世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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「僕の兄貴は夜尿症」第7回(tetsuyaさん作)
「僕の兄貴は夜尿症」第7回(tetsuyaさん作)

次の日の朝僕は兄貴の布団の中で目が覚めた。
手で股間辺りを探ってみる。濡れてない。
僕は掛け布団を剥ぎ取ると横でまだ寝息を立てて眠っている兄貴の股間を触ってみた。
さすがにオムツを穿いているので濡れているかどうかは分からない。
けれどそこは異常な膨れ方をしていた。
「あ~あ…今日もやっちゃった…」
僕は兄貴の肩をゆすり起こす。
兄貴はいつものようにうーーーん…と伸びをして僕を見た。
「あ、篤…」
「篤じゃないよ。兄ちゃんだろ?」
「…」
「ほら、こんなに漏らしてる」
兄貴はちょっと身体を起こすと自分の股間を見た。オムツの膨らみが今朝のオネショを告げていた。
「じゃ雄くんオムツ変えようね」
兄貴は寝起きだったせいもあるのか抵抗してこなかった。僕は兄貴を再び寝かすとオムツを外しにかかった。
「わ!たくさん漏らしちゃったね!」
僕はわざと大きい声で言う。オムツは大量の小便を吸って重く黄色くなっている。
申し訳なさそうにうな垂れる兄貴のチ○コを僕はパクっと咥えた。小便の味が口の中に広がった。
兄貴も突然の弟の行動に驚いたのか
「ちょ!ちょっと!!」
僕の頭を股間から離そうとした。が、
「あっ…あぁあ…」
僕の舌のぬめっとした刺激に耐えられなくなったのだろう。兄貴の股間が容積を急激に増してきた。
僕は無我夢中で兄貴のチ○コを吸い、舐め、しゃぶった。
「ア…あ…あつ…あつし…」
兄貴の息遣いがどんどん激しくなる。クライマックスは案外早く訪れた。
「あ…イ…イク…」
兄貴が僕の頭を離そうとする。が僕は離れない。
「篤…」
「いいよ。口の中に出して」
「あ…あぁあっぁあ…」
兄貴が切ない声を出しながら果てた。
僕は初めて他人の精子を飲み込んだ。しかも自分の兄貴の。
その兄貴は小刻みに肩で息をして最後にふうーーーっと大きな息をついた。
「意外と早いんだね」
ちょっと馬鹿にした顔をして言うと兄貴は顔を赤くした。かわいい。
「シャワー浴びてくる…」
兄貴はそう言うと下半身をタオルで隠しながら階段を降りていった。

それからはなんとなく僕の中で全ての想いを叶えたという気持ちが大きくなってしまい、
僕が兄貴にオムツを強要したのはその一度きりだった。
さすがにやりすぎたかな…というのもあった。あくまでも僕は兄貴の7つ下の弟だ。
とはいえ兄貴がオネショした日に布団やスウェットを嗅ぎながら抜く朝の「儀式」はまだ続けていたけれど。
それから一月ほど経ち、季節は秋にさしかかろうとしていた頃だった。
「篤…」
珍しく兄貴から僕に声をかけてきた。一時は全く口も聞いてくれなかったというのに。
「何?」
僕はたった今解いていた数学のドリルを閉じながら兄貴の方に顔を向けた。
「また…やってくれないかな…」
「え?もしかしてオムツ??」
もじもじしながら話を切り出す兄貴になにやらエロいものを感じた。
「いや、そうじゃなくて…あの…」
「え?」
「その次の朝、やってくれたヤツ…」
僕は何も言えずに兄貴を見た。カッコいい兄貴の恥ずかしそうな顔。
「そんなの…山下さんにやってもらえばいいことじゃん」
「それは…無理だ」
「何で?」
「二人で泊まったことがないから」
「え?」
そうか…未だにオネショしてしまう兄貴は家以外の場所で泊まった事がない。
せいぜいばあちゃん家くらいだ。ばあちゃん家さえ最近は全然泊まってない。
修学旅行も中学生までは担任にオネショの事を話して行ってたけど、
さすがに高校の時は担任にさえ相談するのが嫌だったのか行ってなかった。
大学でもサッカー部に所属せずにせいぜい趣味程度のサークルのフットサルにしたのは
やはり泊まりを避けるためなんだろうし。
泊りがあったとしても部活ほど厳しくない。適当にお茶を濁して帰ったりすることだってできるんだろう。
じゃあ山下さんともしかして何もしてないのだろうか…
「そっか。兄貴はオネショがあるから泊まったりは無理だもんね」
僕はわざと意地悪く言った。
兄貴はうつむいたまま何も言わない。
「別にいいけど単にやるだけじゃダメだよ」
「え?」
「この前みたいにオムツつけて、次の日の朝オムツ換えるときにだったらしてあげてもいいよ」
「う…」
兄貴は一瞬固まった。21歳にもなってあてがわれるオムツ。しかも弟に換えられるという屈辱…
「わ…分かった…」
兄貴はそれだけ言うと自分の部屋に戻っていった。

