世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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大学生になっても(第三回)
大学生になっても(第三回)(noriさん作)

「たーくん、おはよっ、朝よ、起きなさい。」

せっかくホカホカと暖かいベッドの中で、ものすごい気持ちよさに包まれて寝ているというのに、起こしやがってと、俺は怒って目を開けた。
半分寝ぼけた俺の視界には、おやじと、もうひとりおやじより若い男が、寝ている俺を覗き込んでいた。

「たーくん、起きなきゃダメよ、あたしのお客さんもいるんだから、さっさと目を覚ましてごあいさつなさい。」
「おっ、俺の部屋に、だっ、誰を連れ込んでるんだよ、」
「あら、あんたはまだ知らなかったかしら、最近仕事がらみでつるんでるお友達よ。」
「ウチに連れてくるのはかまわないけど、俺の寝てる部屋に入れるなよ。」
「だって、あんたの話をしたら、ぜひ会いたいって言っていうから、しょうがないでしょ。」
「寝てるところなんか、見られたくないんだよ。」
「あらいいじゃない、あんた、寝てるときはかわいい顔してんだから。」

その時、俺はたいへんなことに気がついた。下腹部が出て間もないションベンでぐしょぐしょになっているようなのだ。まだ冷たくなっていないので、すぐには濡れているのに気づかなかったのだ。

「早く、部屋から出て行けよ。後で着替えてから、リビングでちゃんとあいさつするから。」
「あら、たーくん、なに焦ってるのよ。」
「だから、知らない人に寝顔を見られたら、ふつうハズいだろうが。」
「あら、たーくんがそんなに恥ずかしがり屋さんなんて思わなかったわ。」
「とにかく、ふたりとも出てけよ。」
「まあ、たーくんったら、憎たらしい口利いて。でもその前に、あたしに言わなきゃならないことがあるんじゃないの、たーくん。」
「ねっ、ねえよ。」
「なら、たーくんのお布団めくってもいいわよね。」
「ばっ、ばか、知らねえ人の前で、そんなことすんな。」
「べつに、たーくん、裸で寝てるわけじゃないでしょ、なら、見られても大丈夫じゃないの。それとも、なんか他にわけでもあるのかしら・・・」
「ねえよ、あるわねねえじゃん。」
「ぷっ、リーダーの息子さん、マジかわいいっすね。」
「まあね、でも見かけと違って性格はよくないから、あたし、これでもけっこうこの子には苦労してんのよ。」

親父の知り合いの男が、笑いながら言った。それにしても、いくら知り合いの息子とはいえ、初対面なんだから、なれなれしすぎる。

「もう、ぐずぐずしてないで、起きなさい、怒るわよ。」
「だから、出て行ってくれないと、起きれないんだよ。」
「いいから、起きなさい。往生際が悪いわね。」

そう言うと、おやじは両手で俺の掛け布団をつかんで、一気にめくった。

「やっ、やっ、やめろよ、おやじ、だめだって・・・」
「あら、たーくんたら今朝もオネショしちゃったのね。」
「うわあああ、見るな、見るなって・・・」
「もう、たーくんたら、今週何回目のオネショしちゃったのよ。」
「しょうがねえだろうが、夏以外は失敗しやすいんだから・・・」
「もう、たーくんったら、いくつになるのよ、人様の前でオネショなんかして、あたし恥ずかしいわ。」
「ったく、おやじが連れてきたんだろうが、その人・・・」
「ほら、ホントでしょ、ウチの息子、大学生にもなって、オネショ癖が治らないのよ。」
「それにしても、大学生でオネショって、ホントにいるんですね。こんなにカッコいいのに、オネショですか。。。」
「そうなのよ、昼間は俺様キャラで威張りたおしてるのよ。それなのに、寝ちゃうと子供みたいにオネショすんのよ。」
「なんか、でも、オネショ、懐かしいですね。」
「そうなんだけど、子供のオネショと違って、臭いし濡れ方はひどいし、後始末がたいへんよ。」
「おやじ、オネショしてゴメン・・・」
「いいわよ、寝てるうちに出ちゃうんだから、仕方ないわよ。ほら、シャワーでオネショを洗ってきなさい。」

俺はぐずぐずと起き上がって、バスルームに走りこんだ。それにしても、なんでおやじの知り合いが来てる朝にオネショなんかしてしまったんだろう。俺はこれからあの人の前じゃ、頭が上がらないだろうが・・・

