俺? けっこうあるよ。」
「えっ、そうなんだ、たくとのイメージだとオネショなんかしそうにないけど・・・」
「子供の頃は誰だってオネショくらいするっしょ。しゅんはどうなんだよ?」
「俺もけっこうしてた・・・」
「いくつくらいまでしてたんだよ?」
「笑わないでね、俺ってさ、 中三くらいまでオネショしてた。」
「そうなんだ。でもしゅんはかわいいから、そのくらいまでしててもだいじょうぶ。」
「昨夜、久しぶりにしちゃって、ぶり返してまたオネショするようになったら、どうしよう・・・」
「そんな心配するとよけいするぞ。」
「そうだよね、気にするとよくないよね。」

ほんとうはしゅんのオネショの話しはもっとききたかったんだが、オネショの話しをしていて、俺のほうまでうっかり話すといけないので、そのへんでやめることにした。

「なんか、いっしょに寝ると暖かいね。こっちで一人暮らし始めて三週間しか経たないのに、なんかひとりだと寝るときさいしくってさ・・・」
「俺だって、寝るときはひとりだぞ。」
「でも、すぐ隣の部屋にすてきなお父さんがいるじゃん。やっぱ心強いと思うよ。」
「そういやあ、俺も中学くらいまではおやじと寝てたな。」
「でもお母さんは?」
「お袋だった人は、俺が小4の時に、おやじとものすげえけんかして出て行ったんだよね。
「それってショックだよね」
「ああ、マジでショックで、それからすげえオネショがぶり返して・・・」
「そうなんだ、たくとがオネショねえ、まあそんな状態じゃ、仕方ないか・・・」
「そんでおやじが心配して、いっしょに寝てくれるようになったんだ。」
「いつまでお父さんといっしょに寝てたんだよ?」
「俺が精通するまでだから、中三のときかな。」
「たくとの精通って、オナニー?」
「俺の場合は夢精だった。」
「俺はオナニーだったよ。」
「しゅんはいつからシコリ始めたんだよ?」
「中一の時。ひとつ年上のいとこが、オナニー始めたらオネショが治るって言ったから・・・」
「それ、ホントなのか?」
「まあ、俺がそういわれてシコリ始めて、治ったのが中三だから、効いたのか、効かなかったのかビミョーだけどね。」
「そうだな、オナニーがオネショに効くんだったら、もっと早くしゅんのオネショも治ってたよね。」

俺のオネショがこの年になっても治らないのは、俺がほとんどオナニーをしないせいなのだろうかと、俺はふと思ったけど、しゅんの話を聴くとあんまり関係もなさそうだった。

「俺って、夢精ってしたことないんだよね。」
「そうなんだ。俺は今でもけっこうするけどね・・・」
「夢精って、パンツ汚れて困らない?」
「確かに夢精すると、朝パンツがどろどろになってけど、すぐに洗うから、どうってことない。」
「自分で洗うの?」
「いや、洗濯はたいていおやじがするけど・・・」
「お父さんに夢精パンツ洗ってもらうのってハズくないの?」
「そんなのオネショに比べたら、被害小さいじゃん。」
「ははは、そうなんだ。」
「そうだよ、夢精はオネショと違って、汚すのはパンツだけだからね。」
「それにしても、たくとみたいなイケメンが、夢精して朝パンツを濡らしてるなんて、なんか似合わねえ。」

まあ俺の場合は、夢精よりもさらに頻繁にオネショしてるんだけど、まあそれはしゅんには知られたくない秘密だ。

「しゅん、おやすみ、オネショすんなよ。」
「ばあか、しねよ、昨日はたまたま失敗しただけだ・・・」

俺たちはからだを少しくっつけるようにして、相手の暖かさを感じながら、眠りについた。

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