その夜、僕は兄貴の部屋に行くと兄貴はもう布団に寝転がっていた。
「用意いいね。雄くん」
僕は兄貴に優しく声をかけると兄貴のスウェットとボクブリを一気に脱がした。
「かわいいよ。兄貴のチ○コ」
僕はくちゅくちゅとなった皮の先をつまんでみた。
「うううっ…」
兄貴が顔をゆがめる。
「あ、もう感じちゃってんの?」
見ると兄貴のチ○コが皮をかむったまま怒張を始めている。
「何だか…ダメなんだ…」
「え?」
「篤…いや兄…ちゃんにオムツ換えられてんだと思うと…」
僕は驚いた。兄貴ってもしかしてM??
「僕も変態だけど雄くんもなかなかの変態だね」
僕は笑いながら天を突く兄貴のチ○コを至近距離から眺めた。
少しだけ覗いた亀頭から、我慢汁がとめどなく流れ出している。
僕はそんなに刺激に慣れてないだろう兄貴のそこをこねくり回した。
「あ…あああぁ…」
兄貴は痛いのか感じてるのかどっちともつかない声で喘いでいる。
「舐めて欲しい?」
僕は上目遣いに聞いた。
何も言わずに頭だけ上下させる兄貴。
「じゃあ、『雄介は大学生なのに今でもオネショする悪い子です』って言ってみて」
「う…」
兄貴の眉がピクっと動いた。
「言わないと舐めないよ」
僕は手を兄貴のチ○コから離した。
「あ…」
兄貴はどうしてもあの感覚を味わいたいのだろう。意を決したように言葉を発し始めた。
「ゆ…雄介は…大学生…だけど…今でも…………オ…………………オネショ………する…悪い子…です…」
「よし!よく言えまちた~」
僕はパクッと兄貴のいきり立ったチ○コを咥えた。
「あ…あゃ…あああぁ……」
この前よりももっと早く兄貴はイった。多分ものの30秒も持たなかっただろう。
「あぁ…ぁぁああぁぁぁあああぁぁぁああぁああ…」
断末魔みたいな声とともに生臭い味が口の中に広がる。僕は兄貴の精液を一滴足らず飲み干した。

兄貴は肩で息をしながら恥ずかしいのか目を腕で覆っている。
とはいえ下半身は生まれたままの姿だ。今更恥ずかしいっていうのも何だかおかしい。
「兄貴って寝小便タレな上に早漏なんだね」
兄貴は何も言わなかった。チ○コだけがピクっと反応した。
僕は兄貴の小さな変化を見逃さなかった。
さっき兄貴が「オネショ」の言葉を口にした時チ○コが一層固くなったことを。
この先兄貴を調教してったらいい奴隷になるかもしれない。
僕の心の奥の悪魔がそう囁いた。

放心状態になった兄貴に僕は素早くオムツをつけてやった。
テープを留めて股間を触ると、もう兄貴は勃起させていた。
「雄くん…また??」
兄貴は恥ずかしそうな顔をして僕を見た。
「弟にオムツ付けられて勃起させてるなんてほんと変態だね。雄くん」
僕が笑って言うと兄貴がチ○コをピクピクさせているのがオムツの上からでも分かった。

第8回>につづく

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「僕の兄貴は夜尿症」第6回(tetsuyaさん作)
僕の兄貴は夜尿症」第6回(tetsuyaさん作)

