世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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カッパドキアの朝
カッパドキア最初の朝、ぼくたちはまだ暗いうちに起きて、歯を磨いて顔を洗っただけで部屋を出た。そしてホテルの前からぼくたちは迎えのワゴン車に乗った。ワゴン車にはすでに年配の数人のグループが乗っていて、彼らは奥に詰めてくれて、ぼくと翼の席を作ってくれた。
翼:おはようございます。
女性:おはよう。日本の方ですか?
翼:はいそうです、皆さんはどちらから?
女性:私たちはオーストラリアから来たのよ。
翼:オレたちも遠くから来てるけど、もっと遠くからですね。
女性:私たち、去年は日本に行ったのよ。東京と京都とそれからええとどこだったかしら・・・
翼:奈良とかですか?
女性:そうそう、奈良にも行って、大きな仏像を見たわ。
そんなことを話しているうちに、ワゴン車は開けた草原に着いた。そこには巨大な熱気球がだんだんと大きく膨らみ始めていた。
ワゴン車を降りて、ぼくたちの乗る熱気球のゴンドラの前に行くと、まず乗るときの注意事項があった。いろいろと説明を受けて、最後に熱気球が着地する時に、ゴンドラがひっくり返ることもあるので、その時の体勢のとり方を、実際にみんなでやってから、やっとゴンドラに乗り込んだ。頭の上で火がたかれて、熱気球はゆっくりと空に上がっていく。まだ夜が明けてない時に高いところに上がって、そこから日の出を見ようというわけだった。夜明け前は気流がいちばん落着いたときなので、熱気球は静かに空へと上っていった。
上っていく熱気球
他の熱気球を下に見ながら、ぼくたちの乗った気球はどんどん上昇していった。
直:うへ、すげえ上ってきたね・・・ なんか下半身がムズムズする・・・
翼:高いとことが怖くて、ションベン漏らしたりするなよな、恥ずかしいから・・・
直:そんなことするか、べつに怖いわけじゃない・・・
翼:まさかとは思うけど、直、こんなときに発情したんじゃないだろうね・・・
直:ば~か、高いところに来ると、なんか下半身がムズムズとしてくるだろうが・・・
翼:直のことだから、それが快感に変わったりして・・・
直:こんなすげえ景色の中で、さすがに発情したりしねえって・・・
翼:ふうん、カッパドキアの景色はすごいね、あのドスケベの直にそんなことを言わせるんだから・・・
直:相変わらずかわいくねえな・・・
翼:オレは可愛くないの、まだわかんないの? あっ、そろそろ日が昇るんじゃない?
直:ホントだ、地平線がすげえ明るくなってきてる・・・
翼:こんなに静かに空に浮かんで、荘厳な朝日を直と見れてよかった・・・
直:ぼくも翼とこんなすげえ景色を見れてよかった・・・
そういいながらぼくは翼の手を握った。翼も強く握り返してきてくれた。地平線から朝日が昇り、あたりが明るくなってきていた。
熱気球は意外に自由な方向に動くことができるらしく、カッパドキアの特徴的な奇岩の丘の稜線上を意外に速い速度で低空飛行したり、また高く上ってカッパドキアの大地を俯瞰したりして、飽きることがない。
離陸から二時間ほどして、熱気球は木がまばらに生えた草原に着陸した。着陸する時にそばにあった杏の木に接触して、ゴンドラがちょっと傾いたが、ひっくり返ることもなく無事着陸することができた。着陸してしばらくすると、熱気球を回収するトラックや、乗客を運ぶワゴン車がやってきた。熱気球をどうやってトラックの荷台に乗せるのかと思ったら、またすこし火を燃やすと、すこし浮き上がるので、その下にトラックを動かして、ちょうど二台の上に来たときに火を消して、熱気球を下ろすと、ゴンドラはうまく荷台に乗ってしまう。そして気球がだんだん下に倒れてきて、地面に横倒しとなったら、乗っていた人が全員で中の空気を抜いてぺちゃんこにして、そしてたたんでそれもトラックに載せると、撤収完了である。
そのあと草原にテーブルが広げられて、パンと飲み物が出されて、立ったままの軽い朝食となった。みんな暗いうちから起きて、熱気球にずっと乗っていたので、お腹が空いているせいか、次々のテーブルの上のパンに手が伸びている。
そして迎えのワゴン車に乗り込んで、ホテルに戻った。するとその日ぼくたちが参加する予定だったツアーの車がもう迎えに来たとフロントの人が言う。僕たちがまだ帰っていないので、先に他の参加者を迎えに行ったが、もうすぐまたホテルのほうに戻ってくるだろうと言う。ぼくたちは部屋に戻らず、そのままロビーで待っていると、まもなく迎えの車がやってきた。(続く)

テーマ:GAY - ジャンル:アダルト

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