tetsuyaさんから待望の小説『僕の兄貴は夜尿症』第12回が送られてきましたので、アップいたします。tetsuyaさん、今回も中身の濃い小説、ありがとうございます。
『僕の兄貴は夜尿症』第12回(tetsuyaさん作)
「こんばんは…」
ソフトな呼び鈴に弾かれるように俺は玄関先に出ると、彼、後藤雄介が立っていた。
上下とも薄いグレーのスウェット、手にはスポーツバッグを提げている。
こんな格好でいつもオネショしてるのかなと思うともう俺の股間は疼き始めていた。
「こんばんは。待ってたよ」
俺はにこっと笑って彼を中へ通した。
スリッパを勧め、廊下を歩きながら俺は尋ねる。
「もう晩飯は食ったの?」
「はい」
「そっか。お茶とか普通に飲んだのかな?」
「いや、一杯だけです」
「いつも取水制限というか水は飲まないようにしてるの?」
「まぁ、そうです」
「喉渇くだろ?今日は別に普通に飲んでもらっても構わないよ」
「いや、いいです」
若干緊張しているのか会話がぎこちない。
俺は彼が使用する寝室を案内した。昔親父が使っていた部屋だ。
今は誰も使ってない…というより母も老人養護施設にいるのでこの家には俺しかいないのだけど。
セミダブルのベッドがでーんと鎮座しているだけの殺風景な部屋だった。
「今日はここで寝てもらうよ」
「え、あ、はい…でも…」
彼は戸惑っている様子だった。
「何?」
「これ…全部…新品なんじゃ…」
そう。この日のためにわざわざ買ってきた寝具一式。
初めて泊まる他人の部屋に卸したての寝具。
全ては彼のオネショに対するプレッシャーを与えるためだった。
こんなきれいなシーツや羽毛布団やマットレスを君は夜中に小便で汚してしまうんだよって。
「あぁ、気にしなくてもいいよ。昔買ったモノだけど人が泊まることがないんで殆ど使ってないだけなんだ」
「でも…」
「大丈夫大丈夫。別にオネショしたって誰も君を咎めはしないから」
「すいません…」
「ははは。まだオネショしたわけじゃないのに謝るなよ」
俺はわざとオネショ、オネショと繰り返しながらビデオカメラを三脚にセットし始めた。
「…それは?」
「あぁ、君のオネショの時間を正確に記録しとこうと思ってね。それによって治療方針も変わってくるから」
「ビデオに…撮るんですか?」
彼はちょっと嫌そうな顔をした。
「あぁ…あくまでも医療記録としてのビデオだから」
「学会に発表とか言ってましたけど…」
「あ~そこでこのビデオが出たりってことは絶対にないから。
今これだけ個人情報の管理が厳しい時代なのにこんなビデオが外部に洩れたら俺は懲戒くらっちゃうよ」
「…わかりました」
彼はしぶしぶといった顔で頷いた。
まぁ本当の目的はこのビデオをオカズに使用させていただくことなんだけどね。
あくまでも個人の楽しみの為に使用するんで外部には洩れることはない。
俺は彼の寝顔もばっちり入る位置にビデオカメラをセットした。
「ということなんで…掛け布団は無い状態で今日は寝てもらうよ。季節的に寒くはないだろうけど一応軽く暖房かけとくから」
俺は彼にベッドに横たわるよう促した。
ベッドに寝転がる後藤雄介。長身の彼には大きめのこのベッドがちょうどいいくらいだ。
こんなイケメン大学生が夜尿症で悩んでるなんてなぁ…
「信じられないよ…全く」
俺はファインダー越しに彼を見ながら呟いた。
明日の朝には派手な世界地図が出来上がっているのだろう。浸水をくいとめてくれるおねしょシーツもオムツもないこの状態で
新品のマットレスやシーツが黄色に染められるのを俺はワクワクしながら想像した。
「じゃ何か困ったことがあったら俺はこの奥のリビングの方にいるから声かけてよ」
