世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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大学生になっても(第2回)
noriさんが小説の第2回を送ってくださいましたので、さっそくアップいたします。さて、物語はどうなっていくのでしょうか、楽しみです。

大学生になっても(第2回)(noriさん作)


外出用の表情を顔に固定して、俺は家を出て駅に向かった。
駅はまだラッシュ時の名残があって多少は混雑していたが、俺の使う電車はいつもそれほど混んでいない。
ちょうど到着した電車も混雑していなかった。俺は車椅子スペースに立った。
電車は途中で地下に入り、20分ほどで大学の最寄り駅に着いた。
俺と同年代の奴らがぞろぞろと歩いて行く方向が大学の講堂なんだろう。流れに沿って歩いて行くと3分くらいで講堂に着いた。
入学式はどこも同じなのか、エライ人の退屈な話をガマンして聞いているうちに終わってしまった。
出口に行くと、ガイダンスのときにちょっと話した男が近寄ってきた。ちょっとかわいい感じの女の子にちやほやされそうなジャニ顔だった。

「よう、ええと、芳賀だっけ?」
「ああ。おまえは確か野坂だっけ。」
「覚えていてくれたんだ。そんで芳賀、下の名前は?」
「たくタクト。」
「たくみかあ、漢字は?」
「キムタクの拓って字に、斗って書く。」
「へえ、きれいな名前だね。」
「野坂、お前は?」
「俺はしゅん、漢字ははやぶさって字。」

まあガイダンスのときにいたイモどものなかでは、野坂はいちばんイケメンだった。まあ俺とはイケメンの方向性が真逆で、きれいでかわいい顔だったので、印象に残っていたのだ。

「ねえねえ、芳賀、今日、合コン行かねえ?」
「入学式の後、いきなり合コンかよ。」
「いいじゃん、先手必勝、早くしないと可愛い子はすぐに彼氏持ちになっちゃうよ。」
「野坂、おまえだったら、黙ってても女が近寄ってくるだろう?」
「そうだけど、でも、芳賀みたいな俺とちょっと違うタイプがいると、いろんな女の子が集まってくるんじゃないかと思ってさ。」
「俺は合コン、好きじゃねえし。」
「そう言わないでさ、今日は入学式ということで、いっしょに来てくれるとうれしいな。」

そう言って、野坂はぶりっ子丸出しのお願いポーズをした。こんなかわいい顔をされると女の子やゲイの男はイチコロだ。ヘタしたらノンケの男だって間違ってクラっとくるかもしれない。

「しょうがねえなあ、野坂、今日だけは合コンに行ってやるが、次はないぞ。」
「やっぱり芳賀はやさしいね、俺の思ったとおりだ。」

こういうかわいい男は嫌いじゃない、と言うより好みである。まあ野坂はチョ~の付く女の子好きみたいなのが、残念であるのだが。

「まあ、いちおうけっこうかわいい子に声はかけて、来てくれることになっている。」
「野坂、おまえ、ナンパ慣れてるんだな。」
「ふつうだよ、だって俺達、ピカピカの大学1年生だもんね。」

とりあえずは昼飯を食って、少し時間を潰してから、野坂のナンパした女の子2人と合流してカラオケ店に行った。
カラオケをしながらも、野坂のことをゲットしようとふたりの女の子は牽制しあっていた。

「野坂くんはいつもニコニコしてるけど、芳賀くんはぜんぜん笑わないね。」
「そうかな、必要な時は笑うと思うけどね。」
「そう言えば、俺も芳賀の笑った顔、見たことないなあ。」
「ねえねえ、ちょっと笑ってみてよ。」
「そうそう、俺も芳賀の笑顔、見てみたい。ねえ、笑って。」

野坂のお願い攻撃は、俺の下半身にガツンと来たが、こんな女達の前で笑いたくない。俺は前にあった酒を一気に飲み干した。
夕方になって、野坂を巡って陰で牽制しあってた女達は、とりあえずは仲良しでいることを選んだらしく、その日は野坂をどちらかがゲットするのは諦めて、そろって帰ってしまった。