からだをきれいに洗って、そして身支度を整えて、昼間の俺の顔を鏡を見ながら作ってから、リビングに俺は出て行った。

「ひょええ、ちゃんと着替えた孝彦くん、かっこいい。」
「でも、夜は子供みたいにオネショばっかするのよね。」
「でも、その落差がいいと思うな。」
「ああ、そうそう、こっちは、あたしの仕事を手伝ってくれてる、瀬戸智己くんよ。」
「どうも、おやじがいつもご迷惑をかけてます。」
「急にできる男みたいになっちゃったね。」
「そうでしょ、さっきまでオネショして泣いてたのに、いきなりツンデレよ。」
「まあ、リーダーが自慢するのはわかりますね、すげえ頭良さそうでさらにカッコいい。」
「まあ、これでオネショがなければ、完璧なんだけどね・・・」
「でも、オネショして困ってる孝彦くん、かわいかったなあ・・・」
「なら、あげるわよ、好きにしていいわよ。」
「おやじ、バカやろう、なんてこと言うんだよ。」
「でも、エッチは一人前にできるけど、その後いっしょに寝てるとオネショ引っ掛けられるわよ、それでもよかったら、どうぞ。」
「孝彦くんだったら、オネショくらい許せるかも・・・」
「ったく、俺は大学行く。」
「あら、もうそんな時間、じゃあ、たーくんいってらっしゃい。じゃああたしたちは打ち合わせをやっつけちゃいましょ。」

ふたりを残して俺はマンションを出て駅に向かった。それにしても、オネショがバレてしまったのは、まずかった。これからどんな顔をして智己さんに会えばいいのだろうか。
大学に行くと、受けるつもりだった講義は休講になっていた。掲示板を見ていると、野坂が声をかけてきた。俺たちはカフェテラスに入ってコーヒーを注文した。

「昨日はゴメン。」
「ゴメンって、何が?」
「だからさあ、芳賀の布団を汚したからさあ・・・」
「ああ、オネショのことか、別に気にすることねえよ。」
「でも、お父さんに迷惑かけちゃっただろう?」
「迷惑? ぜんぜん。むしろうちのおやじはアホだから、野坂がオネショしたのを喜んでたよ。」
「なんで、オネショしたら喜ぶんだよ?」
「ああ、おやじの言うのには、野坂が俺んちでオネショしたのは、ウチの居心地がいいから自然に寛げると野坂が思ってくれた、ってさ。またいらっしゃいというのがおやじからの伝言。」
「芳賀のおやじって、けっこう変わってるのな。」
「ああ、息子の俺がそう思うんだからな。」

そこにどこから見てもチャラい男がやってきた。松橋は顔の作りはすごくいいのだが、あまりにもチャラいのでけっこう損をしていると俺は思う。

「おっ、怖い顔のイケメンと、ジャニ顔のイケメンがつるんで、なにしてんの?」
「そこに激チャラい系のイケメンが来たってわけだ。」
「お前ら、仲良さそうにつるんでるけど、まさかできちゃったとか。」
「んなわけねーだろが、俺野坂くんはかわいい女の子が好きです。」
「だって、芳賀はヒーローのお兄さんみたいにかっこいいし、野坂はアイドル顔だろうが、女の子たちがあのふたりはぜったいできてるって騒いでるぞ。」
「げっ、それってマジ。そんな噂がたってるんじゃ、俺と運命の女の子との出会いのジャマになってるかもしれないじゃん。」
「まあ運命の女の子がどんな子なのか知らねえけどさ、野坂としては芳賀よりもレベルの高い女の子探すのって、けっこうムズいんじゃないの?」
「おい、松橋、俺を女なんかと比べるんじゃねえ。」
「芳賀、怖えぞ、そんな顔してっと、女の子、怖がって近寄ってこねえからな。」
「俺様は別に女には不自由してねえから、むしろバカ女が近寄ってこないのは、好都合だ。」
「野坂、芳賀といっしょにいると、せっかくの出会いを潰してるかもしれねえぞ。」
「えっ、松橋、そんなことあるわけないよ。」
「むしろバカな女どもが野坂にたかってこないように、俺が守ってやってんだ。」
「そんなこといってたら、ふたりともそのうちマジでできちゃったりしてな。」
「うわあ、そんなのヤだ。」
「じゃあな、俺は行くから。」

松橋は俺たちを残して、女に会うために大学を出て行った。帰るのには時間が早かったので、俺は野坂とふたりで、CD屋を見たり、服を探したりして過ごした。


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