「あの…」
「何だい?」
「今日はここにこうやって普通に寝るだけなんですか?薬とかそういうのは…」
彼としてはわざわざ意を決して泊まりに来たのに治療でもなんでもないんじゃと言いたいのだろう。
まぁ確かにオネショ時間の記録なら彼の家でもできるわけだし…
「薬の処方もできるけど君の状態にもよるからなぁ…まずは現状をしっかり把握したいんだ。薬は明日からでも遅くはないだろ?」
「まぁ…そうですけど…」
彼はまだ何か引っかかってるような物言いだったがしぶしぶ承諾してくれた。
全くオネショ小僧のくせに言うことだけは一人前なんだから…
俺は心の中で舌を出しながら部屋を出た。
携帯のアラーム音で目覚めると時計は午前5時を指していた。
居間のソファーで仮眠を取っていた俺はのっそり起き上がると水を一杯飲んだ。
さあ。これからが本番だ。
きっと彼は世界地図を既に描いていることだろう。
本当は世界地図を描く瞬間を見たいものだが、さすがにずっと起きて監視するわけにもいかず、
ビデオ越しに何度も見れるということでよしとすることにした。
俺は彼の寝ている部屋に向かう。
ドアは開け放したままにしておいた。豆球の灯りを頼りに部屋に忍び込む。
彼、後藤雄介はくうくうとかわいい寝息を立てて寝ていた。
あ~今すぐできるものなら抱きしめたいなぁ…
俺はそんなことを考えながら彼の股間に目を移した。
え!?濡れてない…
未だに週3回失敗する重度の夜尿症ならもっと早い時間に世界地図を描くんじゃないかと予想したが
どうやら意外と朝方タイプなのかもしれない。
それとももしかしたら今日は失敗しないのか?
週3回だから残りの4日は失敗しないわけで、今日がその日に当たる可能性もあるわけだ。
せっかくのチャンスにそれは困る…
俺はクーラーのリモコンを手に取ると暖房から冷房に切り替えた。
あまり冷やして寒さで目を覚ましても困るので微妙なラインの23℃くらいに設定した。
あぁ…俺って悪魔だなぁ…
もしかしたら濡らさずに乗り切れるかもしれない今日の彼をわざと失敗に導くようなことをしてるんだから。
俺は部屋の隅に座って寝息を立てる彼をぼおっと眺めた。
横顔だけでも絵になる彼。
7年前に遠くから見つめてた彼に奇しくもまた再会できようとは夢にも思わなかった。
あの頃穴が空くほど読んだ彼の恥ずかしいカルテ。
オネショした日を記録したカレンダーとか提出させてたっけ。今もまだどこかにあるはずだ。
中学3年生にして一日に2回オネショしている日もあった。鉛筆で午前3時とメモ書きの後にまた失敗のマーク。
午前3時、オネショに気づいて起き上がり、濡れたスウェットや下着を全部脱いで新しいのに着替え
布団にはタオルケットでも敷いてとりあえず応急処置をした上で寝たのにまた朝方オネショ…
いや、彼の場合結構頻繁に一晩2回失敗してたから洗濯物を減らすため2回目はフルチンだったかもしれない…
それか濡れたままのスウェットで我慢して寝ていたとか…
そんな想像しながら何度抜いたことだろう。
しかも中3とはいえ背も今に近いほど高く、あどけなさと大人びた感じが同居した容姿や佇まいが
いっそうフェチ心をくすぐっていた。
今は…すっかり大人になってしまったが、時折見せる昔と同じ陰のある表情は、
やっぱりオネショのコンプレックスからくるものなんだろうか。
そんな彼の表情もエロいと感じてしまう俺はやっぱり変態だ。
「…?」
彼が少し動いた。俺はその動きを見逃さずに立ち上がる。
やっぱり少し寒いのか彼は身体を縮こませていた。
俺は手元のリモコンで25℃に変えた。
彼の顔をそっと覗きこむと彼は少し顔を歪めている。そして手を股間に持っていくと一言「うーん」と唸った。