「女の子、帰っちゃいましたね。」
「未練あるのか?」
「今日は一回目だよ、とりあえずはどんな子でもいいから、ゲットするつもりだったのに・・・」
「べつに逃してもったいないほどの女だとは思えないけど・・・」
「うわっ、芳賀ったら、すげえ問題発言。」
「ホントのこと言っただけだ。」
「芳賀って、マジウケる。」
「この後、どうする?」
「女の子には逃げられちゃったから、ひとりで帰るのはさみしいから、芳賀、もう少し付き合え、飲もう。」
「ったく、飲もうって、おまえ、未成年だろうが。」
「芳賀だって、未成年のくせに飲んでるだろうが。」
「俺は、成人に見えるから問題ねえの。野坂、おまえの顔は未成年そのまんまじゃねえか。」
「うるせえ、俺だってちゃんとすれば成人にくらい見える、バカにすんな。」
「そんなムキになるところが子供っぽく見えるんだけど・・・」
「芳賀、おまえ、俺様にケンカ売ってんのか。」
「ったく、しょうがねえやつだな。」

カラオケブースを延長して、野坂は歌いまくり、さらに飲み続けた。さすがにふたりとも疲れてきて、カラオケ店を出ることにした。
外に出て歩き始めると、急に酔いが回ったのか、野坂は歩道の上に崩れるように座り込んでしまった。

「ったく、未成年のくせに飲み過ぎやがって・・・」
「俺、野坂隼はまったく酔ってませんよ~。」
「おまえ、家どこなんだよ?」
「なに、俺はまだ帰らないぞ、次行こう、次・・・」

そう言うと、野坂はビルの壁にもたれかかって眠り始めた。
しかたがないので、ぼくはタクシーを拾って、野坂を乗せて、家に帰った。
家に入ると、さいわいまだおやじは帰ってきてなかった。俺は野坂を自分のベッドに寝かせた。とりあえず野坂の着ていたジャケットだけは脱がせてやった。野坂はそれにも気づかずじ眠り続けていた。
俺も着替えだけして、野坂にくっつくようにベッドに横になった。そしてすぐに眠りが訪れた。

そして真夜中に俺はおやじに起こされた。

「たーくん、起きなさい。」
「なんだよ、おやじ、まだ夜中じゃねえかよ・・・」
「ほら、大きな声を出すと、お友達が起きちゃうわよ。ほら、静かに起き上がって、あたしについてきなさい。」

見ると、俺のすぐ横では野坂が気持ちよさそうに眠り続けていた。俺は野坂を起こさないように、静かに起き上がって、おやじの後を追って部屋を出た。

「おやじ、なんだよ、俺眠いんだけど・・・」
「深夜に帰ってきて、たーくんの顔を見てから寝ようと思ったら、たーくんったらあたしに内緒でかわいい男の子をつれこんでるじゃない。あたし、びっくりしちゃったわ。」
「あのなあ、あれはガイダンスのときに知り合った友達。カラオケで盛り上がって、あいつ酔いつぶれたから、しかたなく連れてきただけ。」
「あらそうなの、なら間に合ってよかったわ。」
「何に間に合ったんだよ?」
「たーくんだって、仲良くなったばっかりのお友達の前でオネショしたくないでしょ。」
「そりゃあ、そうだけど・・・」
「だから、たーくんがオネショする前に間に合ってよかったって言ってるのよ。ほら、連れていってあげるから、ちゃんとおトイレでオシッコしなさい。」
「たく、トイレくらいひとりで行けるって・・・」
「そんなこと言って、あたしが起こさなかったら、きっとベッドでオシッコ漏らしてたくせに・・・」
「ううう・・・」
「ほら、ちゃんとトイレでパンツ下ろしてオシッコするのよ。」
「これって、夢じゃねえよな・・・」
「なに言ってるの、だいじょうぶよ、オシッコぜんぶ出しちゃいなさい。」

俺は夢だったらヤベえなと思いつつ、ションベンが膀胱いっぱいに溜まっていたので、便器に向かって思い切り放出した。
そしてベッドに戻って、俺は安心して眠り始めた。

「ほら、たーくん、起きなさい。」
「ふぁああ、まだ眠いよ~。」
「たーくん、あたしに言わなきゃならないことあるでしょ?」
「ふぁああ、ねえよ・・・」
「もう、夜中にせっかくトイレに連れてってあげたのに・・・」
「ああ、それは助かったけど・・・」
「そろそろ、たーくん、白状しなさい。」
「白状って、何を?」
「自分から言ってくれたら、許してあげないこともないけど・・・」
「だから、何をさ?」
「もう、たーくんったらしらばっくれて、パパ怒るわよ。」
「だから、今朝はしてねえって・・・」
「もう、そんなに強情にしてないって言うなら、お友達にバラしちゃうわよ。」
「だから、今朝はオネショしてねえって・・・」
「うそおっしゃい、お酒臭いオシッコの臭いが部屋に充満してるわよ。」
「だからしてねえって。ウソだと思うんだったら、俺の腰のあたり触ってみろよ。」
「あら、ホント、濡れてないわ、じゃあ、このオシッコに臭いは何かしら・・・」

