世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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翼と小旅行に
年末は翼が京都に行きたいといったので、29日の朝の新幹線で西に向かった。ぼくたちの前の席には、ソウさんとその恋人のヒロちゃんが仲良く並んで座っていた。ソウさんもぼくも京都に一泊したあとそれぞれの実家に帰省することになっていた。
直:そういえば翼はヒロちゃん、初めてだったよね。
翼:そうだよ。
ソウさん:ええと私の友達のヒロです。こちらは直さんの友人の翼くん。
翼:よろしくね。
ヒロ:それにしも翼さん、カッコいいですね。
翼:ヒロさんだってすげえイケメンじゃん。
ヒロ:翼さんていくつなんですか?
翼:オレは29歳だよ。
ヒロ:なんだ俺とタメじゃないですか。
翼:じゃあ翼さんって言うのはやめてよ。
ヒロ:じゃあ翼くん?
翼:翼でいいよ。
ヒロ:じゃあ俺もヒロって言ってよ。
翼:いきなり呼び捨て?
ヒロ:すぐに慣れるよ。それにしても直さんも男前だし、聡一もイケてるし、なんかイケメンだけの旅って感じだよね。
翼:直は見かけはイケメンだけど、中身はけっこうブサメンだよ。
直:こらあ、翼、なに言いだすんだよ・・・
ヒロ:直さんとこってけっこうお嫁さん上位だよね。
翼:ヒロ、なんか勘違いしてない? ウチはオレが旦那で、直が妻だよ。
ヒロ:げっ、そうなんだ。直さんってけっこうキリッとしたいい男だし、翼ははっきりした顔立ちだけどどっちかというと女顔だから、外見からは絶対に直さんのほうが旦那さんだと思ってたから・・・
直:こらこら、新幹線の中でそんなことは話さない。
ソウさん:今日はこれからどうしようか。10時すぎには京都に着くからね。
翼:オレは日本的なとこだったらどこでもいい。
京都の予定をいろいろ検討していうちに、新幹線は京都駅に着いた。翼が伏見稲荷に行きたいというので、奈良線に乗って稲荷駅まで行った。赤い鳥居のトンネルをくぐってお参りをして、茶屋で休憩してから、また奈良線に乗って黄檗駅まで行き、万福寺を見に行った。そのあと京阪電車を乗り継いで清水五条まで行き、宮川町通を散歩しながら祇園の方に向かった。そして建仁寺に行き、竹の垣を見て、祇園町をぶらぶらと散歩した。
そして去年も泊まった、利彰くんのお父さんが知り合いの旅館に、今年は直接電話して予約をしてみた。この旅館にはもう2回泊まっているので、お得意様とまではいかないけれど、少なくとも一見さんではなくなっているので、すぐに予約することができた。
旅館に入ってからは、ソウさんたちと別れた。去年はソウさんはジュンちゃんといっしょだったので、4人でにぎやかに食事をしたけれど、今年はお互いに恋人同士なので、別々に部屋でゆっくりと食事をとることにしたのだった。
翼は久しぶりの本格的な京料理をうれしそうに食べていた。なんか寒い京都で、暖かい部屋で大切な人と和食を楽んでいると、からだの中から自然に暖かくなってくるような感じがした。
そして寝る前に翼といっしょに風呂に入ってから、ふたつ並べて敷かれた布団の片方にふたりでいっしょに入った。
翼:どうしたの? 今夜はめずらしく直があんまり発情しない・・・
直:そんないつでもやりたがってるわけじゃねえぞ。
翼:ウソウソ、直はたいていこういう状況だとやりたがる。
直:なんかさ、京都の古い旅館に泊まって、笹竹のシルエットが障子に映ってて、翼とふたりで静かに眺めてると、なんかこうやっていっしょに寝て体温を感じてるだけで、なんか満ち足りたっていうか?
翼:おっ、直もなんかときどきかっこいいこと言うね。
直:ちょっと見直した?
翼:おマヌケな直もいいけど、カッコいい直もいいな。
直:ほら、疲れてるんだろう、もう寝なよ。
翼:うん、そうする、すげえ気持よく眠れそうだよ。
直:じゃあ、おやすみ。
翼:おやすみ、直・・・
すぐに翼は規則的な寝息をたてはじめた。ぼくはしばらくそれを心地よく聞いていたが、だんだんと意識がなくなっていった。
翌朝はソウさんたちといっしょに4人で朝食を食べた。
直:ソウさんとヒロちゃんは今日はどうする?
ソウさん:私たちは昼過ぎまで、もうすこし京都を見るつもり。
直:じゃあ、ぼくたちはこれから大阪に行くつもりだから、今日は別行動ということでいい?
そうさん:いいですよ、直さんと翼さんは久しぶりに合っているんだから、ふたりだけで楽しんでください。
ヒロ:ということは、今日は聡一と京都デートだね。
翼:なんかヒロ、うれしそうだね。
ヒロ:だって聡一とすこしでもいいから、京都の街を歩いてみたかったんだ。
直:じゃあ、ぼくたちはここを出てから、四条のほうにぶらぶら歩いていって、阪急に乗ります。
ソウさん:じゃあ旅館を出たところで別れようか。
ぼくたちは旅館を出て、しばらく同じ方向に歩いてから別れた。
そしてぼくたちは阪急で梅田に出て、大阪をすこし見物し、昼を食べた後、ぼくは翼に見送られて、大阪駅前から高速バスに乗った。翼はそのあと新大阪に行って、新幹線で実家に戻るという。

ぼくは実家で正月を迎え、元日の夜の飛行機で東京にまで戻った。マンションに戻ると、翼もすでに実家での正月を終えて、マンションに到着していた。

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