これは…もしかして…
微かではあるが彼は小さな声で「うーん…うーん…」と唸っている。
そして時折股間に手を持っていったり足を震わせたり…
「我慢してるんだな…」
俺は察した。オネショするヤツにとって寒さは大敵だ。
汗をかかない分全ての水分が膀胱にたまってゆくのだから。
しかも普通の大人なら朝まで我慢できる量でも彼のような生来型の夜尿症なら小学生と同等か
それ以下の膀胱容量しかないはず。
彼の小さく弱い膀胱から溜めきれない小便が溢れ出すのも時間の問題だ。
「これは…来るぞ!」
俺は迫りくるその時を固唾を呑んで待った。
心臓がばくばくいっている。夢にまで見たカッコいい大学生の寝小便。
今まで妄想でしかなかったそれが今俺の目の前で繰り広げられようとしているのだ。
「!?」
彼の動きが突如止まった。
そして…
シャァアアアァァァアアアアァアァーーーーーーー
股間の方から水が溢れ出す音が聞こえてきた。
それから一拍ずらしてスウェットの股間が変色し始める。
「あぁ…すごすぎる…」
俺は彼の股間に釘付けになっていた。
小便はけたたましい音を立てて後から後からスウェットを浸食していき、ベッドの上にも水溜りを描いていく。
ふと彼の顔に目を遣ると、さっきの苦悶の表情からはうって変わって安らかな表情になっていた。
きっと我慢に我慢を重ね、夢の中でやっと見つけたトイレに思いっきり放尿しているんだろう。
部屋を漂うアンモニアの臭いが段々きつくなっていく。
結局彼は一分近くも小便を漏らし続け、ベッドには大きな世界地図が描かれた。
こんなの…絶対お茶1杯じゃないだろ…
お茶1杯だとしたらこの溢れ出た小便の量と全く釣り合わない。
そんな量でもここまで漏らしてしまうってのが夜尿症ってことなのか…
そんなことをぶつぶつ呟いている俺のことなど全く意に介さないような寝顔で、
小便臭い世界地図の上で満足そうに寝息を立てる大学生。
俺は無意識に自分の股間に手を伸ばし扱いていた。
こんなに濡れてるのに…こんなに小便臭いのに…
そんな特異な状況に関わらず全く目を覚まそうとしない彼を凝視しながら俺は絶頂に達した。
<第13回>につづく
『僕の兄貴は夜尿症』第12回(tetsuyaさん作)
「こんばんは…」
ソフトな呼び鈴に弾かれるように俺は玄関先に出ると、彼、後藤雄介が立っていた。
上下とも薄いグレーのスウェット、手にはスポーツバッグを提げている。
こんな格好でいつもオネショしてるのかなと思うともう俺の股間は疼き始めていた。
「こんばんは。待ってたよ」
俺はにこっと笑って彼を中へ通した。
スリッパを勧め、廊下を歩きながら俺は尋ねる。
「もう晩飯は食ったの?」
「はい」
「そっか。お茶とか普通に飲んだのかな?」
「いや、一杯だけです」
「いつも取水制限というか水は飲まないようにしてるの?」
「まぁ、そうです」
「喉渇くだろ?今日は別に普通に飲んでもらっても構わないよ」
「いや、いいです」
若干緊張しているのか会話がぎこちない。
俺は彼が使用する寝室を案内した。昔親父が使っていた部屋だ。
今は誰も使ってない…というより母も老人養護施設にいるのでこの家には俺しかいないのだけど。
セミダブルのベッドがでーんと鎮座しているだけの殺風景な部屋だった。
「今日はここで寝てもらうよ」
「え、あ、はい…でも…」
彼は戸惑っている様子だった。
「何?」
「これ…全部…新品なんじゃ…」
そう。この日のためにわざわざ買ってきた寝具一式。
初めて泊まる他人の部屋に卸したての寝具。
全ては彼のオネショに対するプレッシャーを与えるためだった。
