世界地図は夜作られる
男のオネショについて、あんな事こんな事(体験談や思い出等)を語り合いましょう。ゲイ表現が含まれていますのでご注意ください。
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「夜尿症矯正合宿」第1話 tetsuyaさん作
tetsuyaさん作の男のオネショ小説の大作「夜尿症矯正合宿」の連載を始めることになりました。全17話の連載となります。この掲載を許可してくださいましたtetsuyaさんに感謝いたします。(♂世界地図♂)


☆はじめに☆

この話は『夢の旅人』の続編となってます。
『夜尿症強制合宿』単体でも楽しめますが、続けて読めば(主人公が同じなので)
より楽しめると思います。『夢の旅人』はこちらで読むことができます。 (tetsuya)
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『夜尿症矯正合宿』 第1話 by tetsuya  

俺、中川 和也は布団の中で泣いていた。
股間から背中にかけて、ぐっしょりと濡れている。
身体を少し動かすとぐしゅっと水っぽい音を立てて小便の臭いが鼻を刺した。
そう。俺は寝小便をしてしまったのだ。
どこも避難する場所がない程に布団は濡れていた。
それだけ特大の世界地図を描いてしまった。
それが自分の家なら別に俺は泣かなくてもいい。
以前の様に洗濯機を回し、濡れたパジャマやシーツを放りこみ、
布団乾燥機をかけて家を出ればいいだけのことなのだから。

でも今日はそれができない。
ここは県北の山あいにあるスポーツセンター。そこの宿泊施設なのだ。

20畳以上もある大きな部屋に、布団を並べて15人ほどが雑魚寝している。
まだ寝息すら聞こえるこの面々は、大学テニスサークルの奴らだ。
昨日は飲んだ。 合宿最後の夜ということで無礼講だった。
俺も飲み慣れない酒を飲んだ。
以前ならこんな誘いがあっても絶対に酒は飲まなかっただろう。
けれどもう俺は「治った」と思っていた。もちろんオネショがである。

大学生になっても俺のオネショは治らなかった。
週に3~4回のペースで失敗し続けた。それが俺の生活に暗い影を落としていた。
泊まりの行事に参加できない。友達と酒も飲めない。
人付き合い悪くなる。暗い奴だと思われる・・・全てがオネショのせいだった。
オネショを見つかったらと思うと、うかつに人を家に呼べなかった。
そんなオネショが1年くらい前からぴたっと止んだ。完全に治ったと思った。
今まで参加したくてもできなかったテニスサークルに入部した。
友達と旅行にも出かけた。
それまでの俺の鬱憤を晴らすかのような行動に友達も目を丸くした。
「お前、変わったなぁ」と言われるのもしばしばだった。

それが崩れる時が来た。
こんな特大のオネショ、ごまかす事は絶対不可能だ。

もう何人かそろそろと起き出したようだった。
時計は6時50分を指していた。
「先輩、どうしたんですか?」
一年後輩の石川が声をかけてきた。
「何でもない。あっち行ってろ」
「でも目が真っ赤ですよ・・・それに・・・何か・・・・」
石川は鼻をくんくんさせている。臭いに気付いたのだろうか?
「7時半にはメシみたいですよ」
そう告げると石川は自分のスポーツバッグから歯ブラシを取り出し、洗面所に行ってしまった。

7時を過ぎると次第にみんな起き始めた。
「中川、そろそろ起きろよ」
部長の石田の声が頭の上からする。
でも俺は起き上がれる訳がなかった。
俺は終りのときが刻一刻とやってくるのを感じていた。
ああ・・・このまま消えることができたら・・・
だんだんと賑やかになっていく大広間。周りは布団を上げ始めている。

「なかがわ~ もうメシだぞ!」
そう言って俺の布団の上にどかっと乗って来たのは俺と同じ学部で、
俺の変貌ぶりに一番驚いていた同級生の藤井だった。
俺は焦った。が、動けなかった。
「ん??何だ?ションベン臭いぞ・・・」
藤井が鼻をくんくんさせる。
そして、何かに気付いたような顔をすると、あろうことか俺の布団に下から手を入れてきた。
「ああっ!!!」
俺は心の中で叫んだ。絶体絶命だ・・・
藤井の手が濡れた布団に当たる。
藤井は瞬間驚いた顔をして手を引っこ抜くと、くんくん臭いを嗅いで叫んだ。

「あ~~~~~っ!!!!! こいつ寝ションベンしてる~~~~っ!!」

終った・・・・
俺の上にギロチンが振り落とされた…そんな気持ちだった。
俺は身体をこわばらせた。
「ええっ!!」
「マジ???!!!」
周りの人間が口々に言う。
そして、俺の周りに集まってきた。
「中川! 中川!!」
石田が俺を揺り起こす。
俺はとっくの昔に起きていたが、寝たふりをせざるをえなかった。
藤井が布団を引き剥がそうとした。俺は力を入れて抵抗する。
「なんだ、中川、起きているのか?」
石田が言った。
俺は黙って藤井に抵抗する。他の奴らも俺の布団を引き剥がしにかかってきた。
もう俺一人じゃどうにもならなかった。虚しく引き剥がされる掛け布団。
その下には小便で濡れまくった俺の下半身と、特大の世界地図を描いた敷布団が出て来た。
そしてそこからは小便の臭いがもわーーーっと立ち上った。
息を飲むように皆が見つめる。

その一瞬間の後、笑い声が響いた。

「おいおい!幼稚園児じゃないんだから~」
「くっせ~」
「道理で起きてこないわけだ」
「明日からオムツして寝なきゃな~」

俺は先輩、後輩皆から浴びせられる罵声に耐えきれず泣き出してしまった。
そのまま顔を皆に向けることもできず、ただただうつむいて泣きじゃくった。
さすがにやばいと思ったのか、
「お・・・おい・・嘘だよ! 泣くなよ~」
「ごめん・・ちょっとからかっただけじゃないか~」
石田は、しゃがんで俺の肩に手を置くと、優しく言った。
「中川、やってしまったものはしょうがない。起きて早く着替えよう」
そして周りに集まった面々に、
「おい、皆早く食堂に行けよ! もたもたしてる暇はないぞ!」
と、この場から去るよう促した。
そうしてやっと俺は立ち上がり、シャワーを浴び、服を着替えることができたのだった。

その日はもう帰るだけで、朝食、清掃、ミーティングが終ればバスが駐車場で待っているという段取りだった。 
その間俺は全く口を聞かなかった。
俺のオネショのことは別棟に泊まっていた女子にももちろん知れ渡っているにちがいない。
このバスに乗っている35人全員に俺のオネショがばれてしまったのだ。
さらにそのバスが駐車場を出ていく時、
建物の裏手に干した俺のオネショ布団がバスから丸見えだった。
俺は穴があったら入りたい気持ちでいっぱいだった。
誰もなんにも言わなかったが、今朝描いた黒い大きなシミは、
遠目から見てもそれはオネショだとはっきり分かった。

俺は合宿から帰って、退部届けを出した。石田は無理には引き留めなかった。
俺の胸の内を察してくれていたのだろう。
大学にもそれからしばらくは寄り付かなかった。
バイトやインターネット、テレビで一日を潰す日が続いた。

そんな俺にある日届いたのは、ワープロ打ちの一枚のチラシだった。

第2話につづく

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