世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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「僕の兄貴は夜尿症」第2回
tetsuyaさん作の小説「僕の兄貴は夜尿症」第2回が届きましたのでアップいたします。だんだんと登場人物のプロフィールなどが明らかになって、興奮度もいやがうえにも高まってきました。


「僕の兄貴は夜尿症」第2回(tetsuyaさん作)

次に目覚めたのは午前7時だった。目覚まし時計が激しく鳴る。
本当の僕の、そして家族の朝の始まりだ。
何だか寝足りない。身体もけだるい。
ま、朝5時から起き出して2回もオナったんだ。いくら中学2年生とはいえちょっとやりすぎかも。
僕はのっそり起きるととりあえず1階のリビングに向かった。
「おはよ」
親父が新聞から目を離し僕に声をかけた。お袋は忙しそうに台所を動き回っている。
「うん。おはよう」
僕は目をこすりながら「兄ちゃんは?」と聞いた。
親父は顎で庭の方を指差した。言われるままに目を向けると兄貴が布団を干していた。
「今日も?」
僕はわざと驚いたように言った。
「まぁな……やっぱりちゃんと病院に連れてった方がいいんじゃないのか?」
親父は一呼吸置いて台所で背を向けているお袋に声をかけた。
「ダメよ。本人はその気ないし」
背を向けたままお袋が答える。
「とはいえあいつももう21だろ。成人してるっていうのに
 いつまでも子供みたいに寝小便するっていうのはどこかおかしいんじゃないのか?」
「本人がそういう話題するの嫌うから私も言えないのよ」
「このまま治らなかったら結婚とかどうするんだ?」
「本当にどうにかしたいと思ったら自分から病院行くわよ」
「全く誰に似たんだか。篤は物心ついた頃から全然オネショしないっていうのに」
「私じゃありませんよ。」
「俺も違うって」
そのとき兄貴がリビングに入ってきた。二人は黙り込む。
「おはよう」
「お、おう…おはよう」
親父は不意を突かれたような感じで言った。兄貴は特にさっきまでの会話を聞いてはないようだ。
「今日もフットサル?」
僕ははちみつバターのついた食パンをかじりながら兄貴に聞いた。
「うん。篤は?」
「僕も部活」
部活といっても科学部という帰宅部に近いような部活だった。
普段殆ど活動らしい活動はしてなくて部室でたむろっているだけの軟弱な部活である。
とはいえ今は夏休みなのでちょっと壮大な(自分で言うのもなんだけど)実験に手をつけたりしていた。
そんな僕とは違い兄貴は昔からサッカーが大好きで、今は大学フットサルのサークルに所属していた。
21歳だけど一浪して大学に入っているので、就職活動が本格化するのは来年からだった。
今は最後の夏休みを満喫しているってところだろうか。
「雄介」
親父が新聞から目を離し、不意に口を開いた。
「病院に行ってみた方がいいんじゃないのか?」
「…」
兄貴は何も言わず食パンをコーヒーで押し込んでいる。
「いつまでも寝小便してちゃ、その…何だ…旅行とかも行けないだろ」
「…」
「何か大きな病気ってこともあるんじゃ…」
「うるさいよ。もういいから」
兄貴は親父の言葉を遮ると席を立ち上がってリビングを出て行った。
「あなた…」
お袋が言った。
「あの子にもプライドがあるんだから少なくとも篤の前でそういうこと言うのはやめなさいよ」
「でもなぁ…来年就職活動が始まってあちこち動き回るようになったらどうするのさ。
 まさかオムツ持って動き回るワケにもいかないだろうに」
「ごちそうさま」
僕はそんな話には全く関心がないといった顔で食器を流しに持っていくと、リビングを出た。
途中で脱衣所に寄ってみると洗濯機がフル回転してる。青い洗濯籠は空になっていた。

とはいえこの家族の中でいちばん兄貴のオネショに関心があるのは間違いなく僕だろう。
僕が物心ついたときから兄貴はずっとオネショをしていた。
毎晩のように布団に世界地図を描く兄と小さい頃から失敗した記憶がほとんどない7つ下の弟。
兄貴には僕の存在もずいぶんなコンプレックスになっただろう。
僕の中では兄貴のオネショは朝の当たり前の風景で、ちょっとしかめっ顔をしながら濡れたパジャマを着替え、
一人布団を干す兄を見ているうちにいつの間にか兄貴のオネショ姿に興奮を覚えるようになっていた。
兄貴が結構女の子にモテたというのもあるだろう。
勉強はそれほどではないにしても運動神経がよく、背も180cm近くあり、僕から見てもかなりカッコよかった。
家まで知らない女の子が来て何か渡していったのを僕はよく見かけた。
僕は兄貴には似てるとは言われるけどどっちかっていうとオタク気質で運動もからっきしダメだったから、
兄貴に対する憧れもあった。
そんな誇りたいほどカッコいい兄。でも未だにオネショが治ってない…
兄貴くらいの歳だとそれはオネショじゃなく夜尿症というんだそうだ。
世界中の誰も知らない兄貴の恥ずかしい秘密を僕は知ってる。
だからできれば兄貴のオネショ、いや夜尿症は治ってほしくなかった。ずっと僕と秘密を共有してほしいと思っていた。

第3回>につづく

テーマ:GAY - ジャンル:アダルト

コメント
この記事へのコメント
気にすれば・・・するほどに
寝ションベンした時に、一番・・・ムカツクのが やっぱ、その話題をしつこい程に口にされるのと・・・ 気にしないようにしようとしてるのに、気にするように・・・その内容を更に輪を掛けて移動して来る奴!(>_<)
これは、本当に勘弁しろっ!って感じだった。(苦笑)
2011/08/20(土) 00:47:52 | URL | 黄金水 #CxegxdeI[ 編集]
ホントに・・・
黄金水さま

たしかに寝ションベンをしたことですでにへこんでいるのに、さらにそれに追い打ちをかけるようにしつこく口にされると、すごくむかつきますよね、その気持ちよくわかります。
2011/08/21(日) 20:12:58 | URL | ♂世界地図♂ #-[ 編集]
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