こんなきれいなシーツや羽毛布団やマットレスを君は夜中に小便で汚してしまうんだよって。
「あぁ、気にしなくてもいいよ。昔買ったモノだけど人が泊まることがないんで殆ど使ってないだけなんだ」
「でも…」
「大丈夫大丈夫。別にオネショしたって誰も君を咎めはしないから」
「すいません…」
「ははは。まだオネショしたわけじゃないのに謝るなよ」
俺はわざとオネショ、オネショと繰り返しながらビデオカメラを三脚にセットし始めた。
「…それは?」
「あぁ、君のオネショの時間を正確に記録しとこうと思ってね。それによって治療方針も変わってくるから」
「ビデオに…撮るんですか?」
彼はちょっと嫌そうな顔をした。
「あぁ…あくまでも医療記録としてのビデオだから」
「学会に発表とか言ってましたけど…」
「あ~そこでこのビデオが出たりってことは絶対にないから。
今これだけ個人情報の管理が厳しい時代なのにこんなビデオが外部に洩れたら俺は懲戒くらっちゃうよ」
「…わかりました」
彼はしぶしぶといった顔で頷いた。
まぁ本当の目的はこのビデオをオカズに使用させていただくことなんだけどね。
あくまでも個人の楽しみの為に使用するんで外部には洩れることはない。
俺は彼の寝顔もばっちり入る位置にビデオカメラをセットした。
「ということなんで…掛け布団は無い状態で今日は寝てもらうよ。季節的に寒くはないだろうけど一応軽く暖房かけとくから」
俺は彼にベッドに横たわるよう促した。
ベッドに寝転がる後藤雄介。長身の彼には大きめのこのベッドがちょうどいいくらいだ。
こんなイケメン大学生が夜尿症で悩んでるなんてなぁ…
「信じられないよ…全く」
俺はファインダー越しに彼を見ながら呟いた。
明日の朝には派手な世界地図が出来上がっているのだろう。浸水をくいとめてくれるおねしょシーツもオムツもないこの状態で
新品のマットレスやシーツが黄色に染められるのを俺はワクワクしながら想像した。
「じゃ何か困ったことがあったら俺はこの奥のリビングの方にいるから声かけてよ」
「あの…」
「何だい?」
「今日はここにこうやって普通に寝るだけなんですか?薬とかそういうのは…」
彼としてはわざわざ意を決して泊まりに来たのに治療でもなんでもないんじゃと言いたいのだろう。
まぁ確かにオネショ時間の記録なら彼の家でもできるわけだし…
「薬の処方もできるけど君の状態にもよるからなぁ…まずは現状をしっかり把握したいんだ。薬は明日からでも遅くはないだろ?」
「まぁ…そうですけど…」
彼はまだ何か引っかかってるような物言いだったがしぶしぶ承諾してくれた。
全くオネショ小僧のくせに言うことだけは一人前なんだから…
俺は心の中で舌を出しながら部屋を出た。
携帯のアラーム音で目覚めると時計は午前5時を指していた。
居間のソファーで仮眠を取っていた俺はのっそり起き上がると水を一杯飲んだ。
さあ。これからが本番だ。
きっと彼は世界地図を既に描いていることだろう。
本当は世界地図を描く瞬間を見たいものだが、さすがにずっと起きて監視するわけにもいかず、
ビデオ越しに何度も見れるということでよしとすることにした。
俺は彼の寝ている部屋に向かう。
ドアは開け放したままにしておいた。豆球の灯りを頼りに部屋に忍び込む。
彼、後藤雄介はくうくうとかわいい寝息を立てて寝ていた。
あ~今すぐできるものなら抱きしめたいなぁ…
俺はそんなことを考えながら彼の股間に目を移した。
え!?濡れてない…
未だに週3回失敗する重度の夜尿症ならもっと早い時間に世界地図を描くんじゃないかと予想したが
どうやら意外と朝方タイプなのかもしれない。
それとももしかしたら今日は失敗しないのか?
