世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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大学生になっても(第九回)
大学生にもなっても(第九回)noriさん作

大学に行き、教室に行って授業を受けた。教室を見回すと、野坂は来ていないようだった。
授業の後、俺はひとりで学食に向かった。

「おお、芳賀、いっしょにメシ食おうぜ。」
「ああ、松橋、今日はひとりか。」
「昨日、俺のマンションで、合コンやったんだよ。野坂も来てたけど、ちょっとヤベえことがあって、野坂は朝帰っていったんだよね。」
「野坂、今日は授業に出てなかったな。」
「なんだ、やっぱ芳賀は野坂のことが気になるんじゃん。心配なら野坂の部屋に行ってやったら?」
「あいつ、どこに住んでるんだっけ?」
「確か江○田だったと思う。」
「昨夜の合コンで盛り上がりすぎたんじゃねえのか?」
「まあな、確かにすんげえ盛り上がったんだけどさ、最後に野坂のやつ、酔い潰れちゃったんだよね。」
「野坂、そんなに飲んだのか?」
「ああ、女の子に面白がってすげえ飲まされてたからね。でも、これからって時に意識なくしちゃってさ、その後の楽しい時間は野坂は参加できなかったってわけ。」
「なに、やっぱ乱交でもしたのか?」
「うへっ、芳賀ったら、すげえ言い方すんのな。」
「だって、そうだろうが。それに野坂は潰れてて参加できなかったんだ。」
「まあ、そうなんだよね。で、朝になって明るくなり始めたころ、みんな疲れて終わりにしたんだ。そんで、みんなちょっとハラ減ったんで、近くのファミレスに何か食いに行こうということになって、それでベッドで潰れてた野坂を起こしにいったんだよ。」
「野坂、飲み過ぎたんだろう、だいじょうぶだったのか?」
「別に急性アルコール中毒とかじゃなかったみたいで、野坂のやつクークー寝てたんだけど・・・」
「寝てたんだけど?」
「ったく、あいつ、俺のベッドに寝ションベンしてやがった。」
「はっ、どういうこと?」
「だから、野坂のやつ、俺のベッドの上で寝ションベンして、俺のベッドをグショグショに濡らしてたんだよ、信じらんねえよ。」
「それって、マジ。」
「俺もマジでびっくりしたよ、大学生が寝ションベンしてんだぜ。女の子たちも野坂の寝ションベンにはマジで呆れてた。」
「そんでどうしたんだよ。」
「しかたねえだろう、寝ションベンの上でクークー寝てる野坂をみんなで起こしたんだよ。」
「げっ、寝ションベンしてる野坂をみんなで起こしたのか。起きた野坂は?」
「自分の寝ションベンに気づいて、すげえ顔を真っ青にさせて、ただ震えてやがんの・・・」
「そんで女の子たちは?」
「いくら野坂がアイドルみたいに可愛くても、あの寝ションベン姿を見せられたら、一気にシラケたみたいで、すぐに帰っちゃったよ。ったく、朝飯食ったら、野坂も加えて、もう少し楽しもうと思ってたのに・・・」
「そんで、野坂は?」
「なんかゴメンゴメンって繰り返しながら、俺が貸してやったスエットに着替えて、シャワーも浴びずにそのまま逃げるみたいに帰っちゃったよ。」
「でも、ベッドは困ったね。」
「そうなんだよ、買ったばっかりのベッドだぜ、でもマットレスはもう使えないよね・・・」
「クリーニングとかできないのかな。」
「洗ってくれる業者はいるみたいだけど、頼んだら俺が寝ションベンしたと思われる。」
「買い換えるのか?」
「そうするつもりだけど、けっこう金かかるしなあ。野坂に請求してみようかな・・・」
「そうだけど、それって言いにくくない?」
「そうなんだよなあ。そうだ、芳賀、おまえ、俺が弁償して欲しいって言ってたって、野坂に伝えてくんねえ?」
「いいけど・・・」
「芳賀、なんか野坂、すげえ凹んでたから、ヒマがあったらようす見に行ってくれねえ?」
「しょうがねえなあ、夕方野坂のマンションに寄ってみるよ。」

松橋と昼飯を食ったあと、俺は午後2コマの授業を受けてから、大学を出て、普段乗らない電車に乗って、野坂のマンションに行った。駅からそれほど遠くないけっこう新しいマンションだった。野坂の部屋の前に行き、チャイムを鳴らした。

「はい、どなたですか?」
「ああ、しゅん、俺、タクト。」
「たくと、何しに来たんだよ・・・」
「いいから、入らせて。」
「俺、ひとりにして欲しいんだけど・・・」
「すぐ帰るからさ、ちょっとだけ。」

ドアが開いて、これ以上暗い顔はないというくらい落ち込んだ表情の野坂が、俺を中に入れてくれた。

「たくと、なんの用だよ。」
「特に、ようはないんだけどね。」
「どうせ、松橋がたくとにしゃべったんだろ・・・」
「まあ、そうだけど・・・」
「そんで、凹んでる俺のことを、松橋たちに面白く言いふらすんだろ。」
「ちげえよ、俺は、単にしゅんが授業休んだから、どうしたのかなと思って・・・」
「コーヒー、インスタントだけど、飲む?」
「うん、もらう。」

