世界地図は夜作られる
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木田くんの憂鬱(1)

この小説は、tetsuyaさん作の小説「夜尿症矯正合宿」の登場人物が合宿に参加するようになった背景や、またその登場人物から見た合宿について、そして合宿後のようすなどを、tetsuyaさんの了承のもと、noriさんが書いてくださったものです。

noriさん作 夜尿症矯正合宿外伝、木田くん編(1)


9月になってまた高校が始まった。木田賢太郎は憂鬱だった。
夏休みの間は不思議と失敗が少なかった。たぶん暑さのせいでけっこう汗として水分が身体から出て行くからだろう。それに学校に行かないと疲れが少ないので、眠りが深くなりすぎないから夜目が覚めやすいかもしれない。週に1回から2回の失敗ですんでいたのは、賢太郎にとってはとてもうれしいことだった。
ところが夏休みの後半に賢太郎の入っているバスケ部の合宿があった。賢太郎はそれらしい理由をつけて断ったのだが、それまでにもなんども宿泊行事を欠席していたので、こんどばかりは参加しないわけにはいかなかった。その合宿で賢太郎は大失敗をやらかしてしまい、けっきょくバスケ部をやめることになったのだった。
比較的状態の良かった夏休みの前半とうって変わって、バスケ部の合宿後の賢太郎は悲惨だった。そしてさらに新学期が始まった最初の日の朝は大失敗で目が覚めた。あのバスケ合宿以来またもとのような失敗が続いていた。そして今日は土曜で学校が休みなのにもかかわらず、4日続けての大失敗をしてしまっていた。それにしても今朝の布団の中の状態は昨日にもましてさらに悲惨だった。さわやかなはずの朝がこのせいで目の前が真っ暗になったような気がする。これから学校は始まるとストレスで毎日失敗してしまうのだろうかと考えると、追い打ちをかけるように気がめいってきた。
寝るときに掛けているタオルケットを少し持ち上げると、ちょっと甘ったるいような臭いがして、さらにその後アンモニアの臭いが鼻をついた。今朝は久しぶりにものすごく量にやってしまっていた。手で触って調べなくても、胸のあたりから膝のところまでグショグショになっているのがはっきりと感じられるくらいなのだ。敷ふとんもかなりの広範囲が濡れてしまっているみたいだった。とてもごまかせるような濡れ方ではなかった。布団の上で身体を動かすと、大量のションベンを含んだ布団がズブズブと音を立てた。布団は乾いているところがほとんど無いのではと思うくらい、広範囲に濡れていた。誰が見てもすぐにおねしょをしてしまったとわかってしまうだろう。
賢太郎は起き上がってベッドの上の布団を見た。賢太郎の腰のあったあたりを中心に、布団の面積の半分以上がいびつな形に濡れていた。そこからはションベンの強い匂いが立ちのぼっていた。早く物干しに布団を干して、なるべく長い時間太陽の光にあてないと、一日では乾かないかもしれなかった。ベッドの横に立ち上がると、大量のおねしょを含んだパンツとパジャマから、ションベンがふとものに垂れてきた。あまりにも気持ち悪かったので、、賢太郎はいそいで濡れたパジャマとパンツを脱ぎ捨てた。そしておねしょ布団をたたんで持ち上げると、物干しに行くために部屋を出た。そこで運の悪いことに賢太郎はそのときいちばん避けたかった弟と会ってしまった。弟は賢太郎より5歳年下の小学六年生だったが、賢太郎と違いおねしょのほうはかなり前に卒業していたのだ。フリチンで濡れた布団を持ってうろうろしている兄の賢太郎を軽蔑したように見て言った。
「お兄ちゃん、また今日も寝ションベン垂れたんだ、高校生にもなって・・・ その寝ションベン布団、外から見えるところに干すなよな、俺がしたと思われるだろうが。」
弟は汚いものから逃れるように早足で階段を降りて行った。賢太郎は物干しに出て、近所からなるべく見えないように濡れた布団を干した。布団は度重なる賢太郎のおねしょのせいで、茶色いシミが布団全体に、重なりあうように広がっていた。いつまでこのおねしょ布団と付き合わなければならないのかと考えると賢太郎は憂鬱な気分になっていた。
シャワーを浴びて、キッチンのテーブルに座ると、母親が賢太郎にさりげなく言った。
「賢太郎、またやったって? これで3日連続じゃないの・・・ なんかお母さん、高校生の息子がおねしょなんて考えると情けなくなってきちゃうわ・・・」
いつも賢太郎がおねしょをすると、母親はかならずグチをこぼすのだった。賢太郎にしてみれば寝ているあいだに自然に出てしまうのだから、自分ではどうしようもないことなのだ。賢太郎の身体の成長は、ある部分をのぞいては人並み以上といってもよかった。身長は177センチあるし、筋肉もそれなりについてきている。ただ一部の限られた部分がほとんど成長していないのだ。賢太郎のチンポは最大限に勃起をしても8センチくらいしかなかった。これは賢太郎の身体の大きさから比べると異様に小さいと言ってよかった。しかも先端までしっかりと包皮にくるまれていた。そしてその小さなチンポにふさわしく、賢太郎の夜の排尿コントロールも子供のままで、あまり成長するようすがなかった。医者にみせても、成長するのを待つしかないと言われていたのだ。