その時、隣で寝ていた野坂が急にからだをびくっと震わせた。

「あれっ、俺、どこにいるんだ・・・」
「野坂、起きたか、俺んちのベッドだよ。」
「あれっ、俺、芳賀んちに泊まったんだっけお・・・」
「おまえ、昨日は酔いつぶれたから、うちに連れてきた。」
「そうだったんだ、ここは芳賀んちか・・・ げっ、ヤベえ、マジヤベえよ。」
「あら、野坂くんって言うんだ、俺は孝之の父親、よろしくね。でも、野坂くん、何慌ててるんだい?」
「いや、あの、その、なんでもないです・・・」

そう言うと、野坂は掛ふとんを頭からかぶった。野坂は布団の中で、ヤベえとか、まいったなあとか、ぶつぶつと繰り返していた。

「なんか、野坂くん、挙動不審だねえ。なんかたーくんがあれして起きた時に似てるなあ。」
「まさか、俺じゃないんだから、ふつうはそんなわけねえだろうが・・・」
「でも、いつか起きてもらわなければならないだろう・・・」
「おい、野坂、そろそろ起きようぜ。」

野坂を起こそうと、掛け布団の上から野坂を触ると、野坂は泣いてしゃくりあげているようだった。

「どうした、野坂・・・」
「ううう、俺ってダメな奴・・・」
「どうした、野坂、泣いてるのか?」
「ゴメン、芳賀、ゴメン。」
「どうした、野坂、泣いてちゃわかんない、どうしたか言ってみ。」
「わあん、俺、俺、芳賀のベッドで・・・」
「俺のベッドでどうした?」
「寝てる間に、オシッコが出たみたい・・・」
「オシッコ出たってどういうこと?」
「だから、だから、俺、オネショしちゃったみたい・・・」

野坂くんが消えるような声でそう告白した。

「そうなのか?」
「うん、芳賀、ベッド汚してゴメン・・・」
「あら、野坂くんもオネショしちゃったの。ほら、男の子なんだから、そんなに泣かないで。」
「ひとんちでオネショしちゃうなんて、俺終わった・・・」
「野坂くん、オネショくらいで大げさなこと言うなよな。」
「すみません、すみません。」
「野坂くんて、あんまオネショしたことないの?」
「子供の頃はしたことあるけど、こんなに大きくなってからは初めてです・・・」
「だいじょうぶ、俺はオネショの後始末には慣れてるから、心配しないで、シャワーでからだを洗っておいで。」
「おとうさん、すみません・・・」

萎れきった野坂はふらふらとバスルームの方に消えた。

「やあだ、18歳にもなってオネショするのは、ターくんだけじゃなかったのね。」
「うれしそうに言うな、ったく・・・」
「野坂くん、たーくんに負けないものすごいオネショよ、でもオネショして困ってるところはかわいかったわ。」
「しかし、野坂がまさかオネショするとは思わなかった・・・」
「たーくんを起こした時についでに起こしてトイレに連れて行けばよかったわね。」
「まあ、しょうがねえよ、まさかあいつまでオネショするとは、おやじも思わなかったんだろう。」
「あら、たーくんったら、自分がオネショしてないとなると、生意気なこと言っちゃって。」
「るっせえ、おやじ。」
「そんなに態度が悪いて、たーくんのオネショ癖、野坂くんにバラしちゃうわよ、いいの?」
「ううう、それは、やめてくれよ・・・」
「あたしが起こしてトイレに連れてってあげたおかげで、今朝はたーくんオネショしないですんだのよ、パパに感謝しなさいね。」
「はいはい、感謝しておりますよ。」
「それにしても、たーくんが大学生になってまで、オネショ対策に夜中に起こさなきゃならないなんて思わなかったわよ。」
「ったく、ふだんは俺のこと起こしてねえだろうが・・・」
「ふだんは真夜中に毎晩起こせないわよ、そんなことしたら、あたしのほうが疲れちゃうでしょ。」
「夜中に俺を起こすために寝不足になったくらいで、疲れるようなタマか、おやじってさ。」
「うるさいわね、ちょっと今朝だけオネショしなかっただけなのに、態度でかいわよ。」
「いいからさあ、オネショ布団の後片付けしてといてくれよな。」
「はいはい、誰かさんのせいでオネショの後片付けだけはうまくできるわよ。」

おやじは、その朝は俺のオネショ布団の代わりに、野坂のオネショ布団をベランダに干したのだった。
そして野坂はシャワーを浴びると、恥ずかしいのかそそくさと帰っていった。

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