その日の夜、僕は兄貴が風呂から上がったタイミングを見計らって兄貴の部屋をノックした。
「入るよ」
中では兄貴がスウェット姿でベッドに寝転がって携帯をいじっていた。
「何?」
兄貴はまた一緒に寝たいって言いだすんじゃないかとちょっと警戒した様子で僕の方を見て言った。
「雄くん。今日はこれつけようよ」
そう言って僕が取り出したのはオムツだった。
兄貴は何が起きたのか分からないような顔でしばらくポカンと口を開けていた。
弟から雄くんと呼ばれたのも初めてで面食らっているようだった。
「な…何考えてんだ」
兄貴が言った。
「僕が雄くんにオムツつけてあげるよ。そうすればオネショしたって大丈夫だろ?」
弟から発せられるオムツやオネショの言葉。そして兄貴に対して雄くんという年下扱いみたいな呼び方。
「うるせえよ。何でお前にそんなことされなきゃなんねぇんだよ」
兄貴が顔を真っ赤にして言った。明らかに怒気を含んでいる。
「しょうがないじゃん。今でもまだオネショしてるんだから」
「うるせぇ!」
兄貴が僕の顔を殴った。
「寝ションベンタレ!」
僕は反射的に言い返した。そして一気に捲くし立てた。
「今まで兄貴の寝小便って誰も触れないようにしてたけど、どうしてそんなに僕らが気を遣わなけりゃ
 いけないのさ!兄貴が寝小便しなきゃいい話じゃん!寝小便タレのくせに偉そうにすんじゃねぇよ!」
弟から初めて言われる寝小便の連呼に兄貴はさらに顔を真っ赤にしてうつむいた。
「だいたいいつだって兄貴面してるけど僕は全然オネショしないもん。
 どう考えても昔からずっとオネショしまくってる兄貴の方が年下だろ」
「出てけよ…」
兄貴が僕を睨んで言った。
「僕はもう兄貴のことを兄貴だって思わないから。兄貴のオネショが治るまでは」
「早く出てけよ!」
兄貴は僕の腕を掴むと部屋の外に引っ張り出そうとした。
僕は自分の携帯を取り出すと兄貴に見せた。
「これ、大学の友達に流すよ」
兄貴の顔から血の気が引くのが僕からも見て取れた。
僕の携帯には兄貴がオネショ布団を干す画像が収められていた。
最近の携帯はデジカメ並みに解像度が高い。布団が濡れてることは一目瞭然だった。
「な…」
「これを山下さんに流そうかなぁ~山下さん何て言うだろうね」
山下さんは兄貴の彼女だ。ウチにも何度か来たことがあって僕は顔を知っていた。
兄貴がいないときに話もしたことがあってそのときメールアドレスを交換したことがあった。
さすがに今までメールを送信したことはなかったけど。
「この野郎!」
兄貴は顔を真っ赤にして僕に掴みかかった。僕はさっと部屋から出てドアを閉めた。
「他にもいっぱい兄貴のオネショ画像持ってるし。その気になったら何枚でも送れるから」
僕はドア越しに言うと自分の部屋に戻った。
さすがにもう口聞いてくれなくなるだろうな…
僕はベッドに寝転がって天井を見ながらそんなことを考えていた。
でも兄貴に向かってオネショとか寝小便とか連呼し、兄貴が恥ずかしさで顔を真っ赤にするのを見て
僕は自然と勃起していた。何だかそれを思い返すだけでも抜けてしまいそうだ。
「篤…」
ドアの外から声がした。兄貴の声だ。
「何?」
僕は起き上がって身構えた。まさかまた殴りかかってくるんじゃ…
ドアを開けて入ってきた兄貴からは怒りの様子は伝わってこなかった。むしろ何だかしおれているように見える。
「付けたいんだったら付けろよ」
そういって兄貴が差し出したのはさっき僕が持っていったオムツだった。
「雄くん」
「だから画像を流すのだけは止めてくれ」
兄貴はどうやらあの後泣いていたらしい。目が真っ赤だった。
さすがに僕もやりすぎだったかなと思った。でも兄貴にオムツを付けさせることに成功しそうだ。
「分かった。じゃあ雄くんの部屋に行こう」

「じゃ横になってよ」
僕は兄貴にベッドに寝るよう促した。
兄貴の腰の下にオムツを敷く。オムツの付け方はドラッグストアの店員さんに聞いた。
「君えらいなぁ。介護手伝ってんの?」
と店員さんに言われたんで
「いや、ウチの兄貴まだオネショするんです」
って正直に答えてやったら一瞬驚いて、
「あ、そうなんだ…確かにたまに大人で来られる人いますよ。早く必要なくなる日がくるといいね」
と励まされた。
「じゃあ脱がすよ」
僕は兄貴のスウェットに手をかけた。
さすがに恥ずかしいのか兄貴は下げられまいと手をスウェットから離さない。
「雄くん…手を離そうよ」
「篤…勘弁してくれよ…」
兄貴が懇願する目で僕を見た。
「篤じゃないよ。兄さんって呼ばないと。オネショに関しては僕の方が兄貴なんだから」
「うぅ…」
カッコいい兄貴が涙目で僕を見ている。僕は兄貴の手を払うとスウェットをボクブリを一気に押し下げた。
中から兄貴の息子がペロンと顔を出す。
そこそこの大きさだが皮をかぶっていた。先端がくしゅくしゅっとなって黒ずんでいた。
間近で初めて見る兄貴のチ○コ。僕ははやる鼓動を抑えながら指でぴんと弾いてみた。
「うっ…」
兄貴が僕から顔を逸らして唸った。
今は弟であるとはいえすっかり大人の兄貴のチ○コをいつまでも晒すのはさすがにかわいそうだなと思い、
僕は素早くオムツを兄貴に装着した。
「はい。よくできまちた!」
わざと赤ちゃん言葉で言いながら僕は兄貴のオムツの股間をポンと叩いた。
成熟した大人の身体にあまりにも不釣合いなオムツ。
しかもそのオムツは単なる遊びや趣味でつけているのではない。本当に必要なんだ。
うちの兄貴は未だにオムツがないと布団に小便で世界地図を描いてしまうんだ。
「今日もお兄ちゃんはここで寝るからね」
そう言うと兄貴の返事を待つこともせず僕は兄貴の布団にもぐりこんだ。

第7回>につづく

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「僕の兄貴は夜尿症」第5回(tetsuyaさん作)
今日tetsuyaさんから待望の「僕の兄貴は夜尿症」第5回が送られてきましたので、さっそくアップいたします。それからtetsuyaさん、お忙しいなかを本当にありがとうございます。


「僕の兄貴は夜尿症」第5回(tetsuyaさん作)