新学期の教室に行くと、賢太郎がバスケ部の合宿でしでかした大失敗のことが噂になっているようだった。
賢太郎が階段を降りようとすると、少し下の踊り場で女子が何人かで話しているのが聞こえてきた。
「ねえねえ、聞いた? バスケ部の合宿でおもしろいことがあったみたい・・・」
「なによなに?」
「木田ってバスケ部じゃん。」
「ああ、あのけっこうイケメンの?」
「そうそう、あいつがさあ・・・」
「なによ、早く話しなさいよ。」
「あの木田がさ、夜寝てる時にオシッコ漏らしちゃったんだって・・・」
「うそ!」
「木田くんってけっこうイケてるから、あたしチェックいれてたのに・・・」
「なんかすごかったらしいよ、となりの布団まで濡れるようなおねしょやっちゃったんだってさ。」
「それでどうしたのよ?」
「そのせいで木田くん、バスケ部やめたみたいよ。」
女子たちはそんなことをしゃべっていたのだ。賢太郎は女子たちに気付かれないようにその場を離れた。そしてその日はそのまま学校を出てしまっていた。

家に帰ると賢太郎の母親が一枚のチラシを持って待ち受けていた。
「ねえ賢太郎、思い切ってこれに参加してみない? こんな合宿があるみたいなのよ。」
賢太郎は母親からチラシを受け取った。チラシにはこんなことが書かれてあった。
>夜尿症でお困りの方に朗報!!当医院では、第10回夜尿症矯正合宿を実施します!
>夜尿症克服のためのさまざまなプログラムを用意して、お待ちしております
>この合宿を通して、夜尿症に決別しましょう!
「なに、これ・・・」
「だからおねしょを治すための合宿。」
「やだよ、こんなの、どうせガキばっかだろう。」
「あなたは身体は大きくても、おねしょするってことは子供ってことでしょ。」
「俺はこんなの嫌だからね。」
「もうすぐ賢太郎も大人なんだから、いつまでもおねしょしてるわけにもいかないでしょ。おねしょが治らなかったら彼女だってできないわよ。」
「・・・」
「賢太郎はすごくイケメンなんだから、おねしょさえ治ったら、すぐに彼女くらいできるわよ。」
賢太郎はべつに彼女なんかは欲しいわけではなかったが、おねしょはできれば治したいと思っていた。ただ面倒くさかったり大変だったりするような治療をする合宿だったら、行きたくはなかった。しかし母親の熱心さに負けて賢太郎はその合宿に参加することになってしまっていた。
その後も週末はときどき失敗しない日があったが、学校に行く平日は失敗続きだった。
そして9月の後半の連休に夜尿症矯正合宿が始まった。

(合宿中の出来事の本編は、http://midnightworldmap.blog.2nt.com/blog-entry-151.htmlから始まる夜尿症矯正合宿に掲載されています。)

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