世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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幼馴染に再会(1)
noriさんから新しい小説の第一話が届きましたので、さっそくアップいたします。noriさんからは、「とりあえず第一話を書いてみました。皆様、楽しんでいただけましたか?」という伝言がありましたので、書いておきました。

幼馴染に再会(1)noriさん作

「いつまで寝てんだよ、メシ行くぞ。」
「寝てなんかねえよ。」

さっさと荷物を持って教室を出て行く友人たちを追いかけるために、夏巳は立ち上がった。

急いで来たので、なんとか3人がいっしょに座れるテーブルを、混雑する昼時の学食に確保して、3人で賑やかなランチタイムになった。

「なつみ、あの授業、寝てるとヤバいんじゃないの?」
「そうなんだけどさ、あの授業眠くねえ?」
「眠いけど、そこを我慢するのが学生の本分だろうが。」
「やあだ、慎介ったら、あの教授みたいなこと言ってる。」

同じテーブルに座っていたのは、吉永夏巳と柳田慎介、それに一応慎介と付き合ってる高畑美里である。この3人は入学時からなぜか気があっていつもいっしょに行動していた。それは慎介と美里がカップルになっても変わらなかった。

「おまえら、人の前でイチャイチャすんな。」
「おお、ゴメンゴメン、さみしい独り者のなつみの前では、目に毒だったな。」
「なつみくんも早く彼女作りなよ。」
「ったく、なつみは高望みしすぎなんだから。」
「あんまり選り好みしてるから、お高く止まってるって言われてるわよ。」

その時、夏巳たちのテーブルにひとりの男が近づいてきた。

「柳田、ここいい?」

その整った顔の男は柳田の知り合いのようだった。

「いいぜ。」
「じゃあ、おじゃまするね。」
「今日の午後の講義、休講みたいだぜ。」
「そうなんだよ、午後暇になってしまった。」
「ねえ、慎介、誰なの、紹介してよ。」
「ああ、こいつ選択講義でいっしょの、ええと目黒・・・」
「俺は目黒崇。」
「そんで、こいつが一応俺の彼女の高畑美里。そんでこっちは吉永夏巳。」

慎介が崇を紹介したとき、ぼくはその偶然に驚いていた。崇も驚いた顔をして言った。

「吉永夏巳って、ひょっとしてなっちゃん?」
「おまえ、まさか、たっちゃんか?」
「なんだ、ふたりとも知り合いだったのか?」
「うん、幼なじみ。」
「家がすぐ近くだった。」
「びっくりしたわよ、いきなりなっちゃんだなんて、なつみくんもそんなカワイイ時があったんだ。」
「それにしても、なっちゃん、すげえ育っちゃってびっくりしたよ。」
「子供の頃のなつみくんって、どんな感じだったんですか?」
「なんか、小さくてモコモコしてて、ぬいぐるみみたいにかわいかった。」
「やあだあ、今のなつみくんからは想像できない。」
「甘えっ子で、こいつ、中学生になってもオネショが治らなくて、いっしょに寝るといつも俺まで濡らされてた。」
「やあだあ、中学生までオネショしてたなんてウケる、今のイケメン硬派のなつみくんからは想像できない。」
「おい、たっちゃん、黙れ。ったく、余計なこと言いやがって。」
「それより、おまえら、中学生になってもいっしょに寝てたのか?」
「俺んち、母子家庭で、母親の仕事の都合でしょっちゅうなっちゃんちに預けられてたからね。それになっちゃんはすげえ甘えっ子で俺になついてたから、中学生になってもいっしょに寝てたな。」
「なつみ、このまえの旅行、断ったのはまさかオネショが原因とか?」
「いいかげんにしろよな、慎介、んなわけねえだろうが、いくつだと思ってんだよ。」
「まあ、なつみくんって、一匹狼で、まあそこがカッコいいんだけどね。」
「おっ、美里、そろそろ行かないと遅れるぞ。」
「そうね、行きましょう。」
「じゃあな、目黒、たつみ、幼なじみ同士、仲良くしろよな。」