「兄貴…入るよ」
僕は風呂から上がると兄貴の部屋をノックした。
兄貴はベッドに寝転がって携帯をいじっていた。僕にちょっとだけ視線をやると、
「お、篤」
とだけ言ってまた携帯の画面に目を戻した。
僕は部屋の入り口に突っ立っていた。心臓がありえないくらいにバクバク言ってる。
「来いよ。寝たいんだろ?」
そう兄貴は言って布団を捲り上げた。
僕は何も言わずに兄貴の布団にもぐりこんだ。
「俺風呂入ってくるから。ほんとに1時間だけだぞ」
そう言うとタオルと着替えをクロゼットから取り出して部屋を出て行った。
一人になった。
僕はさっき兄貴が閉じたクロゼットを開けた。
兄貴のボクサーブリーフを探す。
「白いヤツ…白いヤツ…」
僕はつぶやきながら物色し1枚だけ見つけた。
すぐに目の前で広げてみる。
白の小さめのボクサーブリーフだけど股間部分が黄ばんでしまってる。
「あぁ…兄貴…」
僕はその黄ばんだ部分を鼻に押し付けた。さすがに洗濯してあるので洗剤の臭いしかしなかった。
兄貴が中学生の頃は親が買ってきた白ブリーフを穿いていたが、ほぼ全て股間が黄ばんでいた。
僕は当時まだ小学校低学年だったけどそんな兄貴のブリーフを見てもやもやした気分をもてあそんでた。
今から思えばあの頃から兄貴にエロい感情抱いてたんだなと思う。
僕は丁寧にボクサーブリーフを畳んで元に戻すとついに念願だった兄貴の布団へと滑り込む。
掛け布団から漂う兄貴の汗の匂いと敷布団から漂う兄貴の小便の微かな臭い。
僕はもう痛いほどに勃起していた。うつ伏せになって兄貴の布団に僕のモノを擦りつける。
あぁ…すぐにイってしまいそうだ。でもこんなとこでイクわけにもいかない。
僕は仰向けになると息を整えた。
しばらく布団の中でごろごろ動いて兄貴の布団の感触を楽しむ。
正直一発出したくてたまらない。出さないと眠りにつけなさそうだ…
そんな事を考えてたら兄貴が風呂から上がってきた。
「あ~暑っちい…」
兄貴が髪をバスタオルで拭きながらエアコンを強にする。
兄貴からはボディソープの淡いいい香りがした。
でも明日の朝には小便の香りに包まれてしまうんだろうけど…
僕は黙って兄貴から背を向けて目を閉じていた。
しばらく兄貴はエアコンの風に当たりながら携帯をいじっていたが、寒くなったのかグレーのスウェットを着ると、
僕をまたいで布団にもぐりこんだ。
「篤…」
僕を見つめて微かに呟くと僕が眠っているのを確かめた。
僕はもちろん眠ってなんかないんだけど…
正直兄貴に抱きつきたい気持ちがあったが兄貴はさすがにそれは拒否するだろう。
自分の部屋に帰れって言われたら折角のチャンスがパーだ。
眠ったふりをしながらも僕は兄貴の動向を伺っていた。
どのくらい時間が経っただろう。兄貴から寝息が聞こえる。
「寝た」
僕はちょっと目を開けた。兄貴はもう眠りについていた。
兄貴は昔から寝つきがとてもよかった。反対に僕はとても寝付きが悪くて小学生の頃から夜眠れなくて
こそこそ起き出しては居間のテレビを見てお袋に怒られていた。
1時間だけならとは言ったものの絶対兄貴は1時間も持たずに寝てしまうと思っていた。
兄貴が寝てしまえばこっちのもんだ。絶対に自分の部屋になど帰るもんか。
朝気づかれたら「僕も寝てしまってた」って言ってしまえばいいんだし。
しかも兄貴の眠りは深い。僕の存在に気づいて目が覚めるなんてことはまずないだろう。
だからきっと今でもオネショが治らないんだろうけど。
僕は部屋の電気を豆球だけにすると兄貴に寄り添った。
兄貴の頭を撫でてみた。起きる気配はない。
「雄くん…オネショばっかしてちゃダメだよ」
僕はくうくうと優しい寝息を立てる兄貴にそう語りかけた。