週3回だから残りの4日は失敗しないわけで、今日がその日に当たる可能性もあるわけだ。
せっかくのチャンスにそれは困る…
俺はクーラーのリモコンを手に取ると暖房から冷房に切り替えた。
あまり冷やして寒さで目を覚ましても困るので微妙なラインの23℃くらいに設定した。
あぁ…俺って悪魔だなぁ…
もしかしたら濡らさずに乗り切れるかもしれない今日の彼をわざと失敗に導くようなことをしてるんだから。
俺は部屋の隅に座って寝息を立てる彼をぼおっと眺めた。
横顔だけでも絵になる彼。
7年前に遠くから見つめてた彼に奇しくもまた再会できようとは夢にも思わなかった。
あの頃穴が空くほど読んだ彼の恥ずかしいカルテ。
オネショした日を記録したカレンダーとか提出させてたっけ。今もまだどこかにあるはずだ。
中学3年生にして一日に2回オネショしている日もあった。鉛筆で午前3時とメモ書きの後にまた失敗のマーク。
午前3時、オネショに気づいて起き上がり、濡れたスウェットや下着を全部脱いで新しいのに着替え
布団にはタオルケットでも敷いてとりあえず応急処置をした上で寝たのにまた朝方オネショ…
いや、彼の場合結構頻繁に一晩2回失敗してたから洗濯物を減らすため2回目はフルチンだったかもしれない…
それか濡れたままのスウェットで我慢して寝ていたとか…
そんな想像しながら何度抜いたことだろう。
しかも中3とはいえ背も今に近いほど高く、あどけなさと大人びた感じが同居した容姿や佇まいが
いっそうフェチ心をくすぐっていた。
今は…すっかり大人になってしまったが、時折見せる昔と同じ陰のある表情は、
やっぱりオネショのコンプレックスからくるものなんだろうか。
そんな彼の表情もエロいと感じてしまう俺はやっぱり変態だ。
「…?」
彼が少し動いた。俺はその動きを見逃さずに立ち上がる。
やっぱり少し寒いのか彼は身体を縮こませていた。
俺は手元のリモコンで25℃に変えた。
彼の顔をそっと覗きこむと彼は少し顔を歪めている。そして手を股間に持っていくと一言「うーん」と唸った。
これは…もしかして…
微かではあるが彼は小さな声で「うーん…うーん…」と唸っている。
そして時折股間に手を持っていったり足を震わせたり…
「我慢してるんだな…」
俺は察した。オネショするヤツにとって寒さは大敵だ。
汗をかかない分全ての水分が膀胱にたまってゆくのだから。
しかも普通の大人なら朝まで我慢できる量でも彼のような生来型の夜尿症なら小学生と同等か
それ以下の膀胱容量しかないはず。
彼の小さく弱い膀胱から溜めきれない小便が溢れ出すのも時間の問題だ。
「これは…来るぞ!」
俺は迫りくるその時を固唾を呑んで待った。
心臓がばくばくいっている。夢にまで見たカッコいい大学生の寝小便。
今まで妄想でしかなかったそれが今俺の目の前で繰り広げられようとしているのだ。
「!?」
彼の動きが突如止まった。
そして…
シャァアアアァァァアアアアァアァーーーーーーー
股間の方から水が溢れ出す音が聞こえてきた。
それから一拍ずらしてスウェットの股間が変色し始める。
「あぁ…すごすぎる…」
俺は彼の股間に釘付けになっていた。
小便はけたたましい音を立てて後から後からスウェットを浸食していき、ベッドの上にも水溜りを描いていく。
ふと彼の顔に目を遣ると、さっきの苦悶の表情からはうって変わって安らかな表情になっていた。
きっと我慢に我慢を重ね、夢の中でやっと見つけたトイレに思いっきり放尿しているんだろう。
部屋を漂うアンモニアの臭いが段々きつくなっていく。
結局彼は一分近くも小便を漏らし続け、ベッドには大きな世界地図が描かれた。
こんなの…絶対お茶1杯じゃないだろ…
お茶1杯だとしたらこの溢れ出た小便の量と全く釣り合わない。
そんな量でもここまで漏らしてしまうってのが夜尿症ってことなのか…
そんなことをぶつぶつ呟いている俺のことなど全く意に介さないような寝顔で、
小便臭い世界地図の上で満足そうに寝息を立てる大学生。
俺は無意識に自分の股間に手を伸ばし扱いていた。
こんなに濡れてるのに…こんなに小便臭いのに…
そんな特異な状況に関わらず全く目を覚まそうとしない彼を凝視しながら俺は絶頂に達した。
<第13回>につづく
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