そう言って慎介と美里のカップルはさっさと立ち去っていった。

「なっちゃん、これからどうするの?」
「俺はこれから図書館で、前期試験の勉強を少ししてから帰る。たっちゃん、おまえは?」
「休講になっちゃったしな、ちょっとおまえんちに行っていい? 久しぶりにいろいろ話したいこともあるしさ。」
「午後図書館付き合ってくれるんだったら、いいぞ。」
「俺も試験勉強しなきゃなんないから、図書館なら付き合うよ。」

夏巳と崇はふたり揃って大学図書館に行くことにした。
図書館は比較的混んでいたが、ちょうど勉強するにはいい席を見つけてふたりは並んで座った。そして3時間ほど、ふたりは黙って勉強を続けた。

「そろそろ、終わりにしようか?」
「いいよ、じゃあ、なっちゃんの部屋に行こう。」
「一人暮らしなんだから、なにもないぞ。それよりさ、なんかなっちゃんって俺のことを呼ぶのってちょっとヘンだよ。」
「それは俺だって思ってたよ。じゃあなつみでいいか?」
「じゃあ、たっちゃんのことは崇って呼ぶ。」

ふたりは大学を出て、駅まで歩いて電車に乗った。そして電車を降りて、夏巳のワンルームに戻る途中にあるスーパーで買物をした。そしてそこから歩いてすぐの夏巳の部屋に戻った。

「崇、ここが俺の部屋。入ってよ。」
「おお、なんか生活感のない部屋だな。っていうか、あんまりものがないのか・・・」
「そこに座っててよ、クッション使っていいから。」
「ああ、サンキュー。」
「崇、どうしてたの、あの時何も言わないで急にいなくなってから・・・」
「ああ、別れるとき、なつみ、わんわん泣いてたもんな、よく覚えてるよ。」

崇の話によると、中学2年の終わりころ、お母さんが急に再婚することになって、新しい旦那さんのいる隣県に急に引っ越すことになったそうだ。それで崇の学校が春休みになるのにあわせて、新しいお父さんの家に母子で引っ越したそうである。

「そうだったんだ、俺知らなかった。」
「なつみには言えなかったんだよ。」
「そんで、新しいお父さんとはうまくいってるの?」
「まあまあかな。少なくとも母親はうまくやってるみたい。」
「崇のお母さん、元気なんだ。」
「ああ、元気元気。そんでなつみんちの方は?」
「両親とも母も元気だよ。」
「なつみの両親には、俺、感謝しなきゃね。子どもと同じようにかわいがってくれたからね。」
「夏に帰省する時に、崇もいっしょに来る?」
「なつみがいいんだったら、俺はそうしたい。おじさんおばさんに挨拶もしたいし。」
「じゃあ、決まりだね。なんかうれしいな、崇とうちに帰省できるなんて。」
「それにしても、なつみ、成長したね。すげえキリッとしたいい男になってるんで、見違えたよ。今、背どのくらいあるんだよ?」
「180センチちょっとだよ。崇がいなくなった後、なんか急激に成長したんだよね。」
「そんで、オネショも治ったのか?」
「フツー、それ聞く?」
「なんかオネショするなつみてものすごくかわいかったから・・・」
「ほぼ治った・・・」
「ほぼって、完全に治ってないのか?」
「崇だから、正直に言っちゃうけど、いまだにたまに失敗することある・・・」
「それってマジ。だってそんなに凛々しく育ったなつみがまだ時々オネショするなんて、信じられねえもんな。」
「なんか変な疲れ方をした時とか、ちょっとストレスが溜まった時とかに、やっちゃうことがある・・・」
「布団がベランダに干されてるってことは、今朝オネショしたとか?」
「もうすぐ試験じゃん、だからそのプレッシャーでけっこう失敗してる。今朝も漏らしてた・・・」
「布団、もう取り込んだほうがいいんじゃないの?」
「部屋に取り込んだら、ちょっと臭うかも・・・」
「いいよ、そんなこと気にしなくても。」