うなるような物音で僕は目を覚ました。
寝ぼけ眼で時計を探す。何だか部屋の様子が違う。
あぁ…ここは兄貴の部屋だ。いつの間にか僕寝ちゃったんだな…
時計は午前4時になろうかというところだった。
僕は身体を起こして兄貴を見た。うなり声は兄貴が発していたのだった。
「兄貴…どうした?」
兄貴は目をつぶったまま顔をゆがめて小さな声で「うう…」とうなっているだけだ。
「夢を…見てる? もしかして!」
僕は布団をバッとめくった。大丈夫まだ濡れてはいなかった。
でも兄貴の手は股間に伸びていた。
「ひょっとして…小便我慢してるのか?」
顔をゆがめて身体を小刻みに動かし、両手で股間を押えている…
これはもうガチで小便我慢してるに違いない。
僕は起き上がるとベッドから降りて苦悶の表情で横たわる兄貴を眺めた。
きっと…きっと夢の中で一生懸命にトイレを探しているに違いない。
でも見つからなくて焦ってるんだろう。僕はそんな兄貴の艶かしい姿に思わず勃起していた。
僕は期待に胸を膨らませながら横たわる兄貴を眺めている。
どれくらい時間が経っただろう。小刻みに動いていた兄貴の身体がふっと止まった。
あれ?っと思っていたらしばらくしてジョオオオオオ…とけたたましい音が兄貴の股間辺りから響いてきた。
その音と同調するかのように兄貴のスウェットがすごい勢いで黒く染まっていく。
「あぁ!!…兄貴…オネショしてる!」
股間から溢れ出した小便はスウェットからこぼれ落ち、布団をどんどん濡らしていく。
兄貴はさっきとは違い安らかな表情になっていた。
きっと夢の中でトイレを見つけたんだろう。せっかく我慢して我慢してトイレを探し出したのに
実はベッドの中だったなんて…
初めて見る兄貴がオネショする瞬間。僕はそのすごい光景に思わず股間に手を伸ばし扱いていた。
そして兄貴のぐしょぐしょに濡れたスウェットに顔を近づけてみた。
出したばかりの濃い小便の臭い。僕はそれを嗅いだだけで早々にイってしまった。

「兄貴…兄貴…」
僕は兄貴の身体を揺すった。
「う…う…ん…」
兄貴はしばらく気だるそうに伸びをしていたが、股間が濡れているのに気づいたのだろう。
ガバっと起き上がった。
「あ…あぁあ…」
やっちまった!という顔をしてしばらく兄貴が描いた世界地図の上で呆然とした後、
僕の方を目をやった。ばつが悪そうに頭をかいて、
「部屋に戻らなかったのか」
と聞いた。
「うん。いつの間にか眠ってしまってて…」
弟にオネショを見られた上に弟に起こされてオネショに気づく兄貴。
今兄貴は猛烈に恥ずかしいに違いない。
「部屋に戻りなよ」
兄貴はそう言うと起き上がってシーツを外し始めた。
「僕も手伝うよ」
そういう僕を兄貴は制して、
「いやいや。いいから。俺一人で十分だから」
早く僕に部屋から出て行って欲しい口調だった。
僕はとりあえず素晴らしいショーを見ることができたし、今日はもういいかなと思いつつ兄貴の部屋を出た。
「あ、兄貴」
僕は部屋を出る前に振り返るとちょっと笑って続けた。
「兄貴がオネショする瞬間見ちゃった。僕」
それを聞いた兄貴の表情を確認することなく僕は部屋を出た。でもきっと恥ずかしさと腹立たしさの混じった
神妙な顔をしているだろうことは容易に想像できた。

第6回>につづく

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「僕の兄貴は夜尿症」第4回
tetsuyaさんから「僕の兄貴は夜尿症」第4回が送られて来ました。これから先、兄弟の関係が新しい展開をしていきそうです。


「僕の兄貴は夜尿症」第4回(tetsuyaさん作)

「何してる!」
兄貴は声が響かないように小声で言ったが、その声は明らかに怒気を含んでいた。
僕はその場から動けずただただ蛇に睨まれた蛙のように顔だけ兄貴の方へ向けたままだった。
「何してんだよ!!」
もう一度兄貴は強い口調で言いながら僕の肩を掴んで自分の方へ向けさせようとした。
成すすべもなく振り向く僕。僕は下半身を丸出しにしていた。
「!」
兄貴は驚いた目で僕を見ると何が何だか分からないという風に口をポカンと半開きにした。
下半身をぐしょぐしょに濡らし小便の臭いを漂わせている兄と
下半身を丸出しにして突っ立っている弟
気まずい空気が流れた。時計の秒針の音だけがまだ朝になりきらない部屋の空気を横切った。
「どういうことだよ…」
先に口を開いたのは兄貴だった。
さっきとは違った落ち着いた声に何だか落ち着いた僕は嗚咽を漏らした。
「ご…ごめんなさい…」
声を殺して泣きじゃくる僕をどうしたものかと困った顔で兄貴は僕を見ている。
「とりあえずここから出てけよ。今日のことは忘れるから」
「僕…ぼく…」
「…何だ?」
「…あ…兄貴のことが…す…好きだから…」
搾り出すように言った僕の言葉に明らかに兄貴は困惑していた。
「す…好きって…いったい」
僕はそれ以上もう何も言わず兄貴の部屋を出た。
自分の布団にもぐりこんでも涙は止まらなかった。
兄貴は僕のことを軽蔑するだろう。もう普通には接してくれないかもしれない。
そんな考えが頭の中をぐるぐるを駆け巡ったがもうどうしようもならない。
いつしか僕は泣き疲れてしまったのか再び眠りについていた。

それから暫く僕ら兄弟は会話らしい会話をしなかった。
僕も兄貴もお互いに気まずい空気をどこまでも引きずっていた。
もともと兄貴はサークルやバイトで忙しいということもあり、
歳も離れているために会話の量が以前はとても多かったというわけではないんだけど。
その後も兄貴は週3回のペースで順調にオネショをしていたが、僕は以前のように起きだすことはなかった。
たとえ物音で目が覚めても自分の部屋から出ることはできなかった。
もう一度同じように見つかってしまったらそれこそ一巻の終わりだろう。
それでもたまに兄貴のいない昼間には外に出て兄貴のオネショ布団の臭いを嗅いだりしていた。

