世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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イスタンブールを観光する
朝、翼が出かけるときに、眠っているぼくに軽くキスをしてくれたので、目が覚めた。
翼:オレはこれから会社に行くけど、直はこのまま寝てていいよ。
直:もう行く時間なんだ・・・
翼:朝メシは、パンとかあるから適当に食べてね。
直:ありがと・・・
翼:直、今日は出かけてもいいけど、夕方5時にはここを出て空港に行くから、それまでには戻って、2泊3日の旅行できるような荷物だけ用意しててね。
直:わかった・・・ 旅行楽しみだね・・・
翼:じゃあ、オレは行くね・・・ 直はもう少し寝てたほうがいいみたいだね・・・
そう言って翼は出かけていった。ぼくは、いつの間にか朝になるまでしてしまったエッチのために、なんかあそこが熱を持っているようで、体が少しだるかったので、そのまままた眠ってしまっていた。
次に目が覚めるともう10時近かった。ぼくはシャワーを浴びて目を覚まして、キッチンのテーブルの上にあったフランスパン風のトルコパンにチェリーのジャムをぬって食べた。小麦の素朴な味がおいしいパンだった。あとは冷蔵庫にあったアイラン(塩味ヨーグルトドリンク)を飲んで、とりあえずトルコの最初の朝ごはんが終わった。

アパートを出て、駅まで歩いていき、タクシム広場まで地下鉄で行った。
広場付近でうろうろしているとすぐに日本語を話すじゅうたん屋の客引きにつかまってしまうので、イスティクラル通りを両側の店をひやかしながら歩いていく。ときどきレトロな路面電車が人ごみをかき分けるようにゆっくりと進んでいく。そのままチュネル(地下ケーブルカー)の乗り場に着いたけれど、下りは坂を下りるほうが面白いのでそのまま、狭い道を降りていく。両側には“Hongda”のバイク屋だとか電気部品店やCD屋などが並び、見ながら降りていくとあっという間に下まで着いてしまった。ここからは交通手段がトラムしかないので、タクシーを拾ってカーリエ博物館に行く。
カーリエ博物館の入り口

カーリエ博物館は、もともとはビザンチン時代に作られてた教会で、オスマントルコによる征服後は、ハギアソフィアなどと同じく、モスクに改造されている。そして第二次大戦後に、くわしい調査が行なわれ、壁の下から絢爛たるモザイクやフレスコ画が発見されて、それ以来博物館として運営されてきた。
ビザンチンの東方教会はカトリックに比べて、原初のキリスト教に近いせいか、偶像崇拝に対して厳しくて、あまり聖像は描かれてこなかったのだけれど、14世紀頃になるとビザンチン帝国も見る影もないほど衰えてしまい、たぶんいろんな縛りがゆるんできたせいなのだろう、美術的には最後の盛り上がりをみせる。確かにルネサンス以降の西洋絵画と比べると、記号的な画法で、自然な描写ではないが、それがかえって、描かれたキリストをはじめとする聖人たちの本質を伝えている気がする。
カーリエ博物館のフレスコ

カーリエ博物館のフレスコとモザイクをゆっくりと眺めたあと、博物館の前のレストランのテラスで軽い昼食をとったあと、テオドシウスの城壁に沿って、ぶらぶらと歩いていく。この辺はカーリエ博物館以外に観光するところはあまりないので、観光客もいない。イスタンブールの普通の下町が続いていて、路地の奥では子供たちがサッカーに興じているのが見える。
地下鉄の駅があったので、終点の繁華街まで乗った。地下鉄の駅から出ると、トルコ人の買い物客でごった返している。人ごみをかき分けてトラムに飛び乗って、さらに旧市街の中心のほうに行った。電停のすぐそばに有名な古いハマムがあるので、トルコ風呂でマッタリするのもいいとは思ったのだけれど、あまりゆっくりしていると、翼の指定する時間までにアパートに帰れなくなってしまうので、またの機会に行くことにする。ここからエジプシアンバザールまでは、下りなので、ぶらぶら歩いていくことにした。両側には布地や衣料品を扱う店がたくさんあって、たぶん地方から出てきたらしいトルコ人が大きな荷物を持って歩いている。観光客向けの店はほとんどないので、トルコの本来の商店の姿が見られて非常に面白い。緩い坂をだらだらと下っていくと、エジプシアンバザールの石造りの壁に行き当たった。ここは別名スパイスバザールと言われているだけあって、さまざまなスパイスを売る店が軒をつらねている。もちろん観光客向けのお土産品を売る店も多いのだが、このバザールにある店はけっこう良心的な商売をしているようだった。
エジプシアンバザールを見たあと、ガラタ橋を渡り、こんどはチュネルに乗って地下を上って新市街に着くと、ちょうどイスティクラル通りの始まるところに出た。駅の前にちょうどレトロ市電が止まっていたのでそれに乗って、ゆっくりと通りを窓から見物しながら、終点のタクシム広場まで行って、そこから地下鉄に乗って翼のアパートに帰った。
アパートに戻るとまだ、翼は会社から帰ってきてなかったので、ぼくはひとりでカッパドキア旅行の荷物の準備を始めた・・・

テーマ:GAY - ジャンル:アダルト

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