野坂は入口の脇にある小さなキッチンでお湯を沸かし、コーヒーを入れてくれた。

「ほら、入ったから、飲めよ。」
「うん、ありがと。なんかかわいいカップじゃん。」
「彼女ができたら、それでいっしょに飲もうと思って買っておいたんだけど、最初に使うのがたくとになるとは思わなかった・・・」
「昨日、合コンだったんだって?」
「そう、でも、俺、調子の乗って酔い潰れちゃったみたいで・・・」
「でも、楽しく飲めたんだったら、それでもいいじゃん。」
「昨日は、童貞捨てられそうだったのに・・・」
「げっ、しゅん、おまえ、童貞なの?」
「そうだよ、悪いか・・・」
「たくとはどうなんだよ。」
「俺も童貞。」

俺はそういったのだが、嘘じゃない。男とはやったことが何度もあるが、女とはしたことがないからだ。

「げっ、マジ、たくともなんだ・・・」
「はやく、ひとりエッチは卒業したいぜ。」
「えっ、たくと、オナニーすんの?」
「するよ。しゅんは?」
「俺はしない、なんか自分のアレを触るなんてヘンじゃん。」
「じゃあ、しゅん、やりたいざかりでどうしてんだよ?」
「だから、早く彼女を作ろうと焦ってんの。」
「それにしても、今までよく、女なし、ひとりエッチなしでやってきたね、ムラムラしなかった?」
「そりゃ、俺だって男だもん、ムラムラすることあるよ。でも、ムラムラしてくると、自然に夜寝てるうちに出ちゃうからね。」
「夢精するヤツって、寝ションベンもしやすいみたいだぜ。」
「それホントなのか? まあどっちも似てるけど・・・」
「だから、しゅんもエッチをし始めると、夢精しなくなるから、寝ションベンもしなくなるんじゃねえ?」
「そうかな、早くエッチしてえなあ・・・」
「エッチはまだでも、キスくらいはしたことあるよね?」
「うん、一回だけしたことある。」
「どんなキスだよ、その時のキス、試しに俺にしてみ。」
「まあ、たくとだったら、してもいいけど・・・」

そう言うと野坂は俺の唇に機械的に触れるだけのキスをした。

「たくと、どう?」
「あのな、これはキスとは言わねえぞ。ただ単に唇が触れただけだ。」
「だって、唇が触れるのがキスだろう?」
「しかたねえなあ、とりあえず、ホントのキスを教えてやるよ。」

しゅんのアイドルのような顔を両手で挟んで、俺は顔を近づけて、ディープなキスをした。以前に好きものの男から教わった、だれでもされたヤツは100%落ちるという触れ込みのキスだった。少ししただけで野坂はトロンとした表情になっていた。

「どうだ、しゅん、こういうのがホントのキスだぞ。」
「すっすげえ、すげえ、気持よかった・・・」
「だから、こういうのを彼女ができたら、やってやんなよ。」
「でも、彼女ができても、俺、いっしょに寝られないし・・・」
「ああ、松橋から聞いた、ヤツのところでやっちゃったんだってな・・・」
「松橋くん、怒ってただろう、俺、ベッドをダメにしちゃったから・・・」
「ああ、なんか新しいのを買わなきゃなんないって言ってたな。」
「俺、弁償しなきゃ・・・」
「もしも、しゅんが金出せるんだったら、弁償してやるといいんじゃねえ。」
「アルバイト、始めたから、来月には弁償できそう。」
「じゃあ、松橋にはそう言っとくよ。」
「たくと、いろいろ気を使わせてゴメンね。」
「いいってことよ、俺たち、友達だろ。」
「明日は学校に行くから、また話しかけていい?」
「もちろん。じゃあな、俺はもう帰るよ、おやじの夕食作らなきゃならないから。」
「そうなんだ、早く帰って作ってあげなよ。」

買い物をしてマンションに帰ると、瀬戸さんがまた来ていた。

「ああ、たーくん、おかえり。布団、ちゃんと取り込んでおいたからね。やっぱり日のよく当たるところに干したほうが、完全に乾くみたいだよ。」
「また、おやじに頼まれたのか?」
「いや、今日は俺が干したから、俺が取り込まなきゃなんないと思って、来たんだよ。」
「瀬戸さん、あんたヒマだね、仕事してねえよかよ。」
「俺はフリーランスだから、時間には余裕があるからね。これは仕事を回してくれるチーフへのちょっとしたお礼。」
「でも、布団、取り込んでくれてありがと。瀬戸さん、今夜もメシ食ってく?」
「食ってっていいの? うれしいな。」
「ちょっと待って、今から急いで作るから。」
「ホント、たーくん、いいお嫁さんになりそうだね、チーフが言うとおりだ。」
「そんなこと言ったら食わせねえぞ。」
「はいはい、さっきの発言は取り消し。でも、ホントはちょっとたーくんといると楽しいなって思ってるよ。」
「ば~か。ったくおやじのアホがぜってえ伝染ってる。」

そしてメシができた頃に帰ってきたおやじを入れて3人で夕食を食った。そして遅くなってから瀬戸さんは帰っていった。


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