あともう少しで夏休みも終わってしまうというある日の夜、僕は部屋でゲームをしていた。
「篤 入ってもいいか?」
ドアの外から聞こえてきたのは兄貴の声だった。
僕は驚いてコントローラを放り投げた。今まで僕に接触しようとしなかった兄貴が何で今…
兄貴は僕の返事も待たずに入ってきた。
「俺も一緒にゲームしていい?」
僕は黙ってうなずいた。再びコントローラを持つとリセットボタンを押した。
二人は沈黙のままゲームを始める。相変わらず気まずい雰囲気はそのままだった。
僕はテレビの画面を食い入るように見つめてゲームに集中した。
「あぁ~やられた…」
二人で協力して進めていくアクションゲームなんだけど、兄貴が先にゲームオーバーになった。
兄貴はコントローラを置いて寝転がった。
「さすがにゲームやり慣れてる現役中学生は強いな…」
「ま…まぁね…」
僕は上ずった声で返事をした。
「昔はよくこうやってゲームやったなぁ。いつも篤が負けるもんだから泣きべそかいちゃって」
兄貴は僕の方をチラッと見て笑った。
兄貴の声にどうもゲームに集中できず、
もう殆どクリアしたゲームなのにいつもより早く僕もゲームオーバーになった。
コントローラを放り投げる。
「篤…」
兄貴が低い声で言った。
「思春期の頃ってさ、同性に憧れてしまう時期って誰にでも多少あるんだってさ」
兄貴の声に僕は唾を飲み込んだ。
「だからさ、もしそのことで悩んでたりするんだったら一時的なもんだから、いずれ女のコのことも
 好きになってくるから気にすんなよ。な」
兄貴は起き上がって僕の目を見た。そんな優しい目で見ないでよ…
「でも…今は…」
僕は兄貴の前で久しぶりに口を開いた。
「うん。まぁ今はそれでいいよ。もう何にも言うな」
「じゃあ…」
「じゃあ?」
僕は少しためらって続けた。
「一緒に…寝たい」
兄貴の動きが一瞬止まった。しばらく沈黙が続く。
多分このとき兄貴は二つのことを考えていたと思う。
一つは男同士で一つのベッドで寝ること。そしてもう一つは兄貴がオネショしてしまうこと…
弟の願いを受け入れても自分のオネショに弟まで巻き込んでしまう恐れがある。
僕としてはむしろ巻き込んで欲しいんだけど。
でも兄貴からすればそんな至近距離から自分のオネショを見られてしまうのはきっと屈辱なはずだ。
「それは…無理だ」
兄貴が振り絞るように言った。
「お願い。一度だけでいいから。一度で」
「だって…」
兄貴は言葉に詰まった。兄貴が言いたいけど言えずにいる言葉を僕が続けた。
「オネショしたって気にしないから」
「…」
兄貴の顔がカーッと赤くなった。7つ下の弟から発された「オネショ」という言葉。
今までずっと二人の会話の中で避けてきたその単語をきっと初めて僕は兄貴の目の前で言ったはずだ。
そしてそれはたとえこの状況であったとしても絶対に言われたくなかったはず。
「俺が……気にするよ」
兄貴は消え入りそうな声で言った。
カッコいい兄貴が恥ずかしそうにしているその姿が僕の心に火をつけた。このまま引き下がりたくない!
「じゃあ1時間とかだけでもいいから。眠くなったら自分の部屋に戻るし。それまでだったらいいでしょ?」
兄貴もそれなら問題ないと思ったのか、
「あ…そうだな。そのくらいだったら大丈夫だな」
と自分に言い聞かすように言った。

第5回>につづく

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「僕の兄貴は夜尿症」第3回
tetsuyaさん作の小説『僕の兄貴は夜尿症』も第3回目となりました。物語は意外な方向に展開していきそうです、なんかドキドキしてきた・・・


「僕の兄貴は夜尿症」第3回(tetsuyaさん作)

