ニューヨークに行っていたジュンちゃんと利彰くんが先週帰ってきた。ジュンちゃんのほうはソウさんと久しぶりに週末をゆっくりと過ごすことになっていたが、利彰くんは土曜の夜にぼくのマンションにさっそくあそびに来たのだった。
利彰くん：直さん、来ちゃいました。
直：帰ってきたばっかりで家にいなくていいのか？
利彰くん：もう二晩家にいたし、今夜は両親は出かけてるし、ちょうどよかったんだ。
直：それにしてもどのくらいアメリカにいたんだよ？
利彰くん：俺は2月から行ってたから一ヵ月半くらいかな、ジュンは二週間とちょっとだね。
直：二週間もジュンちゃんといっしょにいたのか。
利彰くん：楽しかったなあ、ニューヨークは寒かったけど、いろんなコンサートに行ったり、美術館に行ったり、街を散歩したり・・・
直：利彰、顔がにやけて崩れかけてるぞ。
利彰くん：ジュンといっしょにニューヨークにいられて、俺もう思い残すことないって感じ・・・
直：そんでジュンちゃんとやっちゃったのか？
利彰くん：直さん、何言ってるんですか、まったく、考えることがドスケベ・・・
直：だってに週間以上もずっと同じ部屋に泊まってたんだろう？
利彰くん：ベッドも同じだったりして・・・
直：ほらね、ぜったいなんかあっただろう？
利彰くん：たいしたことしてませんって。
直：たいしたことないことって何したんだよ。
利彰くん：俺がちょっと溜まっちゃったねって言ったら、ジュンが手でしてくれた。俺もお返しにジュンのをシコってやった・・・
直：なんだそれだけ？　なんか中学生がオナニーのやりっこしたみたいなもんじゃないか・・・
利彰くん：でも気持よかったもんね。
直：利彰はね・・・
利彰くん：ジュンもけっこう気持ちよかったみたいだよ、でもその翌日にはジュンったら夢精してやがんの。
直：ジュンちゃん夢精しちゃったんだ・・・　そんで利彰は寝ションベンしなかったのか？
利彰くん：しませんよ、ホテルでしたらたいへんでしょうが・・・
直：まあそうだけどね、そんじゃあソッチのほうの欲求は溜まりっぱなし？
利彰くん：家に帰った最初の晩に思い切りやっちゃいました。
直：やれやれ、夜尿症のお坊ちゃまのお世話は大変だ。
利彰くん：でも二晩続けてはさすがにできなかったから、今夜は直さんのベッドで思いっきり・・・
直：人のベッドを夜のトイレにするなよな・・・
利彰くん：俺がオネショしたら興奮するくせに・・・
直：バ～カ、まったくしょうのないヤツだなあ・・・　
利彰くん：寝るまでにいっぱい飲みましょう。
直：それはいいけど・・・
ぼくたちは再会を祝してビールで乾杯した。調子にのって遅くまでふたりはビールを飲み続けたのだった。