夏巳はベランダに出て、干していた布団を取り込んだ。

「臭うだろう?」
「臭うけど、なんか懐かしい匂い、なつみのオネショの香りだ。」
「俺はもう臭いになれてるから、あんまり感じないんだけどね。」
「乾いたオネショ布団の臭いは、嫌じゃないけどね。」
「ところで、崇、今彼女いるの?」
「いねえ。」
「崇、なんかすげえイケメンになってるのに、彼女いないなんてマジ?」
「だからいねえって。そう言うなつみはどうなんだよ。」
「いるわけないじゃん。」
「なつみ、けっこう女受けしそうなのに。」
「だって、たまにオネショしちゃうんだから、彼女なんか作れねえだろうが・・・」
「ふたりとも、仲良くさみしい状態なんだねえ・・・」

だんだんお腹が空いてきたので、スーパーで買ってきたもので簡単な夕食を作って、ふたりで食べた。

「なんか、帰るの面倒になってきた。なっちゃん、泊まっていい?」
「いいけど、布団は、俺が今朝オネショした布団ひとつしかないぞ。」
「いいよ、だってちゃんと乾いてるんだろう?」
「そうだけど、ひとつの布団で寝てると、昔みたいに、崇にオネショかけちゃうかもしれないよ。」
「なつみのオネショかあ、なんかすげえ懐かしい・・・」
「そういえば、たっちゃんっていくつまでオネショしてたんだよ?」
「中3くらいまでかな。」
「でも、俺といっしょに寝てるとき、オネショするのは俺だけだったじゃん。」
「俺も何回かはオネショしたことあるよ。」
「そうだんだ、俺、ぜんぜん知らなかった。」
「子供の頃のことだから、なつみ怒るなよ。実はな、なつみと一緒に寝てるときにオネショしたら、なつみがまだオネショしてなかったら、俺の濡れたパンツとパジャマを脱いで、なっちゃんのまだ濡れてないパンツとパジャマに交換してたんだ。なつみって一度寝ちゃうと、少しくらい動かしてもぜんぜん目を覚まさなかったからね。」
「げっ、じゃあ、すげえ濡れてた朝って、崇のオネショと俺のオネショとの二回分だったんだ。そんで俺がすでにオネショしてたときは?」
「そのときは朝になってから、夜中になつみにオネショひっかけられて、濡れちゃったって言ってた。」
「ひでえ、ったく人のせいにして・・・」
「ゴメン・・・」
「そんで、中学の修学旅行、オレはオネショのせいで休んだけど、崇は行ったじゃん。だいじょうぶだったの?」
「余裕余裕。」
「しなかったんだ。」
「実は修学旅行では一回やっちゃったんだよね。」
「ヤバいじゃん。」
「オネショしたってだいじょうぶなコツがあるんだよ。」
「なんだよ、オネショのコツって?」
「布団に入って、部屋の電気が消えたら、パジャマもパンツも脱いでバッグにでも突っ込んでおいて、素っ裸になってから寝るのさ。そうしたらオネショしても濡れるのは布団だけだから、朝みんなが起きる前に布団をたたんで、バッグから服を取り出して着ちゃえば、ぜんぜんオッケイじゃん。」
「そんなことで、濡れた布団見つからなかったの?」
「朝ごはん食べてるときに、オレたちの部屋の布団がひとつグショグショに濡れてたのが先生にバレて、けっきょく部屋で寝てた全員の持ち物検査をされたけど、オレのパジャマもパンツも濡れてないから、当然だいじょうぶだった。まあオレのコカンに鼻をくっつけて臭いをかいだら、オネショの犯人は俺だってわかったかもしれないけど、そこまでは調べないじゃん。けっきょく犯人がわからないままだった。」
「崇って悪知恵すげえ・・・」
「そうか、俺のこと、リスペクトしたか。」
「ば~か、しねえよ。あきれただけだ。」

夜は、ふたりで小さなテーブルに向かい合って座って、前期試験の勉強を中学生の時と同じように続けた。

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