昼前には科学部の活動も終わって、僕はまっすぐ家に帰ってきた。特にすることもない。勉強なんてしたくないし…
だらだらとアイスクリーム食べながらリビングで昔のドラマの再放送を見てた。
「お!」
僕はあんまりストーリーに入り込む気持ちもなくただテレビを流し見してただけなのだがつい身を乗り出した。
主役の子供役で出てる小学1年生がどうやらオネショしてしまったらしい。そんなシーンが突如流れた。
「お!」って言ってみたものの大して萌えなかった。だって小学1年生じゃオネショするなんて当たり前のことだし。
兄貴みたいな大学生がオネショするってギャップが萌えるのにな…いっそ主人公がオネショすればいいのに。
僕はそう思いながらチャンネルを変えた。
テレビや映画を家族で見ててたまにオネショネタが出てきたときに流れる家族間の気まずさったらなかったな…
たいていオネショした奴はテレビの中で馬鹿にされる。
それまで笑いながら見てた兄貴が突然黙り込む。
親父やお袋、そして僕も妙に黙り込んじゃって突然トイレに立ってみたり。
兄貴もそんな気の遣われ方をするのが逆に恥ずかしかったんだろうな…と思った。
当時僕は小学生だったが、兄貴のオネショのことを口に出したりはしなかった。お袋に固く止められていたからだ。
「雄ちゃんは夜尿症という病気なの。だからからかったりしちゃいけないのよ」って。
僕が一方的にむくれてつっかかっていくときでも決してオネショのことを口にはしなかった。
兄弟ゲンカはほとんど覚えがない。さすがに7つも離れていると兄弟ゲンカしようにも力的に相手にならないし。
実は僕には兄貴より3つ年上の姉貴がいる。
5年前に結婚して家を出て遠くに行ってしまったのだけどその姉貴と兄貴は結構ケンカしていたらしい。
その姉貴は結構兄貴のオネショをからかっていたみたいだけど。
テレビにも何だか飽きてしまったので僕は伸びをしながら庭に出てみた。
アブラゼミのけだるい合唱と強い日差しが夏の昼下がりを彩っている。
兄貴の布団は完全に乾いていた。やっぱ夏の太陽は偉大だな。あんなでっかい世界地図を消してしまえるんだから。
僕は布団を持ち上げ縁側に持ってった。
オネショの後始末についてはお袋は洗濯機を回すだけで基本的に兄貴が自分でやるという
家ルールができているんだけど、兄貴はサークルの関係で帰りが遅かったりするので
布団を取り込むのはお袋がやっていた。今は夏休みなのでこっそり僕がやっているというわけだ。
僕は布団を2階の兄貴の部屋に運び、ベッドの上に敷いた。
新しいシーツをかける前に兄貴の布団をしばし眺める。
幾重にも重なったオネショの染み。それはオーストラリア大陸だったり南米大陸だったり…
同じような場所に何度も描かれた世界地図の残像が僕にはまぶしかった。
思わず顔をくっつけて臭いを嗅ぐ。太陽の温かい匂いとほのかなアンモニアの香り。
僕は何だか眠くなった。そうだ。今日無理して起きだしてたんだっけ…
このアンモニアの匂いに包まれて眠りたいよ…そう思いながらいつしか僕は寝息を立てていた。

次に目が覚めたのはもう外が真っ暗になってからだった。
誰かに体を揺さぶられている。お袋??
僕はゆっくり目を開けてはっとして起き上がった。それは兄貴だった。
「何してんの?」
兄貴の顔は若干険しかった。
僕は最初何事か分からない顔で兄貴をじっと見つめてるうちに
ここは兄貴の部屋で布団を置きにきたときにうっかり寝てしまったことを思い出した。
「寝るなら自分の部屋で寝ろよ。俺の部屋に勝手に入ってくんな」
「ごめん…」
僕はしおらしく言うとすごすごと部屋を出て行った。
部屋を出て行くときにもう一度
「兄ちゃん…ほんとごめんな…」
兄貴は言い過ぎたと思ったのか
「もういいよ。篤だって勝手に自分の部屋に俺が入っていったらいい気しないだろ?
 それと同じさ。今度から気をつけてくれりゃいいから」
いや、兄貴が僕の部屋に入ってくるのは全然問題ないよ。
むしろ僕の布団に寝てでっかい世界地図描いて欲しいくらいなのに…
と口から出そうになるのを飲み込んで僕は自分の部屋に戻った。
まぁむかつくのも仕方ない。自分の部屋に戻ってみたら弟が自分の布団の上で寝てるんだ。
しかも濃黄色のオネショの跡がたくさん描かれた布団の上で。今日描いた出来立ての地図もあるんだから。
恥ずかしさと腹立たしさが相まってあんな表情になったのかな…と思うと何だか僕の息子が熱くなってきた。
それから3日間兄貴はオネショをしなかった。僕も兄貴もぐっすり寝ることができた。
兄貴のオネショは大学生になってからは週3回程度まで減ってきていて(それでも十分多いけど)
運が悪けりゃ10日くらいオネショしないときもあった。特に今のような夏場は。
3日連続で世界地図を描いたなんてのはこの時期じゃ珍しい方だった。このまま治ってしまうのはやだな…
そんな不謹慎なことを考えた4日目の朝。
兄貴が濡れたシーツを抱えて階段を下りるのを見届けた。午前4時50分。外は明るくなりかけ始めていた。
僕はこっそり兄貴の部屋に忍び込む。いつもの儀式を始めるために。
兄貴の布団には期待を裏切らないどでかい地図が描かれていた。僕は迷わず顔を近づける。
アンモニアの臭いが濃くなった。
そのときドアが開いた。僕は反射的に頭だけ振り返る。
網膜に飛び込んできたのは小便でぐっしょり濡れたスウェットを穿いたままの兄貴だった。

第4回>につづく

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「僕の兄貴は夜尿症」第2回
tetsuyaさん作の小説「僕の兄貴は夜尿症」第2回が届きましたのでアップいたします。だんだんと登場人物のプロフィールなどが明らかになって、興奮度もいやがうえにも高まってきました。


「僕の兄貴は夜尿症」第2回(tetsuyaさん作)

次に目覚めたのは午前7時だった。目覚まし時計が激しく鳴る。
本当の僕の、そして家族の朝の始まりだ。
何だか寝足りない。身体もけだるい。
ま、朝5時から起き出して2回もオナったんだ。いくら中学2年生とはいえちょっとやりすぎかも。
僕はのっそり起きるととりあえず1階のリビングに向かった。
「おはよ」
親父が新聞から目を離し僕に声をかけた。お袋は忙しそうに台所を動き回っている。
「うん。おはよう」
僕は目をこすりながら「兄ちゃんは?」と聞いた。
親父は顎で庭の方を指差した。言われるままに目を向けると兄貴が布団を干していた。
「今日も?」
僕はわざと驚いたように言った。
「まぁな……やっぱりちゃんと病院に連れてった方がいいんじゃないのか?」
親父は一呼吸置いて台所で背を向けているお袋に声をかけた。
「ダメよ。本人はその気ないし」
背を向けたままお袋が答える。
「とはいえあいつももう21だろ。成人してるっていうのに
 いつまでも子供みたいに寝小便するっていうのはどこかおかしいんじゃないのか?」
「本人がそういう話題するの嫌うから私も言えないのよ」
「このまま治らなかったら結婚とかどうするんだ?」
「本当にどうにかしたいと思ったら自分から病院行くわよ」
「全く誰に似たんだか。篤は物心ついた頃から全然オネショしないっていうのに」
「私じゃありませんよ。」
「俺も違うって」
そのとき兄貴がリビングに入ってきた。二人は黙り込む。
「おはよう」
「お、おう…おはよう」
親父は不意を突かれたような感じで言った。兄貴は特にさっきまでの会話を聞いてはないようだ。
「今日もフットサル?」
僕ははちみつバターのついた食パンをかじりながら兄貴に聞いた。
「うん。篤は?」
「僕も部活」
部活といっても科学部という帰宅部に近いような部活だった。
普段殆ど活動らしい活動はしてなくて部室でたむろっているだけの軟弱な部活である。
とはいえ今は夏休みなのでちょっと壮大な(自分で言うのもなんだけど)実験に手をつけたりしていた。
そんな僕とは違い兄貴は昔からサッカーが大好きで、今は大学フットサルのサークルに所属していた。
21歳だけど一浪して大学に入っているので、就職活動が本格化するのは来年からだった。
今は最後の夏休みを満喫しているってところだろうか。
「雄介」
親父が新聞から目を離し、不意に口を開いた。
「病院に行ってみた方がいいんじゃないのか?」
「…」
兄貴は何も言わず食パンをコーヒーで押し込んでいる。
「いつまでも寝小便してちゃ、その…何だ…旅行とかも行けないだろ」
「…」
「何か大きな病気ってこともあるんじゃ…」
「うるさいよ。もういいから」
兄貴は親父の言葉を遮ると席を立ち上がってリビングを出て行った。
「あなた…」
お袋が言った。
「あの子にもプライドがあるんだから少なくとも篤の前でそういうこと言うのはやめなさいよ」
「でもなぁ…来年就職活動が始まってあちこち動き回るようになったらどうするのさ。
 まさかオムツ持って動き回るワケにもいかないだろうに」
「ごちそうさま」
僕はそんな話には全く関心がないといった顔で食器を流しに持っていくと、リビングを出た。
途中で脱衣所に寄ってみると洗濯機がフル回転してる。青い洗濯籠は空になっていた。

とはいえこの家族の中でいちばん兄貴のオネショに関心があるのは間違いなく僕だろう。
僕が物心ついたときから兄貴はずっとオネショをしていた。
毎晩のように布団に世界地図を描く兄と小さい頃から失敗した記憶がほとんどない7つ下の弟。
兄貴には僕の存在もずいぶんなコンプレックスになっただろう。
僕の中では兄貴のオネショは朝の当たり前の風景で、ちょっとしかめっ顔をしながら濡れたパジャマを着替え、
一人布団を干す兄を見ているうちにいつの間にか兄貴のオネショ姿に興奮を覚えるようになっていた。
兄貴が結構女の子にモテたというのもあるだろう。
勉強はそれほどではないにしても運動神経がよく、背も180cm近くあり、僕から見てもかなりカッコよかった。
家まで知らない女の子が来て何か渡していったのを僕はよく見かけた。
僕は兄貴には似てるとは言われるけどどっちかっていうとオタク気質で運動もからっきしダメだったから、
兄貴に対する憧れもあった。
そんな誇りたいほどカッコいい兄。でも未だにオネショが治ってない…
兄貴くらいの歳だとそれはオネショじゃなく夜尿症というんだそうだ。
世界中の誰も知らない兄貴の恥ずかしい秘密を僕は知ってる。
だからできれば兄貴のオネショ、いや夜尿症は治ってほしくなかった。ずっと僕と秘密を共有してほしいと思っていた。

第3回>につづく

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